Q:40代から始める住宅ローン、何がいい?
答える人/井戸美枝さん(ファイナンシャルプランナー)
A:金利の安いネット銀行を選び、60歳までに完済を目指して
40代から住宅ローンを開始する場合でも、60歳で終わっていることが理想です。収入が減る60代、70代になっても払い続けるのは、なかなかキツいものですから。
その上で、金利が安く利用できるネット銀行の住宅ローンを比較してみましょう。たとえば、じぶん銀行(三菱UFJ銀行とKDDIが共同出資したネット銀行)の住宅ローンは、固定金利で年0.65%、変動金利で年0.457%(2018年8月)と、メガバンクより安いのが大きな特徴です。
夫婦ともに働いていて収入があるなら、ひとりずつローンを組み、ひとりが変動金利、ひとりが固定金利を選んでおけば、今後の変動のリスクを最小限に抑えることができます。特に、ずっと働き続けられるかわからない、安定した収入が続くかわからない、という場合はおすすめです。また、親が援助してくれる場合は、住宅取得等資金贈与の非課税制度など援助してもらうことも検討してみてください。ほかに国や地方自治体からの控除やもらえるお金もあります。ローンを組む前に確認しておきましょう。
ファイナンシャルプランナー
井戸美枝
CFP(R)、社会保険労務士。講演や執筆、テレビ、ラジオ出演などを通じ、生活に身近な経済問題をはじめ、年金・社会保障問題をわかりやすく解説。社会保障審議会企業年金部会委員。「難しいことでもわかりやすく」をモットーに数々の雑誌や新聞で執筆。近著に『100歳までお金に苦労しない定年夫婦になる!』(集英社)、『大図解 届け出だけでもらえるお金』(プレジデント社)
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