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2023.12.24

神社を参拝するときの「手水」の作法とは? 参拝時のマナーを解説

 

「手水舎」とは、神社で参拝者が手や口を清める場所のこと。「ちょうずや」「てみずや」「てみずしゃ」などと呼ばれます。穢れを祓うとされる水で清めることで、心身を清めたとされたます。本記事では、「手水」の起源や手順、参拝の方法やマナーを解説しましょう。

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初詣や七五三、受験の合格祈願など、節目の日に神社へ参拝する機会は多いもの。神社に行くと、入り口付近にある「手水舎」で手を清めてから参拝する方も多いのではないでしょうか? しかし、正しい手水の手順やマナーについて、しっかりと理解して行なっている人は案外少ないかもしれません。

そこで本記事では神社の正しい参拝方法や、手水の作法やマナーなどを解説します。この機会に、大人のたしなみとして身につけておきましょう。

手水舎とは?

「手水舎」とは、神社で参拝者が手や口を清める場所のこと。「ちょうずや」「てみずや」「てみずしゃ」などと呼ばれます。それ以外にも、「水盤舎(すいばんしゃ)」「御水屋(おみずや)」と呼ぶところもあるようです。

「手水」は、東屋のような屋根のついた建物の下に、真ん中に水の入った水盤があり、柄杓が置かれています。神社仏閣の入り口や参道の脇に設置されているのが一般的です。

水は主に龍の口から流れ出ていますが、龍には水を司る神様として崇められていたことに由来するようです。神聖な存在であった龍の口から流れ出る水によって身を清めることにより、穢れや邪気を払ったとされています。ちなみに神社によっては、ウサギや亀が使われているところもあるそう。モチーフにより、その神社の信仰や特色を窺い知ることができますね。

手水舎

手水の起源

そもそも、どうして神社に行く前に水で身を清めるという習慣ができたのでしょうか? それは、古来の人々が聖域を訪れる際に、周辺に流れる川で身を清めていたことが始まりとされています。

水には昔から穢れを祓う力があるとされ、それで全身を清めることで初めて神聖な場所へ入ることが許されたのです。それが、時代が下るとともに川に入ることから、手や口のみを清めるよう簡略化され、手水舎が生まれたとされています。

手水の作法

手水舎に到着したら、まずは心を落ち着かせましょう。鳥居や門をくぐる時と同じように、軽くお辞儀をします。そして、まずは右手で柄杓を持ち、水を汲みましょう。柄杓の中が、水で一杯になるくらいの量を目安にしてください。まずは左手を清めます。水は全体の3割程度を使ってください。

次に柄杓を左手に持ち替えて、右手を清めます。この時も使用する水の量は3割程度です。柄杓を持ち替える時は、水をこぼさないように気をつけてくださいね。両手を清めたら、再び右手に柄杓を持ち、次は口をすすぎます。

左手に水を注ぎ、左手で水を受け、口をすすぎましょう。最後に残った水で柄杓を清めます。柄杓を立てて、柄の部分に水が伝って持っていた部分まで水で流しましょう。

柄杓を清めたら、元の場所に戻してください。手水舎を離れるときに軽くお辞儀をしたら終了です。

手水の作法

神社の参拝方法

続いて、神社の参拝方法を見ていきましょう。

1.鳥居をくぐる前に身だしなみを整える。軽く会釈をして境内に入る。

これから神聖な場所に足を踏み入れます。その時のマナーとして服装を整えましょう。

2.参道の中央を避け、ゆっくりと歩く。

道の中央は神様が通る道とされているため、端を歩きます。走ったり、早歩きしたりせず、落ち着いた気持ちで歩きましょう。

3.手水舎で、手や口を清めます。

ここで俗世の汚れを落としてから中へ進みます。

4.本殿の前に着いたら、軽く会釈をして賽銭箱にお賽銭を入れます。

鈴を鳴らして、「二拝二拍手一拝」をし、軽く会釈をして退きます。

5.帰る際も、来たときと同様に道の中央を避けて山道を歩きます。

鳥居のところまで着いたら、振り返って神様に向かって一礼して鳥居を出ます。

鳥居

「二拝二拍手一拝」と「二礼二拍手一礼」の違いとは?

参拝の作法に「二拝二拍手一拝」と「二礼二拍手一礼」があります。「二拝二拍手一拝」が基本形とされ、神社本庁や伊勢神宮ではこの呼び名がされています。「二礼二拍手一礼」は、東京大神宮などが用いているようです。神社や地域によって、やり方が異なる場合もありますが、ここでは基本形の「二拝二拍手一拝」のやり方を紹介します。

まずは、「拝」と「礼」の意味を確認してみましょう。

「拝」…約90度の深いお辞儀。日本古来の敬礼作法。
「礼」…約30度~45度の浅いおじぎ。

【参拝手順】

1.賽銭箱に賽銭を入れる。

2.鈴を鳴らす。

3. 二拝する。(2回頭を下げて深くお辞儀をする)

4.胸の高さで手のひらを合わせ、二拍手する。

5.両手を合わせて、心を込めてお祈りする。

6.最後に一拝する。

花手水とは?

インスタグラムなどで、手水鉢にいろとりどりの花々が浮かべられている写真を見たことはありませんか? 「花手水(はなちょうず)」は、言葉の通り神社仏閣の手水鉢に花が生けられたり、浮かべられたりしているもののこと。季節の花を飾って、参拝者の目を楽しませてくれています。

もともとは、野外の神事で水が使えない時に、草花の夜露で手を清めることを「花手水」と呼んでいました。京都の柳谷観音 楊谷寺(ようこくじ)では、手水に花を浮かべたものを「花手水」と呼ぶようになり、それがだんだんと全国に広まっていたそう。

そんな花手水発祥のお寺では、紫陽花や椿、紅葉やカーネーションなど四季折々の花を飾っています。写真を撮ったり、「今回は何のお花が飾られているかな」と思いを巡らすのも、参拝時の楽しみの1つになりそうですね。

最後に

古くから日本では、水で心身を清めてから神社仏閣にお参りするならわしがありました。現在でも、初詣や旅行などで神社に行く習慣は続いています。日本人として嗜みとして参拝時のマナーを身につけ、自信を持って参拝したいですね。

画像/(c)Adobe Stock

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