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2018.06.22

幸せな老後のために「しなくていいこと」7か条

アラフォー世代であるDomani読者が定年を迎える25年後、働く女性を取り巻く環境はどのように変化しているのでしょうか? 未来予想と老後に向けて備えるべきことを要チェック。

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今しなくてもいいこと、心配しても仕方がないこと

「あれもしなきゃ」「これもしなきゃ」と不安になるけれど、早く準備しすぎないほうがよいことや、むやみに手を出さないほうがよいこともあるんです。

Domani世代が〝しなくてもいいこと〟七か条

一、難関資格はとらない

「MBAなど取得するのに何年もかかり、さらに費用も高額なものは、時間とお金の損失を考えるとおすすめできません。仕事に今すぐに必要だったり、資格給が出るものは積極的にとるべき」(山崎さん)

二、英語も中国語も勉強しなくていい

「25年後には自動翻訳の技術がさらに進み、海外旅行はもちろん、仕事でも必ずしも語学が必要というわけではなくなります」(山崎さん)「ただし定年後は海外に移住したいと考えている人はその国の言語は必須」(水野さん)

三、見返りを求めた人脈づくりは不要

「人脈はないよりはあったほうがいいですが、見返りありきでつくった人脈が役立つほど世の中甘くありません。お葬式に行ってもいいと思えるくらいの友人と、災害時に助け合える地域の知り合いがいれば十分」(山崎さん)

四、終の住処はまだ決めない

「今、活気のある街に引っ越したとしても、25年もたてば街の雰囲気は変わるし住みやすいという保証はありません。また、現在快適な家の間取りや周辺の環境も、老後は住みにくいと感じる可能性があると心得て」(山崎さん)

五、老後のためのかかりつけ医は今決めない

「今かかりつけ医を見つけたとしても、25年後にその医師が生きているとは限らないし、自分が引っ越すことも考えられます。四の住む家にも言えますが、そのときに正しい有益な情報を得られることが大事」(山崎さん)

六、子供に投資しすぎない

「子供の将来のため、とたくさんお金をかけたとしても思いどおりにはならないし、同じ金額を子供が老後に返してくれるわけではありません。自分でコントロールできないことにはお金をかけないよう心がけて」(水野さん)

七、中途半端な副業はしない

「空き時間にアルバイトをして月に7万~8万円程度稼ぐよりは、キャリアアップして年収100万円プラスを目ざすほうがよっぽどいい」(山崎さん)「時間がかかっても苦にならない趣味の延長の副業ならおすすめ」(水野さん)

<識者ふたりからのメッセージ>
“心配しすぎても仕方ないから、前向きに備えるべし!”

《水野さん’S Message》わからないことを考えるより、今できることに目を向けて

25年後のことなんてだれも予測できない、というのが大前提。人は時間があると、いろいろ想像して不安になってしまう生き物。前ページのすべきこと、強化ポイントをひとつでも多く実行して、老後に備えれば少しずつでも安心できるはず。

《山崎さん’S Message》有効な情報を手に入れられるかが、カギになる

お金と健康については、一朝一夕では解決しないので、今からコツコツ準備を。それ以外のことは、正直そのときに正しい情報をキャッチアップできれば心配しなくて大丈夫。さまざまな情報に触れ、情報収集のスキルを磨いて。

お話を伺ったのは…

キャリアのプロ

キャリアカウンセラー 水野順子さん

女性とキャリア研究所代表。「オールアバウト」女性の転職ガイド。公務員、外資系人材サービス会社での営業を経て独立。2万人以上のカウンセリング実績をもつ。

お金のプロ

ファイナンシャルプランナー 山崎俊輔さん

フィナンシャル・ウィズダム代表。企業年金研究所、FP総研を経て独立。4歳と2歳の子の父。著書に『読んだら必ず「もっと早く教えてくれよ」と叫ぶお金の増やし方』(日経BP社)。

Domani2018年5月号『「人生100年時代」のセカンドキャリアを考える』より 本誌撮影時スタッフ:イラスト/船越谷 香 構成/佐々木 恵・赤木さと子・酒井亜希子(スタッフ・オン)

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