フォルムがキレイなショートヘアで知的美人な雰囲気に
ずっとロングだったのにボブやショートにしたりと、髪を短くする人が増えてくるアラサー&アラフォー世代。年齢を重ねるとツヤが損なわれて元気がなくなり、エイジングによるクセが出てきて広がる…というトラブルも増えてくるため、思い切ってカットする人が多いのかもしれません。
そこで今回紹介したいのが、美人フォルムのショート。トップはボリュームを持たせながらも襟足はくびれるようにキュッと引き締めたメリハリフォルムは、誰もが取り入れやすく、大人っぽくこなれ感のある女性らしいスタイル。スッキリしているため清潔感があり、凛とした知的な雰囲気を漂わせるもの素敵なポイント。
ショートでもクールになりすぎずフェミニンな印象をキープできるのは、前髪があることも理由のひとつ。襟足がスッとしている分前髪で重さを出し、かわいらしさを残します。
それではさっそく、ぜひともチャレンジしてほしい美人ショートをご紹介!
【絶妙な甘辛バランス! スタイリングが簡単な清々しいショート】
襟足がかなり短いため、個性的な雰囲気。言いかえれば、垢抜け度が高いメリハリショートです。ハンサムな印象なのでパンツスタイルを合わせて知性あふれる“できる女”風に見せられるだけでなく、ロングスカートなどを合わせると洒落感たっぷりのイメージに。頭がコンパクトになるため、首が長く、スラッとスタイルよく見えるのもうれしいところ。
カット
ベースは耳たぶが少し見えるくらいのグラデーションボブ。丸みは残し、前髪は目にかかるくらいの長さにしてサイドにつなげて切り込む。トップには動きを出すためにレイヤーを入れ、グラデーションの部分につなげれば、小顔・小頭効果のあるひし形シルエットができる。根元を少し空けて毛量調節し、ラフな動きを出すため全体の中間〜毛先にスライドカットを施す。
カラー
落ち着いたトーンのラベンダーベージュで、黄ばみを抑えてツヤをアップ。白髪が気になる人は、ブリーチでトーンアップしておくとキレイにぼかすことができる。
スタイリング
タオルドライ後、分け目がつかないように髪を全部下ろしてラフにドライする。少量のヘアバターを手のひらの熱でしっかり溶かしてから、根元以外に手ぐしでよくなじませる。内側から手を入れて髪に空気を含ませるようにもみ込んだあと、毛先を指先で丁寧につまみ、毛流れを作る。
このモデルの顔型や髪質
※毛量が少なくボリュームが出にくい人は、毛量調節をしすぎるとさらに髪がペタッとして顔が大きく見えてしまうため、バランスを見ながら行うことが大切。
◆このスタイルを担当したのは
EMMA GINZA
代表 NAOMIさん
【ラフで自然な毛流れが今っぽさ抜群なリラックスショート】
分け目を作らずトップはふんわり。カチッと決めすぎずどこかリラックスした雰囲気は、こなれ感があって抜群の今っぽさ。ゆるいけれどだらしなさは皆無で、たとえばサイドを耳にかけるとオフィスシーンにもぴったりなきちんと感ができ上がります。表面を長めに残しているため、ちょっとショートにハードルの高さを感じている人でも取り入れやすい。小顔見せ効果のあるひし形シルエットも、高ポイントです。
カット
リップラインの長さでグラデーションボブのベースにする。前髪は目にかかるくらいの長さに設定し、サイドに自然につなげて。表面の長さはキープしつつトップから低めのレイヤーを入れ、中間〜毛先はスライドカットで動きを出しやすくする。
カラー
程よい明るさのアッシュブラウンカラーをセレクト。大人の髪にぴったりなツヤと透明感を与えてくれる。
パーマ
基本的にはノンパーマ。髪が柔らかくて細くペタッとする場合は、太めのロッドで前に向かって巻いたシンプルなパーマで、トップのボリュームと毛先の動きをサポート。
スタイリング
タオルドライ後に洗い流さないトリートメントをつけ、根元にドライヤーの熱風を当てながらふわっとかき上げるように乾かす。特にトップはくるくるドライヤーなどを使って持ち上げながら乾かすと、根元が立ち上がる。サイドと襟足は上からドライヤーの風を当て、手で押さえながらタイトに乾かしスタイルのベースが完成。少量のヘアバターを手のひらにしっかりのばして溶かし、首筋から手を入れて毛先にもみ込むように塗布。髪の表面は手ぐしを通して毛流れを整えたら、指先で前髪や顔周り、襟足の毛先を丁寧に少しずつつまんで束感を出す。
このモデルの顔型や髪質
※ひし形シルエットのスタイルなので、どんな顔型にも合いやすい。毛量が多い人は頭が大きく見えてしまうため、内側の髪をしっかり減らしたり毛先に動きをつけることが大事。
◆このスタイルを担当したのは
EMMA GINZA
代表 NAOMIさん
【ワンカールパーマで作る曲線で女性らしく。しなやかカールショート】
ボリューム不足や薄毛の悩みを抱えている人に試してほしいのが、ワンカールパーマ。「パーマをかけると髪が傷んでもっと細くなってしまうかも」というのは杞憂。薬剤が進化しており、髪質など美容師さんと相談すればベストなパーマを提案してくれるはず。毛先のしなやかなカールは優しげな印象に見せてくれるため、ショートでもフェミニンな空気感を損なうことなく、ほのかに甘さを感じる爽やかさが演出できます。
カット
ショートボブベースで、トップ表面と顔周りにレイヤーを入れる。前髪は目の上から下ろし流しができるように、やや長さを残してカット。襟足はスッキリ見せたいので、短めにする。
カラー
白髪が気になるため、根元は白髪染めにして毛先は落ち着いたトーンのマロンベージュに。少し暖色が入っているから白髪染めを繰り返してもパサついて見えず、ツヤを加えてくれる。
パーマ
太めのロッドを使いトップを中心にワンカールのやや強めのパーマをかけると、トップに入れたレイヤーの動きが底上げされ、ふんわりエアリーな毛流れができる。
スタイリング
根元をラフに乾かし毛先はほんのり湿った状態で、手にしっかり広げた少量のバームをなじませるだけ。まず髪の内側から空気を入れるようにつけてから、襟足はタイトに押さえつつなじませる。前髪は根元からかき上げながらつけ、毛先は指先でつまんで。最後、ブラシを通して前髪をざっくりと流す。
このモデルの顔型や髪質
※毛量が少ない人はトップにレイヤーを入れるだけでも軽くなってしまうため、全体の毛量はすきすぎないように注意を!
◆このスタイルを担当したのは
EMMA GINZA
スタイリスト MARIAさん
構成・文/斉藤裕子