「失敗は成功のもと」とは?
「失敗は成功のもと」は、学校や企業などのスピーチでもよく登場する、有名なことわざです。スピーチで使われる機会が多いのは、教訓的なニュアンスを含んでいる言葉だからでしょう。座右の銘としてあげる人も多く、人気の高い言葉です。
「もと」をひらがなではなく、漢字で表記することもあります。その場合は、「失敗は成功の基」と表記されますが、言葉の意味はまったく同じです。ここでは「失敗は成功のもと」のくわしい意味や語源を解説します。なお、デジタル大辞泉では、以下のように解説されています。
【失敗は成功のもと】
失敗すれば、その原因を反省し、方法や欠点を改めるので、かえってその後の成功につながることになる。失敗は成功の母。
(引用〈小学館デジタル大辞泉〉より)
「失敗は成功のもと」の意味
「失敗は成功のもと」とは、失敗しても諦めず、反省点や改善点を見つけて改良し続けることで、成功につなげられるという意味のことわざです。
失敗した人、挫折しそうになっている人を励ます場合にも、よく使われる言葉といえるでしょう。ビジネスにおいても、失敗を重ねながらも改良し続けていくことで、質の高い製品を作った例は数多くあるため、説得力のある言葉として広く浸透しています。
語源と言われるエジソンの言葉
「失敗は成功のもと」の語源は、さまざまな説があるため、これだと断定できるものはありません。しかし、この発言がもとになったのではないかと推測されている歴史上の人物が何人かいます。そのひとりがエジソンです。
発明王と呼ばれたトーマス・エジソンは、多くの失敗を繰り返しながら、さまざまな発明をした人で、有名な発言をいくつか残しています。その中でも有名なのが、「Failure teaches success」です。
直訳すると、「失敗は成功を教える」ですが、「失敗は成功の母」と訳されることもあります。そしてこの言葉が「失敗は成功のもと」になったという説です。失敗を繰り返しながら、多くの発明をしたエジソンの言葉であるため、説得力があります。
語源と言われる松下幸之助の言葉
パナソニックホールディングスを一代で築き、「経営の神様」と呼ばれた松下幸之助の言葉が、「失敗は成功のもと」の語源という説もあります。その発言の内容は、「失敗したところでやめるから失敗になる。成功するまで続ければ成功になる」です。
この発言は、松下幸之助のモットーを表すものでもあるでしょう。この言葉を要約して、「失敗は成功のもと」として広まったのではないか、というのが松下幸之助語源説です。
「失敗は成功のもと」の例文
「失敗は成功のもと」は有名なことわざであるため、効果的な場面を選んで使うことで、説得力を持たせられるでしょう。