運動系の習い事は、練習が多いほど上達する!?
「ひとつくらい得意なスポーツがあったほうがいいのかな」と、子供に運動系の習い事をさせている方も多いと思います。実際、習わせてみると、「なかなか進級しない」「他の子のように上手にできない」など、不安になることも。そこでまず、上達のコツや子供に合ったスクール選びなどについて、コナミスポーツ(株) スクール事業部 水原康賀さんに教えていただきました。
運動やスポーツはレッスン日以外にも練習した方がいい?
「練習は多ければ多いほど上手になるとは限らず、練習の内容を理解した上で正しい運動を行わないと成果につながらないこともあります。まずはスクールでレッスンの受講回数を増やすことをおすすめしますが、コーチからご家庭で行う基礎練習などアドバイスを受けることで、子供たちのやる気を後押しすることも必要です」(コナミスポーツ(株) 水原さん 以下同)
親がスポーツ経験者の方が上達は早い?
「親がスポーツ経験者であればご家庭でも正しい運動アドバイスやその他食事面、精神面など色々なサポートが期待できるので、上達は早くなることが想定できます。ただし、スポーツの上達には、スポーツ経験者だけでなくスポーツの指導経験者からきちんと指導を受けることが大切。ですから、指導ノウハウや経験を積んだコーチ陣による指導が必要になってきます」
運動を長く続けるコツは?
「子供が運動を好きになり、楽しくスクールに通えることが長く続けるコツだと考えます。子どもの意欲は『よくできたね』と褒めてもらうこと(称賛)によって向上します。褒め言葉がご褒美として機能するのです。言葉だけでなく〈拍手する〉〈指や腕で○をつくる〉〈ハイタッチをする〉〈頭をなでる〉など、行動による表現もあります。称賛と同様に、ひとつのことをやり遂げることで、子供自身に『できた!』という感激が生まれ、これが新たな意欲を生みだします。意欲を高めて、お子さまの成長を進ませることが理想的です」
子供に合ったスクールを選ぶために気をつけることは?
「一番大切なのは、子供たちの意欲を高める指導方法があること。他にも年齢・体力・能力に応じた指導方法や進級システムなど成長の見える化があることも大切です。また長く通うことを見据え、保護者や子供たちが通いやすい環境であることもポイントです。気になるスクールがあった時は、ぜひ一度体験スクールを受講して検討してみてください」
今、小学生に人気の習い事5選
かわいいポンポンにやる気もUP!「チアダンス」
「チアダンスは、全身を使い、笑顔で表現するので、まず表現力が鍛えられます。音楽に合わせて踊ることによってリズム感もつきますね。さらに、チームで踊ることにより、コミュニケーション能力がついたり、競争心が芽生えるといった特徴もあります」
楽しみながらバランス感覚を養える「トランポリン」
「不安定な場所でジャンプすることで、体幹が鍛えられます。また、同じ位置で飛び続けるためには全身の筋力が必要ですし、飛んだあとの空中での動きにより、バランス感覚や調整力が養われる。空間認識力や柔軟性の向上にもつながりますよ」
集中力が鍛えられる「空手」
「『礼に始まり礼に終わる』という言葉通り、礼儀礼節(ルールマナー)を重んじるスポーツのため、礼儀や作法が身につきます。体を鍛えるだけでなく、昇段や試合を経験することで、精神面も鍛えられていきます。基本の動きを繰り返し練習し、大事な場面で力を発揮することで、集中力アップにもつながります」
家族で楽しめるのも魅力!「ゴルフ」
「時と場合を想定して1打を大切にする集中力やミスをしても冷静にそのミスを分析し、次のプレーに活かす精神力が鍛えられるスポーツです。自分のスイングを理解して、コースにあったプレーを選択することで、コースマネジメント能力も上達します。ルールやマナーの遵守や、周りへの気配り(礼儀・マナー)も自然に身についていくでしょう。家族みんなで楽しめるのも魅力ですね」
豊かな感性が磨かれる「バレエ」
「独特の動きによるバランス能力向上や、繊細な動きをすることによる集中力アップが期待できます。さらに、きれいな姿勢を保つために体幹も鍛えられますし、全身を使うことによって柔軟性も向上します。笑顔で表現することで表現力が磨かれますし、感性が豊かになったり、音楽に合わせて踊ることによりリズム感が身につくことも利点です」
練習については、単にやればやるだけ上達するという訳ではなく、練習内容をしっかり理解したうえでの指導が必要だということがわかりました。どのスポーツにもそれぞれの魅力があるので迷ってしまいますが、幼少期のスポーツは、種目自体よりも、さまざまな運動を経験することが大切なので、いくつか体験してみて相性のよいものを見つけるとよいかもしれません。
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