「青天白日」の意味や由来とは?
意味
「青天白日」は、「せいてんはくじつ」と読みます。意味は以下の通りです。
1 よく晴れ渡った天気。
2 心にいささかも後ろ暗いところがないこと。
3 無罪であることが明らかになること。
(小学館『デジタル大辞泉』より)
「青天白日」は、「よく晴れ渡った天気」が転じて「心に少しも後ろめたいことがないこと」をいいます。「青天」は、「晴れ渡った青空」、「白日」は、「照り輝く太陽。真昼」のこと。心のなかにやましいことがないということから、身の潔白を表す言葉としても使われます。ちなみに、「晴天白日」と書くのは誤りなので注意しましょう。
由来
中国の唐の時代に韓愈(かんゆ)という名の思想家がいました。彼が書いた書物『与崔羣書(さいぐんにあたうるのしょ)』のなかに「青天白日は、奴隷も亦(また)其(そ)の清明(せいめい)を知る」という記述がみられ、この一文が「青天白日」の由来とされています。
使い方を例文でチェック!
「青天白日」は、天候に恵まれたシチュエーションや疑いをかけられている時などに使われます。意味によって使い方が異なりますので、違いに着目してみましょう。
青天白日の下、結婚式が行われた。
「青天白日」の文字通り、青い空と輝く太陽という意味での例文です。よく晴れて雲ひとつない青空の下、華やかな結婚式のパーティーが行われている様子がイメージできますね。
彼は晴れて青天白日の身となった。
「青天白日」は、「青天白日の身」と表現されることが多いです。この場合、疑いが晴れようやく釈放された、解放されたという意味として使われます。
彼女にはれっきとしたアリバイがある、どう考えても青天白日だよ。
人から疑いをかけられている時には、例文のように「青天白日だよ」といえば、何もやましいことはしていないことを伝えることができるでしょう。
「青天白日」の類語や言い換え表現は?
先述したように「青天白日」には、「よく晴れ渡った天気」と「心に後ろめたいことがないこと」などの意味があります。それぞれの意味に合った類語を理解しておきましょう。
清廉潔白
「清廉潔白(せいれんけっぱく)」の意味は以下の通りです。
心が清くて私欲がなく、後ろ暗いところがないこと
(小学館『デジタル大辞泉』より)
行いが正しくて、私利私欲に走ったり不正をしないことをいいます。政治や法律の世界では、やましいことがなく誠実な人柄の人のことを「清廉潔白な人」というように表現します。
【例文】
・清廉潔白な態度が評価され生徒会長に推薦された。
・人気若手議員A氏は、清廉潔白な人柄で有名だ。
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