子どもがタミフルドライシロップを飲みたがらない…おすすめの方法は?
インフルエンザが3年ぶりに流行してはや1か月。現在も患者数は増え続けています。では、子どもがインフルエンザにかかってしまった場合はどんな薬が処方されるのでしょうか?
子どもの年齢や体格などで薬の選択は異なりますが、0才〜小学校低学年ごろまでは、タミフルドライシロップが処方されることが多いと思います。早く治すためにも、処方されたお薬はしっかり飲んで欲しいですよね。そこで今回は子どもがインフルエンザにかかってしまった場合の、タミフルドライシロップのおすすめの服用方法についてお話ししたいと思います。
粉薬の中には原薬の味が出ないようにコーティングをしたり、甘昧料を添加したりすることで飲みやすくしたお薬も多くありますが、こちらのタミフルドライシロップは原薬特有の苦味を感じやすいお薬です。さらに、高熱が出て胃腸の機能が弱っている子どもに、苦い薬をそのまま飲ませるのは一苦労。なかなか薬を飲んでくれなかったり、せっかく飲んでも吐いてしまったり…なんてことも。
子どもも大人も負担が少なくなる、タミフルドライシロップの飲み方!
タミフルドライシロップの苦味を感じにくくするために、食べ物や飲み物に混ぜるのがおすすめです。一般的に薬の苦味を感じにくくする食べ物や飲み物は、ヨーグルトやチョコレートアイス、ココア、オレンジジュース、スポーツドリンク、その他服薬補助ゼリーやオブラートなどが挙げられます。
この中でも、私が特におすすめしたいのはチョコレートアイスに混ぜる飲み方。
味はバニラ味でもイチゴ味でもなくチョコレート味。バニラアイスだと薬の味が変化し、余計に飲みにくくなってしまうので注意してください。チョコレートアイスは味が濃いので、少量でも薬の苦味がほとんどしません。また高熱のときでも、冷たいアイスクリームは口の中でとけて美味しく飲むことができます。
飲み方は簡単で、このように薬を少量のチョコレートアイスに溶かして混ぜて飲めばOK。
チョコレートアイス以外だと、ココアなども苦味が出にくく飲みやすいと思います。乳酸飲料やバニラアイス・りんごジュースなどでは、逆に飲みにくくなってしまうので注意しましょう。
今回はタミフルドライシロップを飲むときに、薬の苦味が感じにくくなる食べ物や飲み物をご紹介しました。これは全ての苦い薬に当てはまる訳ではなく、逆にこれらの食べ物や飲み物と一緒に飲むと、苦い薬効成分が出現してかえって飲みにくくなるお薬も多くありますのでご注意ください。
また、タミフルドライシロップはインフルエンザウイルスの増殖を抑える薬ですが、熱が下がってからも体内のウイルスは完全にいなくなったわけではないので、必ず処方された日数分を飲みきることが大切です。また異常行動など副作用の心配もあるため、タミフルドライシロップ服用中は、子どもから目を離さないようにしましょう。
インフルエンザは毎年12月から3月にかけて流行します。今後も本格的なインフルエンザの流行が懸念されるため、うがい手洗いマスクなどを徹底して予防しつつ、お子さんが感染してしまった時にぜひこちらの記事を思い出していただけたら幸いです。
Domanist
花田彩歌
薬剤師。子どもとの過ごしやすさを重視した、育児をしながらできるおしゃれを満喫。趣味はテニスで、週末は子どもと一緒に出かけることが多く、アクティブに過ごしている。
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