「どうぞ快適な空の旅を」とアナウンスしておりましたが、その席実際どうですか?!
先日、仕事でバリ島へ行ってきました (そう、#仕事でバリ島!)。成田からバリまでのフライト時間は約7時間。今回、ガルーダインドネシア航空初体験だったのですが、行きも帰りもゆっくりくつろげました。快適な空の旅をテリマカシ〜!
もちろん今回快適に過ごすことができたのは、最新型の機材、充実した機内エンターテイメント、そしての親切で笑顔が素敵なCAの方々のおかげ (話し方が穏やか!) なのですが、7時間の長距離フライトともなると、さらに重要なのが座席の位置。
窓側か、通路側か、はたまた真ん中席か。みなさんのお好きな席はどこですか?
(c) photo AC
● 通路側好きの日本人は77%が寝て過ごす
誰もが「良い席に座りたい!」そう望むのは当然のこと。わたしもCA時代は自由気ままに機内を歩き廻っていましたが、お客さんになった今は、ベルト着用サインに関わらずきちんと着席 (あぁ…誰かあったかいカモミールティをください…)。
(c) photo AC
ちなみに先日発表されたエクスペディア・ジャパンのアンケートによると、日本人の約53%は「通路側」を好むのだとか。しかもこの「通路側派」が半数を超えたのは23の調査対象国の中では日本だけで、その割合は年代が上の方ほど多く、50歳以上では6割もの人が通路側を選ぶんですって (確かにうちの父も通路側派)。理由は「席を立つ際に寝ている隣の人を起こしたくないから」だそう。日本人の約77%は機内で寝て過ごすそうですから、そうなるのも無理ないですよね。
● お急ぎの方、せっかちの方、前方通路側の席をどうぞ。
他人に気を遣わなくて良い通路側の席。荷物の出し入れは自由だし、行きたい時にトイレに行ける、人になにかをお願いするということに引け目を感じ易い日本人にはぴったりの席なのかも。脚を伸ばしてリラックスしたり (カートや通行人には注意して〜!)、顔をひょっこり出してCAさんを呼び止めてみたり (笑顔でお願いします♡)、降機の時には出口に直行できたり (ベルト着用サイン消灯と同時にスタートダッシュしたいときは特に!)、なにかと好都合な通路側です。
● トイレが遠い方は、誰にも邪魔されることなく移り変わる景色をご堪能あ〜れ。
ちなみに飛行機が大好き過ぎて、窓側にしか座らない!と決めている方もいますよね。私の友人に飛行機そのものだけではなく、飛行機から見渡せる景色もこよなく愛していて、富士山を拝むために左側の窓側に座るか右側の窓側に座るかを考慮してしまう乗り物オタクがいます。まぁ、彼のように各機体の登録番号を控え、どのルートにいつ何度搭乗したかなど記録している人は少ないかとは思いますが、普段見ることのできない上空からの景色の変化を楽しむのは有意義なひと時ですよね。
撮影/有田千幸
そして窓側は、壁にもたれかかって休むことができるので、ゆっくり寝たい方はこの席が一番快適かもしれませんね。
● 「窓側と通路側両方譲れない!」そんな人にはこの席しかありません。
はい、非常口座席です。ただ、こちらの席は緊急時に色々な援助をする必要があるため、誰もが座れるというわけではありません。体力的な面でもそうですし、言語の面でもCAさんとコミュニケーションを取れるというのが大前提。つまり、外資系航空会社の非常口座席を希望する場合は英語、またはその国の言語で意思疎通をできる必要があります (日本人乗務員が担当している場合は、この限りではありません)。
そして、飛行中常にすべての手荷物を上の棚に収納しておく必要がある非常口座席、足元のスペースが広いからといってそこでピクニックのように荷物を広げ散らかすことはどうかご遠慮ください。
尚、こちらの席はオンライン購入時に指定できないことが多いので、ご希望の方はチェックインカウンターで係員の方に聞いてみてくださいね。これを機に、非常口座席に座るために英語をブラッシュアップするっていうのもステキですよ!
● わたしのお気に入りは真ん中の通路側!
と、いうとド真ん中っぽいのですが、これ、真ん中の通路側ということ。ちょっと理屈っぽい話になるのですが、例えば「2-4-2」の並びの場合、通路側の席にさほど差はないのですが、これが「3-3-3」や「3-4-3」の並びとなると、真ん中の通路側でなければ、窓側からの人の行き来に対応しなくてはならないので、やっぱり真ん中の通路側の方が、快適な空の旅を楽しむことができるのです。
▲ わたしの思い込みを図式化!
ちなみにわたしは飛行機の正面向かって左側の方が好き。みなさんはいかがですか?
● そして、CA時代のお気に入りはこの機材!
個人的にCAとして乗務する上で都合が良いのは「2-4-2」の座席の並び。食事のサービスをする時、左右でバランスが取り易いし、窓の日よけに手が届くのも便宜上実は大きなポイント。わたしの一番のお気に入りはエアバス330-200という中型ワイドボディ機!
ちなみに今までで一番衝撃だったのは、7年ほど前友人と乗った某アジア系航空会社の「2-5-2」の並び。真ん中の真ん中の席じゃなくて本当によかった… (あれはホントすごい)。
これから夏休みのプランを立てる方も多いはず。みなさんが快適な空の旅を楽しめますように…!
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有田 千幸
1983年生まれ。外資系航空会社CA、建築設計事務所秘書・プレスを経て、34歳にして脱OL。元会社員ならではの実用目線で、読んでくださる皆さまのお役に立てる情報をお届けしたいと思います! chiyuki_arita