「素面」の意味や読み方とは？
「素面」という漢字、なんと読むか知っていますか？お酒が好きな人には、馴染みのある言葉かもしれません。今回は、「素面」の意味や使い方、対義語などを紹介します。
意味や読み方
「素面」は、「しらふ」と読みます。漢字よりもカタカナで「シラフ」と書かれることが多いかもしれません。意味は以下のとおりです。
酒に酔っていない、ふだんの状態。
（小学館『デジタル大辞泉』より）
お酒を飲んでいない通常の状態のことや、その顔つきのことを「素面」といいます。漢字では「白面」と書くこともあります。
ちなみに「素面」という漢字には、「すめん」という読み方も。「酒に酔っていないこと」という意味の他にも「剣道や能で、面をつけていないこと」「化粧していない顔」を表す言葉です。
語源
「しらふ」は、漢字で書くと「素面」「白面」と書きますが、どちらも化粧をしていない顔、素のままの顔という意味合いがあります。「赤面」が、感情が昂った様子や酔っ払った様子を表す言葉なら、「しらふ」は、「普段と変わらない顔」ということができるでしょう。
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使い方を例文でチェック！
「素面」は、飲み会などのお酒の席でよく登場する言葉です。「素面じゃ話せない」「素面に戻ったら」というように使います。早速例文を見ていきましょう。
素面に戻ったら先輩に昨晩のことを謝ってね
お酒を飲んで酔っ払った状態から、いつもの状態に戻ることを「素面に戻る」と表現します。例文のように、お酒を飲んでつい目上の人に失礼なことを言ってしまったら、次の日に会社の仲間から釘を刺された、なんてこともあるかもしれません。
弟は酔いが回ると、素面の時とは打って変わって饒舌になる
お酒を飲むと、いつもとはまるで違う人のようになる人も珍しくないでしょう。いつもはおとなしい性格の人が、お酒を飲むと大声でゲラゲラと笑ったり、怒り出したりすることもあるものです。このようにお酒を飲んで性格がガラッと変わってしまったことを伝えるときに「素面の時とは打って変わって」と表現します。
素面では言いにくい話だからと彼は酒を飲んだ
イタい失敗談や恋愛の話など、恥ずかしくて普段はとても話せないようなエピソードは、誰でもひとつやふたつ持っているもの。そんなときに「素面では言いにくい」や「素面では話せないから…」と前置きして語り出すこともお酒の席では多々あります。
類語や言い換え表現は？
「素面」は、「お酒を飲んでいない状態」「普段の状態」という意味なので、「異常がない」「ありのまま」のような「普通の状態」を表す言葉に言い換えることが可能です。日常生活でもよく使う言葉を紹介します。
正気
「素面」と意味が似ている表現として「正気（しょうき）」が挙げられます。意味は以下の通りです。
正常な心。確かな意識。
（小学館『デジタル大辞泉』より）
普段通りの様子や、気がしっかりとしている様子などを指す言葉です。よく日常会話では、「正気を失う」「正気にかえる」「正気の沙汰とは思えない」というように使われます。「正気」には、お酒に酔っていないという意味は含まれていませんが、「普段通り」という意味が「素面」と共通しています。
