対義語とは?
続いて、「青天白日」の対義語を紹介します。合わせて覚えておきましょう。
1:佞悪醜穢
難しい言葉ですが、「佞悪醜穢(ねいあくしゅうわい)」は、「青天白日」の対義語となります。意味は、「心が曲がって、醜く汚らわしいこと」。「佞悪」は、「心が曲がっていること」、「醜穢」は、「醜く汚らわしいこと」です。身も心も汚れているといった良くない状態を表す言葉ですね。「青天白日」の持つ明るいイメージとは真逆の表現です。
・佞悪醜穢な彼は、社内の嫌われ者だ。
2:黒雲白雨
「黒雲白雨(こくうんはくう)」とは、「空が黒い雲に覆われ、激しく雨が降ること」。「黒雲」は文字通り「曇天のような暗い雲」のことで、「白雨」は、「一時的に降る激しい雨」です。空が一気に黒い雲に覆われ、土砂降りの雨が降り出す様子が思い浮かびますね。雲ひとつない青空を指す「青天白日」とはまさに正反対の言葉といえるでしょう。
・空はたちまち黒雲白雨となった。
英語表現とは?
「青天白日」の英語表現を見ていきましょう。まずは、ひとつ目の意味「よく晴れ渡った天気」を指す英語表現は「bright cloudless day(明るく、雲ひとつない日)」です。
「cloudless」には、「雲のない」という意味の他、「心に不安がない」というニュアンスで使うこともできますよ。「The sky was cloudless(空には雲ひとつなかった)」「a cloudless future(何の不安もない将来)」。
次に、ふたつ目の意味「心に後ろめたいことがないこと」という意味では、「have clean hands(潔白である)」「be cleard of the charge(疑いが晴れる)」などが挙げられます。やましい気持ちや邪念がないことを伝えたい時に使える表現です。
最後に
「青天白日」とは、「よく晴れ渡った天気」が転じて「心に少しも後ろめたいことがないこと」。文字通り、天気のことを表す他、身の潔白を伝えられる四字熟語です。悩みや心配事などで心が曇ってしまいがちな方は、「青天白日」を座右の銘として掲げてみてはいかがでしょうか?