明鏡止水
「明鏡止水(めいきょうしすい)」の意味は以下の通りです。
曇りのない鏡と静かな水。なんのわだかまりもなく、澄みきって静かな心の状態をいう。
(小学館『デジタル大辞泉』より)
「青天白日」とよく似た意味ですが、微妙にニュアンスが違います。「青天白日」が身の潔白を表すのに対して、「明鏡止水」は静かな心の状態に重きを置いた言葉といえるでしょう。
【例文】
・まるで悟りをひらいたような、明鏡止水の心境だ。
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無罪放免
「無罪放免(むざいほうめん)」は、「勾留中の被告人が無罪判決を受けて釈放されること。転じて、疑いがすっかり晴れること」です。疑いがすっかり晴れるという意味合いが「青天白日」とよく似ています。
【例文】
・裁判で兄は無罪放免となり、無事に釈放された。
品行方正
「品行方正(ひんこうほうせい)」の意味は以下の通りです。
行いがきちんとしていて正しいこと。また、そのさま。
(小学館『デジタル大辞泉』より)
規則をきっちり守る真面目な人のことを「彼女は品行方正な人だ」と表現します。礼儀正しく、誠実な人は、心の中もすっきりとしていて邪念が少ないことでしょう。このような点が「青天白日」の類語といえそうです。
【例文】
・品行方正な彼女は後輩の良きお手本だ。
・品行方正な彼が遅刻などするはずがない。
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「青天白日」の対義語は?
続いて、「青天白日」の対義語を紹介します。合わせて覚えておきましょう。
佞悪醜穢
難しい言葉ですが、「佞悪醜穢(ねいあくしゅうわい)」は、「青天白日」の対義語となります。意味は、「心が曲がって、醜く汚らわしいこと」。「佞悪」は、「心が曲がっていること」、「醜穢」は、「醜く汚らわしいこと」を意味し、身も心も汚れた良くない状態を表す言葉です。「青天白日」の持つ明るいイメージとは真逆の表現と言えるでしょう。
【例文】
・佞悪醜穢な彼は、社内の嫌われ者だ。
黒雲白雨
「黒雲白雨(こくうんはくう)」とは、「空が黒い雲に覆われ、激しく雨が降ること」。「黒雲」は文字通り「曇天のような暗い雲」のことで、「白雨」は、「一時的に降る激しい雨」です。空が一気に黒い雲に覆われ、土砂降りの雨が降り出す様子が思い浮かびますね。雲ひとつない青空を指す「青天白日」とはまさに正反対の言葉といえるでしょう。
・空はたちまち黒雲白雨となった。
「青天白日」英語表現
「青天白日」の英語表現を見ていきましょう。まずは、ひとつ目の意味「よく晴れ渡った天気」を指す英語表現は「bright cloudless day(明るく、雲ひとつない日)」です。
「cloudless」には、「雲のない」という意味の他、「心に不安がない」というニュアンスで使うこともできます。
【例文】
・The sky was cloudless(空には雲ひとつなかった)
・a cloudless future(何の不安もない将来)
次に、ふたつ目の意味「心に後ろめたいことがないこと」という意味では、「have clean hands(潔白である)」「be cleard of the charge(疑いが晴れる)」などが挙げられます。やましい気持ちや邪念がないことを伝えたい時に使える表現です。
最後に
「青天白日」とは、「よく晴れ渡った天気」が転じて「心に少しも後ろめたいことがないこと」。文字通り、天気のことを表す他、身の潔白を伝えられる四字熟語です。悩みや心配事などで心が曇ってしまいがちな方は、「青天白日」を座右の銘として掲げてみてはいかがでしょうか。
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