「ですが」は、日常会話やビジネスシーンで頻繁に使われる接続詞です。相手の意見を受け止めつつも、自分の意見を柔らかく提示するために役立つ言葉です。本記事では、「ですが」の使い方や注意点、ビジネスにおける使用方法について解説します。
「ですが」の意味
まずは、「ですが」について確認しましょう。
意味
「ですが」の意味を辞書で調べました。
[接]「だが」の丁寧な言い方。ですけれど。「熱は下がりました。―咳(せき)は止まりません」
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用
「〜だが」をより丁寧に表現したい場合に、「〜ですが」と言いますよね。職場での会話や会議中に多用している人が多いかもしれません。
「ですが」の使い方と注意点
意味を確認したあとは、ビジネスでの注意点についても確認しておきましょう。
「ですが」は接続詞
「ですが」は接続詞ということが、分かりました。主に会話で使用され、前の発言を受け止めて、それを否定する形で使用される「逆説」の接続詞です。ですから、会話やメールなどの始まりに使うことはありません。
ビジネス等で使う時の注意点
ビジネスシーンでは、特に上司や取引先に対して「ですが」を使用する際には注意が必要です。「ですが」は逆説の接続詞ですから、何度も繰り返すとしつこかったり、ネガティブな印象を与えてしまうでしょう。言い換え表現の「しかしながら」や「とはいえ」「ただし」といった言葉を使って変化を出すことをおすすめします。
使い方を例文でチェック!
「ですが」の文例を紹介します。使い方を正しく知っていれば、うまく活用できますね。
「課長の主張は正しいと思います。ですが、今回はこの案を採用してはいかがでしょうか?」
上司に対して「ですが」を使う場合、提案の形にすることで角が立ちにくくなります。「ですが」は、相手の主張を受けて自分の考えを展開する際に使いますが、一刀両断にすると失礼になることがあります。「〜してはいかがでしょうか?」と、お伺いを立てる形にすることで、相手の立場に配慮した表現になるはずです。
「みなさまお待ちですが、もう少しで空きが出ると思います」
1つ目の例文とは、少し違う使い方です。相手の意見を否定するためには使用していませんね。今の状況が解決しそうだと説明するために、接続詞の「ですが」でつないでいます。