愛称のつけ方も似ている日本語と中国語
日本語では、名前のあとに「〜ちゃん」「〜くん」とつけて人を呼ぶことがありますが、中国語にも同じような位置づけの言葉があります。それが「小〜」「阿〜」という、男女関係なく使える便利な言葉。
たとえば、アジアの歌姫 テレサ・テンの愛称のひとつは「小鄧」、また台湾の国民的バンド「五月天」のボーカル、陳信宏の愛称は「阿信」。このような感じで名字にも名前にも使うことができます。
もちろん人にだけではなく、犬や猫などのペットの相性として使われることも。
そして、私がCA時代に宿泊をしていた会社の寮にも「小強」と呼ばれるものがいました。
中国語で「小強 (Xiǎo qiáng)」は「ゴキブリ」の意味
ここから先は、あえて「G」と呼ばせていただきます。
どこの国にも存在する「G」ですが、台湾では特に多くの「G」を目にしたような気がします…。
私がCA時代に宿泊していた会社の寮も例外ではなく、「G」が現れるたびに申し訳ないと思いつつ警備のおにいさんを内線で呼び出し (!) 助けてもらっていました。
最初はおにいさんに伝えたいことが伝わらず、とにかく「出たから来て!」と部屋にきてもらったのですが、「G」を見ておにいさんがいった言葉、それが「是小強喔 (あ、シャオチャン、ね)」でした。
「え、知り合い!?」と思わずにはいられないような反応だったのですが、このとき「G」は中国語で「小強 (Xiǎo qiáng)」というと知りました。そりゃ、生命力の強さは半端ないけど、相性にしなくても、ね (笑)。
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この呼び方の由来は、しぶとい生き物であるということ以外にも、とある映画の中で登場人物が踏みつけた「G」のニックネームが「小強」だったことなんだとか。
次回からは、私が台湾で働き始めたときに受けたカルチャーショックについてご紹介していきます!
【続】
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美容ライター
有田 千幸
外資系航空会社のCA、建築設計事務所の秘書・広報を経て美容ライターに。ニュージーランド・台湾在住経験がある日・英・中の トリリンガル。環境を意識したシンプルな暮らしを心がけている。プライベートでは一児の母。ワインエキスパート。薬膳コーディネーター。