乗り気しないマッチングアプリの初メッセージは意外にも…
離婚から7年、恋愛リハビリ中のシングルマザーのあおいあんです。前回はマッチングアプリで「いいね」をもらい、「いいね返し」まで進展しました。
前回の話▶︎恋人探しは、ダイヤの原石を見つけるようなもの!?【シングルマザーの恋愛#4】
これも何かのご縁と自分に言い聞かせ「いいね返し」をしたものの、「ここから恋が始まるかも♡」なんて心躍る気分にはならず…。
ふと思い出したのママ友の言葉。
「やっぱり紹介とか、生身の人間と出会う方が気持ちも入るよね」
本当にその通りだと思った。スマホの画面上でやりとりをしても、その人はどんな表情で、メッセージを送ってきてくれているのか分からない。画面の向こうの相手をどうイメージしたらいいのか悩んでいたところ、36歳の方からメッセージが。
「はじめまして! Yと申します。僕も1年前に離婚し、一緒には住んでいませんが子どもがひとりいます。趣味は写真とサーフィンです。ゆっくりいろんなお話ができたらいいなと思ってます。よろしくお願いします」
丁寧な文章に思わず好印象を持ってしまった。
マッチングアプリをする人はもっとガツガツしてたり、冷やかしのような人が多いのではないかと勝手に思ってた。気になる情報をさらりと入れつつ、控えめで、押し付けがましくない文章に好青年をイメージしてしまう。
さて返事は返すべきか…。どう返したらいいのか…。
こんな大したことないものでも立ち止まって悩んでしまう。独身のときは恋愛に積極的だったし、当日のお誘いだってすぐに行っちゃうくらい身軽だったのに、結婚をし子どもが生まれ、さらに離婚までするとこんなにも恋愛に鈍臭くなるんだな。
「はじめまして。Aと申します。メッセージありがとうございます。私は7年前に離婚をし、子どもと実家で暮らしています。今は趣味というほどのものはありませんが、インドアよりアウトドア派です。マッチングアプリが初めてなので、なかなかお返事がスムーズじゃないかもしれませんが、よろしくお願いします」
特に自分を飾ることもなく、相手におべっかを使うこともなく、淡々と返事を書いてみた。というかオウム返しのようだ。生身の人間とだったら、例え趣味が違ったりしてもそこから話題が広がっていくのに、マッチングアプリとなるとそうもいかない。メッセージを送って様子見、帰って来て様子見、このなんとも歯痒いタイムラグが私的には恋愛気分を削ぐ気がする。
と言いながらも一応返信もしたし、これで何の音沙汰がなくてもそんなもんだと思える。むしろマッチングアプリをやめる口実にもなる。
20代の方からも連絡がないことだし、これできれいさっぱりおさらばしたい。恋愛リハビリ中の私には「一歩踏み出した」と言う既成事実が必要なんだ。これだけでも大きな成果としよう。
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あおいあん
契約社員でメーカー勤務、現在38歳のシングルマザー。高学年になりちょっと生意気になった10歳の息子と実家に出戻り。40歳を前に「もう一度、女としての人生を!」と一念発起。離婚をしてから7年という恋愛ブランクを埋めるべく奮闘中。