「新しいことを始めたいけれど、いつがベストなタイミングがわからない…」と、悩んでいませんか? そんなあなたに知ってほしいのが「一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)」という特別な日です。一粒の種が万倍にも実るように、小さな努力が大きな成果を生むとされるこの日は、新たなスタートに最適とされているんですよ。
新しい仕事にチャレンジしたり、大切なイベントの日取りに迷っている方は、ぜひ「一粒万倍」のパワーを活用してみてはいかがでしょうか?
「一粒万倍」の基礎知識
「一粒万倍」の基礎知識と一粒万倍日に行うといいことを紹介します。
「一粒万倍日」とは物事を始めるのにいい日のこと
【一粒万倍(いちりゅうまんばい)】
《「報恩経」四から。一粒の種が万倍となって稲穂のように実るという意》
1.わずかなものが非常に大きく成長することのたとえ。また、少しでも粗末にできないという気持ちをも表す。
「―の成功」〈魯文・安愚楽鍋〉
2.稲の別名。
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用
「一粒万倍」とは、一粒の小さな種、または種籾(たねもみ)が万倍にも大きく実り、立派な稲穂に成長する様を表現した言葉です。そのため、新しく物事を始めるのにいい日だといわれています。
例えば、新しく事業を始めたり、入籍日に選んだりと、新たな門出に「一粒万倍日」を選ぶ人は多いでしょう。また、「一粒万倍日」は複数日あるので、記念日に取り入れやすいのもポイントです。
「一粒万倍日」に行うといいこと
「一粒万倍日」に行うと良いことは、以下のとおりです。
・開店や開業
・新しいお財布を使い始める
・銀行の口座を新たに開設する
・宝くじを購入する
・結婚記念日にする
・出会いの場に行く
・プロポーズをする
・スキルアップを目的にした勉強を開始する など
「一粒万倍日」は、自身が行った小さな行動が万倍となって返ってくる日であるため、将来的に大きく発展させたいことを行うのがおすすめです。特に、恋愛や結婚、お金、仕事などにおいて意識しておきたい吉日といえるでしょう。
また、借金や浪費など運気を下げる行動は避けるのが賢明ですが、自分にとってプラスとなることに対して投資すると運気を上げるともいわれています。「一粒万倍日」はお金の使い方も意識するといいでしょう。
「一粒万倍日」に避けるべきこと
「一粒万倍日」に避けるべき行動は、以下のとおりです。
・借金をする
・人から物を借りる
・ローンを組む
・無駄遣いをする
・人の悪口を言ったり、喧嘩したりする
・恋人と別れる
「一粒万倍」はいいことだけではなく、悪いことも万倍となって返ってくるため避けなければいけません。例えば、借金や夫婦喧嘩、他人とのトラブルなどを一粒万倍日に行うのは避けたほうがいいでしょう。
些細な出来事が大きなトラブルに発展しないように、行動には気をつけると安心です。
「一粒万倍日」以外の縁起のいい日
「一粒万倍日」以外の縁起のいい日について紹介します。
「天赦日(てんしゃにち)」は、暦の中でも特に縁起がいい日です。何をしても成功するといわれているため、新しいことにチャレンジするといいでしょう。「巳の日」と「虎の日」は、干支にまつわる吉日で、12日に1度のペースで巡ってきます。ここでは、「一粒万倍日」以外の縁起のいい日を解説します。
天赦日
【天赦日(てんしゃにち)】
暦注の一。四季に各1回ずつある、天がすべての罪を許すという最上の吉日。春は戊寅(つちのえとら)、夏は甲午(きのえうま)、秋は戊申(つちのえさる)、冬は甲子(きのえね)の日。
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用
「天赦日」とは、日本の暦の中で最高の吉日で、何をしても成功する日とされています。すべての神様が天に集まり、万物の罪を赦(ゆる)す日といわれています。「天赦日」は年に数回しかなく、とても貴重な日です。
「天赦日」は「一粒万倍日」と同じように恋愛や結婚、仕事など新しいことを始めるのにおすすめです。何をしても成功するといわれていることから、今までやりたくてもできなかったことや、諦めていたことなどに挑戦するのもいいでしょう。
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巳の日(みのひ)
「巳の日」とは「みのひ」と読み、干支が元になっている日で、12日に1度のペースでやってくる日です。巳は蛇を表しており、財運の神様である弁財天(べんざいてん)と深い関わりがあるため、お金に関して縁起のいい日といわれています。
特に60日に1度のペースで訪れる「己巳の日(つちのとみのひ)」は、「巳の日」の中でも縁起がいい日です。
ただし、弁財天は女神であり、嫉妬深い神様であることから、結婚は避けるほうが安心です。縁起がいい日ではあるものの、男女の仲に関することはほかの日に調整しましょう。
寅の日(とらのひ)
「寅の日」は「巳の日」と同様に、干支にまつわる日であるため、12日に1度のペースで訪れる吉日です。虎は「千里を行って千里を帰る」といわれていることから、旅立ちの日として縁起が良いといわれています。
ほかにも、虎の黄色い模様が金運の象徴とされており、暦の中でも金運に縁がある日です。そのため、お財布を虎の日に購入すれば、出ていったお金を呼び戻すともいわれています。なお、元に戻るという意味合いから、「寅の日」に結婚するのは避けたほうがいいかもしれませんね。
「一粒万倍日」とは反対に縁起のよくない日もある
暦の中には、「一粒万倍日」とは反対に縁起のよくない日もあります。何をしてもうまく物事が進まず、いい結果を得られないため「不成就日(ふじょうじゅび)」と呼びます。そのため、何かに挑戦するときは「不成就日」を避けるのが賢明でしょう。
縁起のいい日と悪い日が重なった場合は?
それでは、縁起のいい一粒万倍日と、縁起のよくない日とされる不成就日が重なってしまった場合、どのように過ごしたらいいのでしょうか?
一粒万倍と不成就日が重なる日には、新しいビジネスやプロジェクトのスタートや、結婚や引っ越しなどの重要なイベントなど、新しい大きなことを始めるのは避けたほうがいいといわれています。その上で将来に備えて、小さな準備を始めるなどポジティブな行動をとるといいでしょう。
例えば、無駄遣いや借金を避け、お金の管理を見直すいい機会と捉えてみてはいかがでしょうか。家計簿をつけたり、貯金計画を立てたりすることで、将来の経済的な安定を図ることができますよね。
また、新しいビジネスのアイデアを練る、勉強の計画を立てる、未来の目標を設定することもおすすめです。過去を振り返り、未来の行動を計画する時間を持つことで、この日の特性を上手に活用することができるでしょう。
2024年の「一粒万倍日」をチェック
2024年の「一粒万倍日」は、以下のとおりです。※不成就日と重なる日は除く
3月/2日(土)、10日(日)、15日(金)、22日(金)
4月/3日(水)、6日(土)、18日(木)、21日(日)、30日(火)
5月/3日(金・祝)、15日(水)、16日(木)、27日(月)、28日(火)
6月/11日(火)、22日(土)、23日(日)
7月/5日(金)、8日(月)、17日(水)、20日(土)、29日(月)
8月/1日(木)、11日(日・祝)、16日(金)、23日(金)、28日(水)
9月/17日(火)、24日(火)、29日(日)
10月/6日(日)、9日(水)、12日(土)、21日(月)、24日(木)
11月/2日(土)、5日(火)、17日(日)、18日(月)、29日(金)、30日(土)
12月/14日(土)、25日(水)、26日(木)
最後に
「一粒万倍日」という吉日を利用することで、努力が実を結び、自分が思い描く未来に一歩近づけるかもしれません。資格をとるための勉強を始めたり、新しい財布を使い始めるなど日常生活の中に、夢や目標に近づくための行動を取り入れることで、前向きに生活することができそうですね。ぜひ、「一粒万倍」のパワーをあなたの生活に活用してみてはいかがでしょうか?
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