「報われる」の意味や読み⽅とは?
皆さんはどのような時に「報われる」という言葉を使いますか?耳にしたことがある方は多いと思います。「報われる」というこの言葉、実は意外と難しいのです。まずは、読み方と意味から確認しましょう。
読み⽅と意味
「報われる」は「むくわれる」と読みます。「努力したことや苦労したことに対して、それに見合う成果が得られること」という意味。「報われる」という言葉が使われるときは、努力や苦労をしてきた過程があることが前提になっています。
ビジネス等で使う時の注意点
「報われる」は、動詞「報いる」に、受身の助動詞「れる」が組み合わさって出来た言葉。しかし、「報われる」と「報いる」は、意味が異なるため、それぞれの意味の違いをきちんと理解しておく必要があります。
「報われる」は、「努力や苦労を積み重ねた結果、良い方向での成果や結果が得られること」というポジティブな意味ですが、「報いる」はネガティブなニュアンスを持っているのです。「報いる」の意味は、「相手から受けたことに対して、それに見合う行為を相手にも行う」という「仕返し」のニュアンスを含んでいます。
続いて、「報われる」と「救われる」の違いについても説明します。「報われる」は、努力や苦労の見返りとして良い成果や結果を得ること。それに対して「救われる」は、努力や苦労と関係なく、不安や抱えている問題が解決されることを指します。
使い⽅を例⽂でチェック
「報われる」は、もともとの動詞である「報いる」とは異なった意味があることが分かりました。続いては、「報われる」の使い方について、例文を用いながら確認しましょう。
「長い間、必死で勉強してきましたが、努力が報われることはありませんでした」
「報われる」を否定形は「報われない」になります。「報われる」は努力や苦労をした過程を乗り越えて得られた成果があるときに使われる言葉ですが、この例文のように、状況が上手くいかなかったときにも使われるのです。
「彼は、何度失敗しても報われるまで努力を続けていたからこそ、成功することができました」
「報われる」の使い方として、「報われるまで努力をする」や「気持ちが報われる」などが挙げられます。望む成果や結果が得られるまで努力をするという意味です。
「今日提出しなければならない資料を紛失してしまったが、幸いにもコピーを取ってあったため救われた」
この例文は「報われる」と混同されやすい「救われる」を用いた例文です。問題に直面した際に、偶然にも解決することができた場合、「報われる」ではなく「救われる」を使います。
⾔い換え表現にはどのようなものがある?
「報われる」と似た意味を持つ表現にはどのようなものがあるのでしょうか。「報われる」の言い換え表現を紹介します。