「マウンティングおじさん」ってどんな人?
「マウンティングおじさん」って、どんな人なのでしょうか。出会ったことがない人は幸運かもしれません。「マウンティングおじさん」は、周囲にいると厄介で面倒くさい存在です。ここでは、「マウンティング」、「マウンティングおじさん」の意味について、詳しく解説します。
「マウンティング」の意味
まずは「マウンティング」の意味から解説しましょう。そもそも「マウンティング」というのは、人間界に存在する行為ではありません。「マウンティング」は、相手よりも自分のほうが優位であることを示すため、主に馬乗りになるような行為のことを指します。これは、動物、特にゴリラやチンパンジー、サルなどの類人猿によく見られる行為で、人が行うものではありません。
では、なぜ「マウンティング」という言葉が人間関係において使われるかというと、馬乗り行為まではしませんが、自分が優位であることを示すために、自慢話をしたり、知識をひけらかしたりする人がいるのが、その理由です。
「マウンティングおじさん」とは?
「マウンティングおじさん」というのは、その言葉のとおり「マウンティング」をするおじさん、「マウントをとる」おじさんのことです。一時、女子同士で「マウントを取る」という行為が話題になりましたが、「マウンティング」は恥ずかしいことであるとわかったのか、今や「マウンティング」の主役は男性である「おじさん」になっているとか。
「マウンティングおじさん」の心理
ここまでで「マウンティングおじさん」がどのような存在であるかを簡単に解説しましたが、こういう人が身近にいると、面倒くさいですよね。
このような、誰からも歓迎されない厄介な行為に及ぶ「マウンティングおじさん」の心理とは、いったいどのようなものなのでしょうか。以下に主なものを挙げてみました。会社にやたらと話しかけてくる「マウンティングおじさん」がいる場合は、相手がこのような心理であることを理解しておきましょう。
1:すごいと思われたい
「マウンティングおじさん」は自慢話をし、「係長、すごいですね!」などと褒められたい、尊敬されたい場合が圧倒的に多いようです。「マウンティングおじさん」に付き合わされている女子社員は、本心から「すごい」と思っているわけではなく、「うざい」、「面倒くさい」、「早く終わって」と思っている場合がほとんどです。
2:本当は自信がない
本当は自信がなく、誰も評価してくれないので、自分から知識をひけらかして、賞賛を要求します。周囲の人に「マウンティング」をすることによって、自分が優位に立てるという動物的な心理が働いているのでしょう。ですが、そもそも自信がないので、一度こっぴどく反撃されると、「マウンティングおじさん」の心の中では、「あの人は自分より上」という順位付けができて、二度と近づいてこないことも。
3:過去の栄光にしがみついている
「あの頃は良かった」が口癖なことも。過去の好景気時代の栄光にしがみつき、厳しい現状には目を向けません。「俺が若い頃は」というのも口癖のひとつ。若手は現実に目を向けて仕事をしているので、「マウンティングおじさん」の過去の栄光にはこれっぽっちも興味がありません。
4:優越感に浸りたい
「マウンティングおじさん」には、好景気の時に運よく大企業に入社できたものの、同僚(競争相手)が多すぎて、出世競争で敗北した人が多くいます。同僚との闘いに負けたので、自分よりも年下の社歴の浅い人をつかまえて知識をひけらかし、小さな優越感に浸りたい場合が多いようです。
5:自分が正しいと思っている
自分のほうが相手よりも正しい、自分のほうが勝っていると考えているので、ついつい「マウンティング」してしまいます。