気持ち悪さの原因は「匂い」かもしれません
風邪や乗り物酔いなどで、気持ちが悪くなることはあると思います。しかし、家もしくは学校など日常生活で気持ち悪くなる回数が多いと心配になりますよね。そんな場合、スクールカウンセラーとしても活動している、臨床心理士・吉田美智子さんは「嗅覚過敏の可能性が」と話します。
嗅覚過敏とは?
嗅覚過敏とは、周りが気づかない匂いでも敏感にキャッチすること。例えば、どのような匂いを嗅ぎ取ってしまうのかいくつかご紹介します。
CASE1 衣料用洗剤の香りに敏感
自分の洗剤はもちろんのこと、家族や友達の洗剤の匂いにも敏感。シャンプーなども同様です。
CASE2 学校の特別教室が不快
図工室なら粘土や絵の具の匂い、理科室なら薬品の匂い、家庭科室なら水の匂いが気持ち悪くて授業が受けられない。避難すべく保健室へ行こうと思っても、保健室はアルコール臭くて逃げ場がないということに。
CASE3 芳香剤はもってのほか
芳香剤は普通の人でも苦手な香りだった場合、気持ち悪くなることもありますが、嗅覚過敏の人は芳香剤というもの自体が香りを問わずあり得ないほど匂います。
匂いは日常のあらゆる場所で存在します。特定の匂いがダメな子もいれば、匂い全般に反応してしまう子もいます。
親ができることとは?
家庭内では無香料のものを選んだり、換気をしてあげたりと手助けしてあげることができます。しかし、学校では個別に対応することが難しい症状。先生に説明をし、ワガママや気分で気持ちが悪くなっていることではないこと、本人は辛い思いをしていることなど理解してもらえるといいですね。
例えば、マスクや換気はもちろんですが、気持ち悪くなった際に教室から出られるよう、廊下側の一番後ろの席にしてもらうなどもいいと思います。同じような匂いの感じ方をしてあげることは難しいですが、辛い状況に手を差し伸べることで、子どもの孤独感や不安感が和らぎます。
このような対応を続けることで、子どもの方にも「ちょっとなら我慢しようかな」という気持ちが芽生えることも。「気のせい・我慢しなさい」と言わず、手を差し伸べてあげてくださいね。
取材・文/福島孝代
あわせて読みたい
▶︎「ちゃんとして!」って口癖になってませんか?そもそも〝ちゃんと〟って何?
▶︎「子どもの病院嫌い」を克服する方法とは?【専門家監修】
臨床心理士
吉田美智子
東京・青山のカウンセリングルーム「はこにわサロン東京」主宰。自分らしく生きる、働く、子育てするを応援中。オンラインや電話でのご相談も受け付けております。
HP
Twitter: @hakoniwasalon