「品行方正」とは行動が正しい様子を意味する言葉
「品行方正」とは、行動が正しい様子を示す言葉です。ひんこうほうせいと読み、意味は次の通りです。
行いがきちんとしていて正しいこと。また、そのさま。
(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
普段から言葉遣いが丁寧で礼儀正しく、道義的に好ましくないと思われる行為はしない様子、あるいはそのような人のことを指します。周囲からも信頼され、その場に適した対応ができる人だと期待されるでしょう。
古代中国でも類似する言葉が使われていた
「品行方正」の由来は明らかではありません。しかし、古代中国にあった斉(せい)という国の政治家・管仲(かんちゅう)が著書の中で述べた「人主身行方正使人有禮(礼の旧字)」という一文が由来になっているといわれています。
この文章の中では「身行方正」ですが、長い年月を経て、あるいは他の言葉なども組み合わさって「品行方正」という言葉が生まれたのかもしれません。
座右の銘や学校等のモットーにも使われる
「品行方正」は行いや礼儀が正しい様子を表す言葉です。まさに人間としてあるべき姿、理想の姿を示しているので、座右の銘として用いられたり、学校などの礼儀を学ぶ場のモットーとして採択されることも少なくありません。
また、品行方正であることは、ビジネスなどのお互いへの信頼がベースになっている場面でも求められます。会社のモットーとして用いる言葉としてもふさわしいと考えられるでしょう。
【品行方正の類語その1】礼儀正しい
「品行方正」の類語としては、「礼儀正しい」を挙げることができます。品行方正であるということは礼儀にも適う様子なので、品行方正な人を礼儀正しい人と表現することもできるでしょう。例えば以下のように用いることができます。
・彼は無作法なことは決してすることがない人だ。真に【礼儀正しい】人とは、彼のような人のことを指すのだろう。
・【礼儀正しい】言葉遣いから、彼女が教師に対して尊敬の念を持っていることが伝わった。
【品行方正の類語その2】清廉潔白
「品行方正」の類語として、「清廉潔白(せいれんけっぱく)」も挙げることができます。清廉潔白とは私欲がなく、清い状態を指す言葉です。例えば政治家や経営者などが清廉潔白だと評価される場合は、私欲がなく不正をしないという意味になるでしょう。次のように使うことができます。
・不正会計が世間を騒がせているが、私は【清廉潔白】なので何の関わりもない。
・参院選の候補者がスキャンダルに巻き込まれたらしい。本人は【清廉潔白】だと主張しているが、元々トラブルメーカーなので本当かどうかはわからない。
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