諸事情とはどういう意味?
友人と出かける約束をしていた日に、突然別のトラブルに巻き込まれて行けなくなってしまった…そんな困った経験はありませんか? 行けなくなったことを伝えるために、複雑な事情を話したり、長々説明したりするのは大変ですよね。場合によっては言われた相手も困惑してしまうかもしれません。
「諸事情」は、そんなときに使われる言葉です。ビジネスシーンでも使われることがあります。皆さんも、耳にしたことのある表現なのではないでしょうか? 本記事では、諸事情の意味を改めて確認してみましょう。そして、類語表現と諸事情の使い方、諸事情を使う際に気をつけたいポイントについて紹介します。
諸事情の意味
「諸事情」とは「さまざまな都合や理由」のこと。「諸」は「もろもろの」「いろいろの」「多くの」などのニュアンスを持つ漢字です。「事情」は「物事の状態」「物事がある状態に至るまでのありさま」といった意味。
複雑な事情や経緯を大きくまとめて、ざっくりと「事情がある」ことを伝えることができます。本当に事情が複雑で伝えることが難しい場合はもちろんのこと、相手に言いたくない、知られると不都合がある場合にも詳しい理由を説明せずに「何かしらの事情がある」ことを伝えられる便利な婉曲的表現です。
諸事情の類語・言い換え表現を紹介
諸事情という表現を使うことで、事態を複雑にせず簡潔にやり取りをすることができます。ほかにも、同じように使える便利な表現があるので一緒に見てみましょう。相手や場合に応じて使い分けてみてください。
1:込み入った事情
「込み入った」とは「複雑に入り組んだ」という意味です。込み入った事情は、特に物事が複雑に絡み合っている事態のときによく使われます。
2:諸般の事情
「諸般」は「しょはん」と読みます。諸事情と同じように、「諸」という漢字が入っていますね。「諸般の事情」の意味は「さまざまな物事の事情」です。やや堅い印象があり、ビジネスシーンなどオフィシャルな場で使われることが多いです。
3:特別な事情
友人や家族など気心の知れた相手には、シンプルに「特別な事情」 という伝え方をしても。いつもとは違う特殊なことが起きたというニュアンスで受け取ってもらえるでしょう。
諸事情と関連する言葉
諸事情の類語表現として「私情」や「私事」、「私用」を思い浮かべた人もいるのではないでしょうか? それぞれどのように使い分けられるのか押さえておきましょう。