Q:大人なのに引っ込み思案です。どうしたら治せる?
答える人/田中茉里栄(心療内科医)
A:「挨拶プラスひとこと」から始めてみませんか
相手から話しかけてくれればもちろん答えることができるけれども、「自分から話題をふるのは苦手」「つい受け身になってしまう」という方は多いのではないでしょうか。私も昔はそんなひとりでした。
いきなり社交的になろうなどと目標を高くする必要はありません。まずは、どんなことでも構わないので「声を出す」ということを意識することから始めましょう。長い会話はちょっと難しそうと感じるのであれば、まずはひと言、挨拶だけでも「自分から行動する」ことを意識して生活してみましょう。挨拶ができたのであれば、次はそれにひと言プラスして話せるといいですね。どんなことでも大丈夫です。「今日は暑いですね」とか「月末だから忙しいですね」など当たり障りのないことでいいですし、相手を褒めるようなひと言が付け加えられたら、なおいいでしょう。ほめられて嫌な気分になる人はいませんからね、頑張って挑戦してみてくださいね。
また、自分から話題をつくれて話せそうな物を持って行くのもありですね。私は話題のお菓子や旅行のお土産などを時々差し入れとして持って行き、会話のきっかけにしています。
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心療内科医
田中茉里栄(たなか まりえ)
日本精神神経学会正会員、日本医師会認定産業医
2016年信州大学医学部卒。都内大学病院勤務を経て、現在ゆうメンタルクリニック非常勤医師として0歳児を育てつつ勤務している。
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