「やりたいこと」を見つけるのは難しい
複業を始めるには、まず自分が「何をやるか」を決めないといけません。ただ、そのために「やりたいこと探し」に必死になり、結果として行動に踏み出せない人をよく見かけます。
複業をやりたい、けれど自分に何ができるかがわからない、何から手をつければいいかもわからない……。そうした状況から脱したいと思っているのに、行動する前に「やりたいことは何か」と考え込んでしまうのです。
複業に限らず、本業でも趣味でも、世の中には「やりたいことを探そう」というメッセージがあふれています。でも、もともとそれがある人はともかく、特にない人がいきなり「やりたいことを見つける」のは、実は難しいものです。
なぜ難しいのでしょうか。それは「やりたいこと」というのは、実は自分が置かれた環境に制約を受けるからです。たとえば僕にとって、マイクロソフト時代の「やりたいこと」といえば、マネージャーとして活躍し、出世することでした。でも今思えば、それは会社の枠の中で考えたこと。会社に期待されている役割そのものでした。心の底から湧き起こった気持ちではなかったのです。
コツ(1)「他力本願」で探す
「やりたいこと」を探している人に僕がまずアドバイスしたいのは、やりたいこと探しは「他力本願でいい」ということです。