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LIFESTYLE インタビュー

2024.01.09

『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』大ヒット公開中! 声優・江口拓也さんスペシャルインタビュー

大人の女性のための、大人の男性声優に特化したインタビュー連載『耳恋』。今回のゲストは、現在公開中の『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』に出演している声優・江口拓也さんです!

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『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』に出演中! 声優・江口拓也さんにインタビュー

仕事、家事、育児…毎日頑張っている皆さんに、日々の疲れが吹き飛ぶようなご褒美を。そんな想いから企画がスタートした、大人の男性声優の皆さんへのインタビュー連載『女は耳から恋をする』、略して『耳恋』。

今回のゲストは、現在公開中の『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』でロイド・フォージャー役を演じている江口拓也さんです。

▲WEB Domaniだけの限定カットとともにインタビューをお届けします!

今や国民的大ヒット作となった『SPY×FAMILY』は、江口さん演じる凄腕スパイ<黄昏>ことロイド・フォージャーが任務遂行のためにつくりだした〝仮初めの家族〟が巻き起こすアクションホームコメディ。父・ロイドがスパイなら、娘・アーニャは他人の心が読める超能力者、母・ヨルは凄腕の殺し屋、番犬・ボンドは未来予知犬…と、それぞれが〝秘密〟を抱えています。そんな一風変わったファミリーのハプニングだらけの日常は、老若男女を虜にする面白さ! 昨年末に公開された『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』は、待望の完全新作オリジナルストーリーで、演じる江口さん自身も「いち視聴者として楽しみました」とのこと。

TVアニメ、劇場版…とロイド役を演じてきた江口さんが感じる同シリーズの魅力、そして『ロイド』を通して見えてくる江口さんの生き方に迫ります!

『SPY×FAMILY』は、どの世代にもささる〝家族の物語〟

——『SPY×FAMILY』は、もはや社会現象ともいえるほどの大ヒット作。多くの人を惹きつける理由はどこにあると感じますか?

「フォージャー家はみんな能力と秘密の持ち主で、ド派手な物語…という印象がありますよね。公開中の劇場版は、映画館の大スクリーンで鑑賞できるスケール感をいかした迫力のあるシーンや音楽で、その魅力をさらに盛り上げてくれていると思います。でもそこで描かれている内容って、実は〝家族の物語〟なんです。人間は誰しも、自分なりの家族像をもっているし、家族ってときに立ち向かわなければならない存在でもある。子供も大人も関係なく、感情移入しやすいんだろうなと感じます。どの世代にも刺さる何かがある、というか」

——江口さん演じるロイド自身も、〝仮初めの家族〟と過ごすことで変化していきますよね。

「スパイとして過ごす、という根本的な部分は変わっていません。でも、たとえ偽りであっても〝家族〟と過ごすうちに、新しい表現のようなものが見え隠れしてくるんです。本音と建前の間にある、ちょっとした機微みたいな…。特にアーニャは、ロイドにとっては今まで出会ったことのない未知の生命体で(笑)。そんなアーニャと一緒にいると、未知の感情も生まれてくる。そういったところに強いドラマ性があるのかな、と。対するアーニャも、家族になったばかりの頃はよそいきの感情をもっていたと思うんです。でも家族として過ごす中で、等身大の無邪気さみたいなものが現れるようになってきて。そのハッキリとした喜怒哀楽にロイドも引っ張られて、初期にくらべてどんどん表情豊かになっているなと感じます」

——現在公開されている劇場版も、フォージャー家の各キャラクターの個性が引き立つストーリーでした。

「加えて、一人一人がどんな人物なのかを丁寧に描いていただいているので、劇場版ではじめて『SPY×FAMILY』に触れる人でも楽しんでもらえると思います」

——初心者もファンも楽しめる一作になっていますが、劇場版の鑑賞前後で改めてTVアニメで作品の〝予習・復習〟をするとしたら、どんなエピソードがおすすめですか?

「やっぱり、それぞれの出会いのエピソードかな。ロイドとアーニャなら第1話、ヨルなら第2話…ボンドと本格的に出会うのはSeason 1の第2クールに入ってからですが、それぞれが出会った瞬間って、すごく感慨深いものがあると思うんです。劇場版にいたるまでのドラマも、ぜひあわせて観ていただきたいですね」

〝求められている自分〟に柔軟にアプローチしていく

——ロイドはスパイとして日々いろいろな〝顔〟を使い分けながら生活していますが、声優もさまざまな存在を演じる仕事。共感する部分などありますか?

「ロイドや僕にかぎらず、人間はみんないろんな顔を使い分けているんじゃないかと思います。家族への顔、仕事場での顔、友人への顔…それぞれ自然と違いますよね。ただ、声優業は日々異なる現場で仕事をします。関わっている人たちが現場ごとに違うので、顔が変わっていくテンポも速いかもしれませんね。アフレコ以外の仕事でも、ラジオの仕事であればいつもよりアップテンポで明るい喋り方になるし、イベントの仕事であればまた盛り上げ方は変わってくる。根本的に僕は暗い人間だし、喋るのも得意なほうではないけれど、そうやって〝求められている自分〟に柔軟にアプローチすることが仕事なのかなと思うんです。ただ、顔の使い分けが白黒はっきりしすぎると、苦しくなってきてしまう。グラデーションは必要ですよね」

——今はうまく使い分けをされている印象ですが、そのコツとは?

「僕の場合は、人とお酒を飲むことでそのグラデーションを理解できるようになった気がします。シラフで人と喋るのは得意じゃないけど、お酒の場ならうまく話せる。じゃあ、その会話運びをシラフのときにも落とし込んでみたら上手くいくんじゃない…? みたいな。それと、お酒を飲んでいるときだからこそ気づける自己感情もあるんですよ。『あ、本当はこんなことを思ってたんだ』って」

——本当の自分の気持ちに気づけると楽になりますよね。

「僕は、基本的に誰かに助けを求めるようなことはしないんです。やりたいことは自分の中で決まっていて、人生相談とかもあまりしないタイプ。ただ、それを言語化したい気持ちが強いのか、お酒を飲みながら、気持ちを言葉にして誰かに聞いてもらううちに悩みも自然と解決してしまうことが多いんです。だから、これからも一緒にお酒を飲んでくれる人を大事にしていきたい。人と一緒にいても、結局自分はひとり。だけど、誰かと一緒にお酒を飲んでいると、なんだか健康的な時間が過ごせる。そんな気がするんです」

ロイド同様、どこかミステリアスな雰囲気をまとっている江口さん。その理由と素顔が垣間見えたような気がしました。ありがとうございました!

『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』絶賛公開中!

 
集英社『少年ジャンプ+』連載の同名コミックを原作とする人気TVアニメ『SPY×FAMILY』が、完全新作のオリジナルストーリーでついに映画化。〝仮初めの家族〟であるフォージャー家が繰り広げる初の家族旅行の行方はいかに…!? 劇場版ならではのスケールにも注目して!

©2023「劇場版 SPY×FAMILY」製作委員会 ©遠藤達哉/集英社

声優

江口拓也

えぐち・たくや/5月22日生まれ。主な出演作に『機動戦士ガンダムAGE』アセム・アスノ役、『アイドリッシュセブン』六弥ナギ役、『俺物語!!』剛田猛男役、『バキ』花山 薫役など。

 

撮影/中川達也 スタイリスト/本田雄己 ヘア&メイク/紀本静香 構成/旧井菜月

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