アンバサダーとは?類義語との違いも解説
新しく覚えた言葉を日常生活で使えるようになるには、その言葉の定義を知っておくことが大切です。定義があやふやなまま覚えたての言葉を使うと、真意とは異なる意図で伝わってしまうかもしれません。本記事では、アンバサダーという言葉の意味と類義語を解説します。
「大使・代表」を意味する言葉
アンバサダーは「大使」「代表」などの意味を持つ言葉です。英語では「ambassador」と表記されます。ビジネスシーンでは、企業・商品・サービスの顔、すなわちブランドのイメージキャラクターとなる「宣伝大使」「広告塔」の意味合いで使用します。
アンバサダー(ambassador)
1 大使。使節。
2 代表。代理人。
[補説]日本では、自治体・機関・企業などから起用されて広報活動を行う人、またはイメージキャラクターのことをさして用いられることが多い。
出典:小学館 デジタル大辞泉
企業や団体からの依頼を受け、商品・サービスのさらなる普及のために活動するのがアンバサダーの主な仕事といえます。
インフルエンサーとの違い
アンバサダーと似た言葉に、「インフルエンサー」があります。インフルエンサーとは、一般の消費者に対して強い影響を与える人物のこと。
自身のファンやSNSのフォロワーに対して絶大な影響力を持っている芸能人・YouTuber・インスタグラマーなどを指すのが一般的です。
基本的に、アンバサダーにはインフルエンサーほどの影響力は求められないことがほとんど。あくまでも企業や商品・サービスの顔にふさわしいか否かが重要な要素とされています。
アンバサダーはどんなことをする?
「アンバサダーは企業の広告塔」といわれても、実際にどのような仕事をしているのか詳細にイメージできる人は少ないかもしれません。アンバサダーのおもな仕事についてみていきましょう。
SNSやメディアを使った広報活動
アンバサダーの仕事は、さまざまな媒体を活用した広報活動がメインです。企業や商品・サービスの顔としてイベントに参加したり、メディアに露出したりすることで、認知度の向上や競合他社との差別化などを図ります。
SNSを利用した企業の公式アンバサダーの場合には、商品やサービスを使用した感想をファンの目線で投稿したり、ファンが喜ぶ商品の活用アイデアを考えたりすることもあります。
イベントやプレゼンターとして活動
イベントのプレゼンターも、アンバサダーの仕事の一つです。企業が開催する展示会やPRイベントなどに参加し、販促グッズを配ったり、訪れたファンと交流したりすることで、企業や商品・サービスのイメージアップを図ります。
たとえばディズニーリゾートには、スタッフからアンバサダーを選出した「東京ディズニーリゾート・アンバサダー」がいます。スタッフの中から選ばれたアンバサダーはキャストを代表する親善大使として活動しているようです。
アンバサダーはどうやって選ばれる?
アンバサダーがどのような活動をしているのか理解し、「自分もアンバサダーになりたい」と感じた人もいるかもしれません。おもなアンバサダーの選出方法を解説します。
芸能人やインフルエンサーが起用される
アンバサダーは、すでに知名度のある芸能人やインフルエンサーから選ばれる傾向があります。特にハイブランドのアンバサダーは、芸能人を多く起用しています。
芸能人やインフルエンサーをアンバサダーとして起用するメリットは、個人が持っている圧倒的な影響力をマーケティングに活用できる点といえます。しかし、芸能人やインフルエンサーだからといって、全ての人がアンバサダーになれるわけではありません。ブランドの顔としてじっくりファンと交流を深め、ファンとの信頼関係を構築できる人物が求められる傾向にあります。
製品・サービスの愛用者から選ばれる
アンバサダーは、実際に商品やサービスを愛用してきたファンの中から選ばれるケースも。
企業が白羽の矢を立てる人物の例として挙げられるのが、SNSで商品やサービスに関するポジティブな発信を続けており、フォロワー数を着実に伸ばしているSNSユーザーです。オリジナリティあふれる投稿でフォロワーを引き付けられる人には、企業からアンバサダー就任のオファーが来る可能性があります。
ただし、全てのSNSユーザーにアンバサダーへの道が広がっているわけではありません。ある程度のフォロワー数を持っている人が選ばれやすいのはもちろん、エンゲージメント率(投稿に反応を返したフォロワーの割合)が高い人が選ばれる傾向にあります。