「おせっかい」の意味
頼んでもいないのにプライベートなことに首を突っ込み、余計な「おせっかい」をする人、あなたの周りにはいませんか?
「おせっかい」は漢字で書くと「お節介」。鉢の内側についた泥や汚れを掻き落とすのに使用する道具「切匙(せっかい)」が語源という説があります。介入の「介」が用いられていることから、必要以上に他者に関わり、深く入り込んでくる表現に使用されます。
意味
実体験で認識している人も多い言葉ですが、改めて意味を確認してみましょう。
お‐せっかい【▽御節介】
[名・形動]出しゃばって、いらぬ世話をやくこと。また、そういう人や、そのさま。「お節介をやく」「お節介な人」(デジタル大辞泉より)
「おせっかい」をすることを「お節介をやく」、好んでする人のことを「お節介やき」「おせっかいさん」などと表現できます。どちらかというとネガティブな意味で用いられます。
類義語と英語表現
置き換えて使えるような類義語にはどのようなものがあるのでしょう? また英語表現もチェックしてみましょう。
余計な世話をやく
「世話をやく」であれば、純粋に相手のことを思った行動として使えますが、「余計な」と付くことで「お節介をやく」と同じ意味になります。「やく」を付ける共通点もありますね。「手出し口出し」「押し付けがましい」「ありがた迷惑」も、同じような表現になります。
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backseat driver(お節介やき)
英語で似たニュアンスの言葉はいくつかありますが、イメージしやすいのがこちら。車の後部シート(backseat)から、あれこれと口出しをしたり指図する様子は「おせっかい」の表現に用いられます。
He is a backseat driver.(彼はおせっかいだ)
none of your business(おせっかい・余計なお世話)
「business」は「仕事」と訳しがちですが、この場合は「プライベートなこと」の意味です。
個人的なことに首をつっこまれた際にはこのように色々な言い方ができます。どれも「余計なおせっかいだ」と相手に強く主張するフレーズです。
That’s none of your business!
It’s none of your business.
Stay out of my business.
「おせっかい」なことは短所なの?
個人的なことに介入してくる「おせっかい」。親切心からのものでも嫌がられることもあるので注意が必要です。しかしポジティブに考えると「面倒見がよい」と捉えることもできます。相手のことを心から思っての「おせっかい」は、時に悪いことだけではありません。
「おせっかい」は悪いことだけではない!
人の「おせっかい」によって、誰かが救われるシーンもあります。たとえば、様子がおかしい高齢者や子どもに気がついた人が、「他人なのにおせっかいかな?」と思いながらも心配で声をかけ、振り込み詐欺が阻止されたり、迷子が見つかった事案も。希薄になりがちな世の中ですが、相手への思いやりがプラスに転じる「おせっかい」もあります。
「おせっかい」な人の特徴とは?
性格判断によると前向きでポジティブな人が多いようです。「おせっかい」について、一つ一つ確認してみましょう。後半では嫌がられるパターンもご紹介します。