子ども用踏み台のタイプ
子どもが成長してくると、手洗い・歯磨き・トイレトレーニング・お手伝いなどで、踏み台が必要になる場面が多くなります。大人が抱き上げないと、さまざまなものに手が届かない状況は、不便に感じることもあるでしょう。
そんなときは「子ども用の踏み台」を用意してあげることがおすすめです。どこで使うかによって、向いている踏み台のタイプは異なります。場所別に、使いやすい踏み台の種類や特徴を見ていきましょう。
キッチンや玄関には「1段・2段タイプ」
子どもが自分で手を洗ったり靴を履いたりすることをサポートしてあげるには、使う場所に合った踏み台が必要です。どんなタイプが使いやすいかは「スペースの広さや台の高さ」によって変わります。
子ども用に販売されている踏み台は、1~2段タイプが主流です。1段タイプは比較的かさばりにくく、子ども1人でも持ち上げやすいでしょう。
2段タイプは階段状になっていて、使う場所に合わせて段を使い分けられ、いくつも踏み台を用意する必要がありません。
コンパクトに折り畳めるタイプなら、収納スペースが狭い場合にも対応できるでしょう。
トイレトレーニングには「トイレ専用タイプ」
トイレで使用する目的で踏み台を用意する場合、キッチンや玄関などで使う場合とは違い、便器の近くに置ける形状になっているタイプを使いましょう。
使いにくいタイプを選んでしまうと、トイレトレーニングがスムーズにできません。トイレ専用タイプなら、使いやすい工夫がされているので安心です。
便器は「独特のカーブ」になっているため、通常タイプではうまく使えないことがあります。トイレ専用タイプなら、便器のカーブに合わせてくぼみが設けられ、ぴったりと設置できるでしょう。
拭き掃除がしやすい素材など、衛生面にこだわって作られているものも多く、清潔に使いたい人にもおすすめです。移動させやすいタイプや、大人が使うときに邪魔にならないタイプなど、さまざまなものが見つかります。
トイレトレーニング、補助便座を使うタイミングはいつ?使い方やタイプ別のおすすめ10選 | Domani
子ども用踏み台の選び方
使う場所に合ったタイプの踏み台を選ぶ以外にも、選び方のポイントがあります。何となく見た目の印象だけで選んでしまうと、使い勝手が悪く後悔することになるでしょう。
あらかじめ、いくつかのポイントをチェックしておくと、より使いやすいものを選べます。どんな点に注意して選べばよいのか、見ていきましょう。
持ち運びのしやすさ
子どもによって個人差はありますが、1~2歳ごろになると自分で何でもやってみたいという気持ちが湧いてきます。持ち運びがしやすいタイプの踏み台を選べば、子どもが自発的に何かをやろうとする気持ちを後押しできるでしょう。
親が踏み台を運ぶ手間を、省けるところも魅力です。持ちやすさが考えられたものや、できるだけ軽いものを選ぶと子どもでも持ち運べます。
子ども自身に運ばせるなら、1kg前後のものがよいでしょう。頻繁に移動させる予定がある場合は持ち手が付いたものを選ぶと使い勝手がよくなります。
滑り止めの有無
踏み台を安全に使うには、滑り止めの有無もチェックしておきたいポイントです。床との設置面が滑りやすい素材でできていると、乗ったときや作業中に滑ったり、ぐらついたりしやすくなります。
キッチンや洗面所など水周りで使用する場合には、床がぬれていて滑りやすくなっている場合も。思わぬ事故を防止するために、滑り止めはあった方がよいでしょう。
床との接地面だけでなく足の裏が触れる、台の「表面の部分」に滑り止めが設けられたタイプもあります。本体を安定させるだけでなく、足の裏が滑らないように工夫されているので安心です。
大人兼用なら耐荷重を確認する
耐荷重は「本体が耐えられる重さ」です。踏み台の耐荷重をチェックせずに使うことは、思わぬ事故につながる危険性があります。必ず使う人の体重に耐えられるかをチェックしましょう。
場合によっては小さな子どもだけでなく、大人も踏み台を使いたいシーンが出てくることも。高いところにあるものを取るときや、電球を交換したいときなどに活躍するでしょう。大人用と子ども用の踏み台を分けるよりも、兼用で使えるものを選ぶことで、子どもが成長しても買い換えずに済みます。
耐荷重は商品によって異なり、30kg程度までとなっているものもあれば、100kg近い重さまで耐えられるものもあるため、必要に応じて選ぶようにしましょう。
1段タイプの子ども用踏み台
1段タイプはシンプルな使い方ができ、持ち運びやすいところが魅力です。2段タイプよりも重量が軽く、扱いやすいでしょう。子どもが安全に使える、1段タイプの踏み台を紹介します。
ベビービョルン「ベビーステップ」
台面と脚両方に、ゴム製の滑り止めが付けられた踏み台です。幅34×奥行25×高さ16cmと、コンパクトなデザインで、本体の重量は約600gと軽く、小さな子どもでも持ち運びやすいでしょう。
重ねて収納できるようになっていて、きょうだいでそれぞれ踏み台を使わせたい場合も、かさばりません。複数台あっても、収納場所を取らないでしょう。
パウダーピンク・パウダーイエロー・グレーなど、くすみのある優しい色味で、インテリアになじみやすくなっています。大人が使用することも考え、耐荷重は約60kgと、丈夫に作られているところもポイントです。
商品名:ベビービョルン ベビーステップ
バンダイ「アンパンマン 踏み台」
子どもたちが大好きなアンパンマンのキャラクターがデザインされた踏み台です。上面と底面に、滑りにくい素材が使われています。
サイズは幅34.4×奥行23.3×高さ13.3cmとコンパクトで、子どもが自分で運べるサイズです。
トイレ・洗面所・お風呂など、さまざまな用途に使うことを考えて作られており、お風呂用の椅子としても利用できます。子どもが小さいうちは、出番が多いでしょう。
商品名:バンダイ アンパンマン 踏み台
イケア「FÖRSIKTIG/フォルシクティグ 子ども用スツール」
表面と底に滑り止めが付いており、昇り降りするときや作業中も安全に作られた踏み台です。プラスチック製で、汚れたら丸洗いできます。
ホワイトにグリーンがアクセントになった、さわやかなカラーリングとなっていて、部屋の雰囲気を明るくしてくれそうです。ゆるやかなカーブのある形状で、室内のさまざまな場所で使いやすいでしょう。
踏み台としてだけでなく、子ども用のスツールとしても使えます。対象年齢は12カ月以上で、最大荷重は35kgです。サイズは幅37×奥行24×高さ13cmと、コンパクトで置き場所にも困りません。
商品名:イケア FÖRSIKTIG/フォルシクティグ 子ども用スツール
公式サイト:購入はこちら
2段タイプの子ども用踏み台
2段タイプの踏み台は、使う場所や成長に応じて対応しやすいところが魅力です。置き場所に余裕があるなら、2段タイプを選んだ方が汎用性は高くなるでしょう。
2段タイプの中から、子どもにおすすめな商品を紹介します。
市場「Picc’s Step」
「ラバーウッド材」を使用した、優しい手触りの踏み台です。車をモチーフにしたかわいらしく夢のあるデザインで、部屋の片隅にあるだけで雰囲気が明るくなるでしょう。
踏み台として使うだけでなく、遊びの中にも取り入れられ、子ども部屋のインテリアにもマッチします。角を丸くしたデザインで、小さな子どもにも安心して使ってもらえます。
優しいブルーの配色は男の子にも女の子にもおすすめです。1段あたりの耐荷重は20kg、本体の重量は3.5kgとなっていて、低い段は約9.5cm、高い段は24cmの高さがあります。
商品名:市場 Picc’s Step
下村企販「レッツクッキング トントンふみだい」
作業中に滑らないように上面に凹凸の形状を設け、床との設置面にも滑り止め防止のゴムが付いています。耐荷重は約100kgと丈夫に作られ、大人が使ってもびくともしないでしょう。
幅36.4×奥行34.4×高さ30cmと、キッチンでママのお手伝いをするときのことを考え、十分な高さが確保されています。重量は約1kg、対象年齢は3歳以上です。
ほどよい幅があるのでスツールとしても座りやすく、大人が玄関で靴を履くときやキッチンでの作業中などに、ちょっと腰かけたいシーンにも使用できるでしょう。
商品名:下村企販 レッツクッキング トントンふみだい
石崎家具「木製「ステップ&スツール【2段】」踏み台」
美しい木目を楽しめる「ブナの無垢材」を使用した踏み台です。子どもの成長や用途に応じて、ステップの位置を調整できるのが特徴。上段は4段階、下段は3段階で、高さは最大で約45cm、下段は約20cmの高さまで変更できます。
耐荷重は約80kgで、大人でも使用可能。ナチュラル・ホワイト・ブラウンの3色展開です。
インテリア性に優れ、家具として部屋の中にあっても違和感がなく、ちょっとした荷物置き場などにも利用できるでしょう。子どもが小さいときだけでなく、長く使えるものを求めている人におすすめです。
商品名:石崎家具 木製「ステップ&スツール【2段】」踏み台
折り畳めて大人も使える子ども用踏み台
子どもに踏み台を用意してあげたいけれど、使わないときの収納場所がないという人におすすめなものが、折り畳めるタイプです。
持ち運びに便利なタイプがほしい場合も、折り畳めるタイプをおすすめします。
大人と子どもが兼用で使えるものなら、収納場所を圧迫せずに済むでしょう。幅広い用途に使える、おすすめの商品を紹介します。
KIKKERLAND「イージーステップアップライノ」
丈夫なプラスチック素材で作られた踏み台です。幅29×奥行21.5×高さ20.5cmとコンパクトで、狭いスペースでも使いやすい大きさとなっています。
畳むと平らになり、小さな隙間や家具の脇などに立て掛けられる点も魅力です。壁面のフックなどにも、掛けて収納できます。使うときは、さっと開くだけで踏み台として使うことができ、子どもでも簡単に扱えるでしょう。
簡単な作りに思えますが、耐荷重は約136kgと、大柄な大人でも使えます。一見、ドット模様のような部分は滑り止めとなっていて、安全性も考慮されたデザインです。
軽量で持ち運びも簡単なので、どこでも好きな場所へ持って行って使えます。アウトドア用の簡易椅子としても使いやすく、多くの出番があるでしょう。
商品名:KIKKERLAND イージーステップアップライノ
ユーカンパニー「ステップスツール」
カラフルな配色とスマイルが印象的な、ステップスツール。ユニークな見た目が、子どもの好奇心を刺激してくれそうです。
サイズは幅27×奥行23×高さ22cmとコンパクトで、狭い場所でも使いやすいでしょう。折り畳んだときの奥行は約3.5cmまで薄くなり、収納場所も選びません。
丈夫なポリプロピレン製で耐荷重は約80kgなので、大人でも使えます。閉じると上部がハンドルのような形状になり、持ち運びが簡単です。
商品名:ユーカンパニー ステップスツール
トイレ専用の子ども用踏み台
衛生面や使いやすさの問題から、トイレで使える踏み台を別に用意したい場合もあるでしょう。
大人がトイレを使用するときに邪魔になりにくく、子どものトイレトレーニングに役立つ踏み台を紹介します。
ぼん家具「トイレの踏み台 トントン」
トイレは1日に何度も使用する場所です。いちいち踏み台を出し入れするのは、大変だと感じる人もいるでしょう。
この踏み台は、常に設置したままでも大人が用を足す邪魔にならない、絶妙な形状にデザインされています。
本体重量は約7kgと重みがあり、子どもが体重をかけてもずれる心配がありません。便器に沿うような形状に開けられた穴は、不要になったら蓋をして、一般的な踏み台としても使えます。
脚部の裏面にクッション材が使用され、設置した面を傷つけない工夫がされているところもポイント。折り畳むと平らになり、使用しない時期がきたら収納しやすい形状になるのも便利です。
商品名:ぼん家具 トイレの踏み台 トントン
リトルプリンセス「かえるのふかふか ステップ式 トイレトレーナー」
踏み台とトイレトレーナーが一体化した、便利なアイテムです。座面の高さは2cm間隔、ステップの高さは3cm間隔でそれぞれ3段階に調節可能で、子どもの体格に合わせることができます。
かえるをモチーフにしたユニークな形をしていて、子ども心をくすぐるでしょう。分離してトイレトレーナーの部分だけを使用することもできます。
クッションの部分は柔らかく、汚れが付いても拭き取りやすい素材でできており、清潔に使えます。楽しくトイレトレーニングができそうな、明るいカラーも魅力です。
収納時は幅41×奥行20×高さ62cmになり、トイレの隅や脇に置きやすいでしょう。対象年齢は1~3歳ごろまで、耐荷重は35kgです。
商品名:リトルプリンセス かえるのふかふか ステップ式 トイレトレーナー
コンビ「おまるでステップ」
おまる・補助便器・ステップと、三つの機能を持ち、段階的なトイレトレーニングに役立つアイテムです。
6カ月ごろから使用でき、最初はおまるで、1歳半ごろからはおまるの上部を外して、補助便器として使えます。
部品の組み合わせを変えるだけで、ステップとして使えるところも便利なポイントです。本体は独特のカーブ状になっていて、便器に近づけやすい工夫がされています。
時期に応じて必要になるアイテムをそれぞれ買いそろえる必要がなく、経済的です。トイレトレーニングを卒業してからも、洗面所やキッチンでステップとして長い間活躍してくれるでしょう。
商品名:コンビ おまるでステップ
こちらの記事もたくさん読まれています
創作意欲がアップし、集中力も育まれる!【プレイテーブル】のおすすめ6選
子どもの自立を支える、親子の関わり方3つのポイント