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【目次】
子ども用のヘルメットの必要性
自転車に乗っている子どもの多くはヘルメットをしていますが、なぜ子どもはヘルメットを着用する必要があるのでしょうか。子ども用ヘルメットの必要性について解説します。
13歳未満の子どもはヘルメットが必要
道路交通法では、13歳未満の子どもに対して、ヘルメットを着用させるよう努めることと定められています。子ども自身が自転車に乗るときはもちろん、両親が運転する自転車にチャイルドシートを付けて乗る場合も着用が求められます。
自転車は、転倒や接触事故に遭遇するリスクが付きものです。自転車による死亡事故の約6割は、頭部にダメージを受けたことによるものとのデータもあります。
子どもと安全に自転車に乗るために、しっかりヘルメットを着用させましょう。
ヘルメットの購入に補助が出る自治体もある
各市区町村によりますが、ヘルメットの購入費用を補助してくれる自治体もあります。購入から申請までの期間が決まっている自治体もあれば、購入店舗を限定しているなど、補助を受ける方法や条件はさまざまです。
中には、一定年齢以上の子どもを対象に、無償でヘルメットを配布している自治体も。ヘルメットを購入する際は、自治体の補助制度を確認しておくとよいでしょう。
参考:自転車乗車用ヘルメットの購入を補助します – 名古屋市
参考:幼児用ヘルメット無償配布について 台東区ホームページ
子ども用のヘルメットの選び方
子ども用のヘルメットには、さまざまなサイズや重さの製品があるので、どれがよいのか迷うこともあるでしょう。ぴったりのヘルメットを見つける選び方を紹介します。
体の大きさに合った種類を選ぶ
子ども用ヘルメットの種類は、大きく分けて「ソフトシェル」と「ハードシェル」の2種類があります。
「ソフトシェル」は、内側に発泡スチロール・外側にポリカーボネートを使用していることが多く、軽くて頭や首にかかる負担が少ないのが特徴です。そのため、体が小さい子どもや、初めてヘルメットを着用する子どもに適しています。
一方「ハードシェル」は、外側にABS樹脂を使用していることが多く、大きな衝撃から頭を守るなど、耐衝撃性が高くなっています。ただし、ソフトシェルタイプと違って重量感があります。体が大きい子どもや、アクティブな子どもに適しています。
頭にぴったりはまるサイズを選ぶ
子ども用のアイテムは、長期間の使用を意識して大きめを購入しがちですが、ヘルメットの場合はジャストサイズを選ぶのが鉄則です。大きすぎると着用中にずれたり、頭を守るという本来の機能が損なわれたりということにも繋がりかねません。
ヘルメットの対象年齢を確認すれば、おおまかなサイズ感は把握できますが、頭のサイズは個人差があるので、実際に測ってみるのが確実です。サイズを計測する際は、「おでこの最も高い位置」から「耳の付け根」「後頭部の最も高い位置」にメジャーを当てて測ります。
就学前の子どもには軽いヘルメットがおすすめ
体が十分に発達していない就学前の子どもには、軽量のヘルメットが適しています。重いヘルメットは体に負担がかかりやすく、ヘルメットを嫌がる原因にもなり得るからです。
苦手意識が生まれないよう、就学前の子どもに着用させるヘルメットを選ぶ目安として、約300g以下のアイテムを選ぶのがおすすめです。
子ども用のヘルメットの多くは軽さを意識して設計されていますが、未就学児に着用させるヘルメットを選ぶ際は、さらに軽量なものを選んであげるとよいでしょう。
SGマークが付いているヘルメットがベター
SGマークとは「Safe Goods(安全な製品)」を意味するマークです。衝撃吸収・あごひもの性能・周辺視野などの安全基準をクリアしている製品に付与されます。
日本製のヘルメットのほとんどはSGマークを取得していますが、海外製のヘルメットには取得していない製品も見られます。
海外製のヘルメットを購入する際は、海外の安全基準である「CPSC(アメリカ合衆国消費者製品安全委員会)」や「CE(欧州連合加盟国の安全基準に適合していることを示すマーク)」などを取得しているアイテムを選ぶとよいでしょう。
参考:製品安全協会CPSA
ヘルメットが苦手な子どもにはデザイン性の高いものを
ヘルメットを着用することによる窮屈感から、ヘルメットが苦手な子どももいます。そんなときは、かっこいい・かわいいデザインが施されている製品を検討してみましょう。
子どもがときめくデザインのヘルメットを選べば、それだけで違和感も軽減されやすく、自ら進んで着用することに期待できます。
ヘルメットが苦手な子どもにヘルメットを買い与えるときは、子どもと一緒にヘルメットを選ぶのもおすすめです。お気に入りのアイテムなら、嫌がらずに着用してくれるでしょう。
ソフトシェルタイプのヘルメット
軽量でありながら高い耐衝撃性を誇るソフトシェルタイプは、まだ体の小さい子どもやヘルメットに不慣れな子どもに適しています。ソフトシェルタイプの子ども用ヘルメットのおすすめを紹介します。
オージーケーカブト「PINE」
オージーケーカブトは、時代とともに変化が求められるスタイルや、デザインのニーズに応えつつ、安全設計を心掛けているブランドです。PINEは、SG規格認証商品で、カラー展開も豊富です。子どもが好きなカラーを選べば、ヘルメットを楽しみながら着用してくれるでしょう。
引っ張るだけで頭の形にフィットするアジャスターを搭載。ヘルメットの着用に慣れていなくても簡単に理想的なフィット感を実現できるでしょう。
オージーケーカブト発案の「インモールド製法」で、高い衝撃吸収性と耐久性を両立しています。子どもの頭を衝撃からしっかり守ってくれるでしょう。
商品名:オージーケーカブト「PINE」
サギサカ「キッズヘルメット」
日本人の頭の形に優しくフィットする、SG規格認証商品です。
一般的に海外メーカーのヘルメットは、欧米人の頭の形に合わせた縦長の楕円に近い設計が多いので、日本人が着用すると、圧迫感・不快感を抱きやすいといわれています。しかし、サギサカ「キッズヘルメット」は、円形に近い設計にすることで、着用時の違和感を抑えているのが特徴です。
後頭部の調整ダイヤルで締め付け具合を細かく設定できるので、長時間の着用でも着用しやすいでしょう。
商品名:サギサカ「キッズヘルメット」
ALPINA「HACKNEY」
軽量化・高強度を実現するため、丈夫なポリカーボネート素材のアウターシェルと、衝撃吸収性に優れたフォーム状のHI-EPS素材のインモールド製法を採用したヘルメットです。
内側には、クッション性がある発泡スチレン樹脂素材を使用。弾力のある素材がしっかり衝撃を吸収し、頭へのダメージを抑えます。後頭部のサイズ調整ダイヤルと調整可能なあごひもでフィット感が高まりやすい仕様で、初めてヘルメットを着用する子どもも違和感を抱きにくいでしょう。
つるんとしたワンカラーのシンプルなデザインなので、玄関に置いた際に目立ちにくいのもメリット。マットなカラーリングがクールな印象を引き立てます。
商品名:ALPINA「HACKNEY」
ハードシェルタイプのヘルメット
比較的体が大きい子どもに着用させるヘルメットとしておすすめなのが、ハードシェルタイプです。ソフトシェルタイプに比べて耐衝撃性が高いので、自転車の乗り方を覚えて日が浅く、転倒が多い子どもにも適しています。
ハードシェルタイプの子ども用ヘルメットのおすすめを紹介します。
NUVOLE「スポーツヘルメット」
転倒時など頭部へのダメージを軽減するため、軽量・断熱性・耐水性・衝撃吸収性に優れる高密度EPS素材を採用したヘルメット。内側には、厚みがありながらも柔らかいクッションが付いているので、頭全体をしっかりと保護します。
前頭部二つ・頭上部七つ・後頭部二つの通気孔があり、汗をかきやすい子どもも快適に使用できます。
商品名:NUVOLE「スポーツヘルメット」
nicco「ルシック ベビーL ヘルメット」
SG規格認証・CE規格合格商品の「ルシック ベビーL ヘルメット」は、全方位につばが付いている帽子のようなデザインとマット仕上げの色合い、傷が付きにくい加工が施されているのが特徴です。
また、超高耐衝撃性ABS樹脂・車のボディと同じ塗装を採用しているので、耐久性が高く長い期間使用できます。
浅めのかぶりなので、目元にかぶることがなく、視界を遮りにくい仕様です。ヘルメットに不慣れな子どもも周りがしっかり見えるので、景色を楽しみながら自転車に乗れるでしょう。フロントパッドは取り外して洗濯できるため、清潔を保ちやすくなっています。
商品名:nicco「ルシック ベビーL ヘルメット」
ブリヂストン「bikkeキッズヘルメット」
自転車関連のアイテムを幅広く扱うブリヂストンの「bikke」シリーズのアイテムは、楽しい自転車ライフを演出してくれるデザインやカラーが魅力です。
子どもらしい水玉模様やスタイリッシュな雰囲気のストライプ柄など、デザインが豊富にそろっています。子どものお気に入りに出合えれば、進んで着用してもらえるでしょう。
横幅を広めに取った円形に近い内部形状で、頭の形にフィットしやすくなっています。SG規格認証商品です。
商品名:ブリヂストン「bikkeキッズヘルメット」
軽さが魅力のヘルメット
保育園や幼稚園に通う年齢の子どもには、軽さを追求したヘルメットを選んであげましょう。首への負担が抑えられるため、無理なくヘルメットが着用できます。
軽さにこだわった子ども用のヘルメットを紹介します。
マグクルーズ「Mag Rideモデルファーストいちはちろく」
2017年の創業以来「あったらいいな」を形にしてきた「マグクルーズ」の子ども用ヘルメットです。重量はわずか約186gで、頭や首にかかる負担を軽減してくれます。
1~3歳までの子どもの頭にフィットしやすいよう、一般的な子ども用ヘルメットよりも小さめに設計されています。自転車に乗れるようになって間もない子どもでも着用できるので、ファーストヘルメットとしてぴったりです。
内側と外側が一体化したインモールド構造を採用しているため、軽量でありながらも子どもの頭をしっかり衝撃から守ってくれる、耐衝撃性の高さも実現しています。
商品名:マグクルーズ「Mag Rideモデルファーストいちはちろく」
BELL「ZOOM2」
美しいグラフィックが特徴的な「BELL」のヘルメットです。子どもらしいキュートな柄から大人っぽいクールな柄まで、多彩にラインアップされています。
後頭部のフィッティングダイヤルでサイズ調整可能、SG・CE規格認証商品なので、スタイリッシュさと安全性のどちらもほしい人にぴったりです。
また、子ども向けのヘルメットの中でも約200gと軽量設計です。ヘルメットをかぶった経験のない子どもでも違和感なく着用できるでしょう。
商品名:BELL「ZOOM2」
RIHE「ヘルメット」
ワンタッチで着脱可能な軽量設計のヘルメットです。重量が約200gなので、長時間着用していても頭や首に負担をかけにくくなっています。自転車以外にもスケートボード・ローラースケート・キックスケーターなどアクティブに遊ぶ際にもおすすめです。
通気性・吸汗性に優れたインナーパッドは、取り外して洗濯も可能。たっぷり遊んで汗が染み込んだパッドでも、清潔に保てるのはうれしいポイントといえます。
商品名:RIHE「ヘルメット」
子どもがかぶりたくなる!かわいいヘルメット
着用の違和感によりヘルメットを嫌がってしまう子どもには、デザイン性の高いアイテムがおすすめです。
かっこいい・かわいいヘルメットは、子どもが興味を示しやすく、自ら進んで着用してくれるでしょう。ついついかぶりたくなるかわいいヘルメットを紹介します。
サイクルベースあさひ「マリオカートキッズヘルメット」
人気のゲーム「マリオカート」をモチーフにしたデザインで、着用するとたちまちゲームの中のキャラクターになったかのような楽しさが味わえます。ゲームが好きな子どもであれば、きっと喜んで着用してくれるでしょう。
見た目のかわいさだけでなく、SG規格認証商品なのでヘルメットとしての機能も十分に備えています。アクティブな子どもにも安心して着用させられるでしょう。
商品名:サイクルベースあさひ「マリオカートキッズヘルメット」
bern「NINOサテングレーフライングタイガー」
bernオリジナルスタイルのフリップバイザーや、インパクトがあるサメの横顔がデザインされたヘルメットは、かっこいいものが好きな子どもにぴったりです。
ヘルメット自体を薄く軽量化した、bern独自のテクノロジー「ZIP MOLD +」を採用。耐衝撃性を保ちながら体への負担も軽減してくれます。
また、全てのエクストリームスポーツに対応しており、オールシーズン快適に着用できるよう、取り外しができるインナーも装備しています。インナーは洗濯が可能です。
商品名:bern「NINOサテングレーフライングタイガー」
kufun「キッズヘルメット」
てんとう虫をモチーフにした、キュートな子ども用ヘルメット。ヘルメット全体がてんとう虫のデザインになっており、着用すると大きなてんとう虫が頭の上に乗っているように見えます。かわいいものが好きな子どもの心をつかむデザインです。
通気孔が11個あり通気性がよいので、内部の蒸れを防いで快適に着用できます。暑がりや汗っかきな子どもでも安心の仕様です。CE規格認証商品で、機能面・安全面にも配慮したヘルメットです。
商品名:kufun「キッズヘルメット」
安全性を高めるヘルメットの使用方法は?
ヘルメットの安全を保証するには、正しく着用する必要があります。間違った方法でヘルメットを着用すると、いざというときに頭を守りきれない可能性も。
より安全に着用するために覚えておきたい、ヘルメットの使用方法を解説します。
正しいかぶり方を身に付ける
ヘルメットを利用する際は、正しいかぶり方で使用するのが大前提です。正しいかぶり方をしなければ、子どもの頭を守りきれない場合があります。
ヘルメットを正しくかぶる手順は以下の通りです。
1.ヘルメットをかぶる。かぶる位置は眉毛の上を目安とする
2.あご紐がねじれていないかを確認し、両サイドY字になっている部分に耳が出ているかを確認する
3.バックルをはめる。あごと紐の間は、指1本が入る程度の余裕を持たせておく
4.アジャスターでフィット感を調整する。着脱時にずれる可能性があるので、使用するたびに調整する
子どもに着用を任せるのではなく、大人がしっかりとかぶせてあげることが大切です。
もし、子どもがヘルメットを手で直したり、首を振ったりする動作が見られる場合には、ヘルメットがフィットしていない可能性があります。再度アジャスターを調整し、フィット感を高めてあげましょう。
定期的に買い替える
ヘルメットを安全に使用するには、成長に伴って大きくなる頭のサイズに合わせて、定期的に買い替える必要があります。
サイズを調整できるヘルメットが一般的ですが、フィットする頭のサイズには限界があります。小さなヘルメットを無理やり着用していると、万が一のときにしっかりと頭を守りきれない可能性があります。
また、ヘルメットは表面が割れたり、ベルト部分が弱ってきたりと経年劣化していくもの。ヘルメットとしての機能性は低下していき、危険性も高まります。見た目はまだ使えるなと感じても、2~3年を目安に買い替えるようにしましょう。