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2021.08.18

「負けるが勝ち」を考える|理不尽と思える状況と戦い続けない働き方

連載「エナジーブランディング」は、ブランディングコーチ大島文子が週イチでお届けするコラム。毎日を忙しく過ごすWEB Domani読者のエナジーチャージにお薦めしたい情報や商品を紹介します。お盆や夏休みも終わり、仕事モードに切り替えないといけない時期。仕事の人間関係や悩みが復活してしまう方も多いのではないでしょうか。そんな今週は、ことわざ「負けるが勝ち」について。本当に勝つ方法、一緒に考えてみませんか?

Text:
大島文子(ブランディング コーチ)
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エナジーブランディング vol.17:

「負けるが勝ち」な状況で本当に勝つ方法

「負けるが勝ち」ということわざ、ご存知ですか? 使ったことあります?

転職 悩み 負けるが勝ち

(C)Shutterstock.com

【負けるが勝ち】                                 
つまらない争いは避け、その場の勝ちは相手に譲るのが賢明で、最終的な勝利につながる。
(コトバンクより)                                 

このことば、何に負けて何に勝つのかで話は変わってきます。人生、負けちゃいけない時もいっぱいあるから(笑)。

仕事のコンペとかスポーツとか、負けたら勝負が終わっちゃうから負けれない。それでも負けたらそれを原動力にまた頑張る。だけどそんな時は「負けるが勝ち」とは言わないですよね。

“負ける”を考える

コトバンクの解説のつまらない争いの「つまらない」がポイントです。私が考えるつまらない争いとは「理不尽なこと、自分の正義で許せないことなのに、戦っても相手の立場が強くて負けてしまう時」をイメージします。

Domani読者なら、ご経験された方も多いでしょう。喧嘩にならない強い立場と対峙しなければいけない状況… 理不尽と思える人事や取引先からの無理なクレームなど。

戦ってもどうしても結果が良くなるとは思えない時、悔しいけどその場は譲るしかない。それは確かに「負け」かもしれません。そして譲ってばかりいたら、ただの負け続け。つまらない争いは避けて、負け続ける人になってしまいます。

私が考える“負けて勝つ”とは、その場では一旦相手に勝ちを譲っても、時や場所を移して、最後に勝つための努力をすることだと思っています。

時や場所を移すと、その間に時間が生まれます。その時間を作る為に負けるくらいの感覚です。そしてその時間で自分を磨く。課題を克服する。

一旦距離を置くことで得られる時間、気づきと変化

私は約30年間に5つの企業で宣伝やマーケテイングの仕事をしてきました。会社や経営者の価値観と私が提供する「ブランドの価値」がマッチしている時は良いのです。企業もすごく成長します。

それがさまざまな理由で崩れるとさあ大変。その間で悩み、あがき、説明にチカラを使い果たすことになります。そして最後に、自分の正義で許せなかったとき、その企業から自分を切り離し転職してきました。説得しきれなかったのも不徳の致すところですし、ブランドや企業から離れるのも負けかもしれません。

ですが時や場所を移すことで、課題を克服する時間を持つことができます。また、新しいチームを育む時間も作れます。すると不思議なことに、チャンスの神様が降臨するんです。途中から何か困難なことが起こると「これを乗り越えるとチャンスが来る!」と困難とチャンスが同義語のように思えるようになりました。

「負けるが勝ち」といって、本当に勝つ方法

それは「負け」を負のエネルギーにするのでなく、ポジティブなエネルギーに切り替えること。そして気持ちだけでなく、そのエネルギーでスキルアップに努めること。

転職 悩み 負けるが勝ち

(C)Shutterstock.com

エネルギーがいっぱいでスキルもアップした状態に進化出来たら、その時の勝負は勝ったと同じ。そして勝負に勝った経験より、多くの勝ちを得るのではないでしょうか。

皆さんも、理不尽と思える状況に遭遇したら「負けるか勝ち!」と心の中でつぶやいて。困難を乗り越えたら、そこには今より進化した自分自身がいるはずです。

記事内イメージ画像/(C)Shutterstock.com

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大島文

ブランディング コーチ

大島文子

ファッションや百貨店、化粧品、ライフスタイル雑貨などのブランディング支援、PRや販促を中心に活動している。6年前に(株)ブルーム&グローという会社を起業。
Oggi.jpにて連載していた「ブランディング仕事術」はこちら

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