カビ対策の基本!カビが生える原因を取り除く
カビは適度に暖かく、水分と栄養のある場所が大好き。カビにとって好条件がそろう浴室は、とても住み心地のよい場所なんです。「カビの原因菌は浴室のあちこちに潜んでいて、『温度・水分・栄養』の条件がそろうと、活発に増えはじめます。ですから、カビを防ぐには、『カビの好む条件を取り除くこと』と、『カビの原因菌を除菌すること』が大切です」(吉井さん)
浴室の「温度」と「水分」を取り除く
「外気温の影響も受けるので温度のコントロールは難しいですが、入浴後はできるだけ温度を下げるようにしましょう。水分を取り除くには、『湿気』を追い出すだけでなく、『水滴』を残さないことがポイントです」(吉井さん)
対策1:浴槽のフタをする
浴槽にお湯を溜めてある時は、入浴中以外は開けっ放しにせず必ずフタを。湯気によって温度や湿度が上がるのを防ぐだけでなく、お湯の保温もでき、エコにもつながります。また、残り湯を洗濯に使う際にも、温かさが残っていれば、洗濯物の汚れも落ちやすくなります。
対策2:十分に換気する
入浴後は、換気扇を回すなど、必ず換気をして、こもった熱気や湿気を追い出しましょう。その際、新しい空気が入ってこないと換気ができないので、必ず通気口を確保してください。ドアの周辺にある通気口にゴミが溜まっていないかチェックして、汚れていたらゴミを取り除きましょう。通気のため、ドアを少しだけ開けるのも効果的。窓を開ける場合は、窓を両サイドから開けて空気の流れをつくってください。
対策3:壁や床についている水滴をふき取る
壁や床に残っている水滴は、浴室用のスクイージーを使うと簡単に水切りできます。このひと手間がカビ予防の近道!
カビの「栄養」を取り除く
「体から出た皮脂や垢などの汚れは、泡といっしょに飛びちって壁や床に付着しています。カビはこういった汚れを栄養にして増殖しているので、汚れがつきやすい場所を知って、効率的にカビの栄養を取り除きましょう」(吉井さん)
【汚れの要注意スポット】
洗い場の周辺の壁や床、汚れが流れ込む排水口周辺、体を洗うときの肩の位置より低い所の壁は、汚れがつきやすい場所。また、盲点なのが壁の高い所です。立ったままシャワーを浴びる家族がいる場合は、2mくらいの高さまで汚れがついていることがあるので要注意。
対策1:お湯のシャワーで汚れを流す
1日の最後には、壁や床や小物など浴室全体にお湯のシャワーを十分にかけて、飛び散った汚れをしっかり洗い流しましょう。
水のシャワーをかけるのはNG!
浴室のクールダウンのために、お風呂上がりに水のシャワーをかけていませんか? 水のシャワーをかけると浴室内に水滴が残りやすくなり、カビが生えやすい環境をつくってしまう場合があります。十分換気をすれば温度も下がるので、お風呂上がりの水のシャワーは控えましょう。
対策2:定期的に洗剤を使って汚れを落とす
壁や床についた汚れはお湯のシャワーをかけただけでは落とし切れないので、週に1回は浴室用洗剤を使ってお掃除を。壁は、浴室用洗剤をスプレーし、やわらかいスポンジでこすります。床は、隅や排水用の凸凹の溝に汚れが溜まりやすいので、浴室用洗剤と浴室用のブラシを使ってしっかり落とします。
日々のちょっとした工夫でカビの生えにくい状態をつくり、嫌なカビ取り掃除から解放されましょう!
浴室用の防カビくん煙剤で「カビの原因菌」を目に見えないうちに除菌
「カビが生えるそもそもの原因は、浴室のあちこちに潜んでいる目に見えない『カビの原因菌』。この原因菌が成長して黒カビになります。目に見えない原因菌のうちに除菌できれば、黒カビの発生を防ぐことができるので、浴室用の防カビ剤を使用して定期的に除菌することをおすすめします」(吉井さん)
除菌成分(銀イオン)を含んだ煙が浴室の隅々まで行き渡り、浴室をまるごと除菌。銀は、食器や制汗剤など、身近で広く使われる成分なので安心して使えます。さらに、塩素不使用なので、カビ取り剤のようなツーンとしたニオイがなく、手袋の必要もなし! 前準備がいらないので、思い立ったらすぐ使えてとっても便利。ライオン ルックプラス おふろの防カビくん煙剤/オープン価格
ライオン株式会社 リビングケアマイスター
吉井和美
掃除用洗剤の製品開発を約15年、技術者向けの情報発信を約5年経験。豊富な知識を活かし、掃除に前向きに取り組めるようなコツやノウハウをわかりやすく伝えている。
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