みりんの原材料とは
みりんの代用品を探す前に、みりんに何が含まれているのか確認することは大切です。原材料を知ることで、家庭にある調味料を使えるか判断できるかもしれません。まずは、みりんの主な原材料を紹介します。

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アルコールと糖分が含まれる
みりんには、本みりん・みりん風調味料・発酵調味料があります。主な原材料は以下の通りです。
・本みりんの主原料:もち米・米こうじ・酒(アルコール度数:13%前後)
・みりん風調味料の主原料:米・米こうじ・糖類・酒・各種調味料(アルコール度数:1%未満)
・発酵調味料(みりんタイプ)の主原料:米・米こうじ・糖類・酒・食塩・各種調味料(アルコール度数:決まりはない)
特に本みりんは、もち米や米こうじを熟成させ、原料を糖化させているため、優しい甘みが特徴です。どのタイプでも、米・米こうじ・酒が含まれており、成分に大きな違いはありません。
みりんの代用品になる調味料
みりんがないとき、どのような調味料を使うと代用できるのでしょうか?まずは家庭に代用品となる調味料がそろっているか、確認が必要です。

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酒+砂糖
みりんに含まれる主な成分は、酒と糖分です。つまり、酒と砂糖を混ぜれば、代用ができます。基本的には酒大さじ1杯に対して砂糖小さじ1杯程度が適量ですが、好みに合わせて調整しても問題ありません。
みりんの味に近づけるには、味にクセがない日本酒または白ワインがおすすめです。料理酒でも代用できますが、塩分が含まれているため、味見をしながら料理の味を整えましょう。
砂糖は上白糖・三温糖・黒糖など、家庭にあるものを自由に使えます。砂糖の種類によって味わいが変わるため、クセのない味を求めるなら上白糖がおすすめです。
酒+蜂蜜
酒と蜂蜜を混ぜると、みりんの代わりになります。蜂蜜には砂糖と同じように強い甘味があるため、みりんの代用ができるのです。
とろみのある液体のため砂糖より混ぜやすく、みりん特有の照りも出しやすいでしょう。
なお、蜂蜜は砂糖に比べると甘みが強いため、砂糖よりもやや少なめに使うのがポイントです。おおむね砂糖の8割から半量程度が適しています。
蜂蜜を使う場合も、酒の種類は日本酒または白ワインがおすすめです。もちろん、料理酒を使っても問題はありません。
酒+メープルシロップ
砂糖や蜂蜜以外に、メープルシロップもみりんの代用として使えます。すっきりとした甘みのため、砂糖やはちみつよりも甘さを抑えたいときにおすすめです。
みりんのような甘みを出したいときは、砂糖や蜂蜜を使うときよりも少し多めに混ぜるとよいでしょう。
日本酒・白ワイン・料理酒と混ぜるだけでなく、メープルシロップ単体でみりんの代わりとして使うこともできます。
香ばしさやコクがあるため、みりんの代用として使いやすいシロップです。ただし、単体で使う場合はアルコールによる臭み消しなどの効果は期待できません。
酒+オリゴ糖シロップ
家庭にオリゴ糖シロップを常備している場合は、オリゴ糖シロップを酒と混ぜるとみりんの代用ができます。
オリゴ糖シロップは粘度が低く、酒と混ぜやすい点が特徴です。みりんにもオリゴ糖が含まれているため、近い味わいにもなりやすいでしょう。
日本酒・白ワイン・料理酒などと混ぜると、みりんの代わりとして料理に使えます。
アルコールがないときの代用方法
アルコールがないときに、みりんの代用として使えるものはあるのでしょうか?アルコールによる効果はありませんが、甘みを足したいときに使える調味料を紹介します。煮物や炒め物の味付けに使うのであれば、みりんにこだわらず、使いやすい調味料を試してみましょう。

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麺つゆ
麺つゆには、みりんが含まれているものがあります。また、しょうゆ・砂糖・食塩・だしなどの成分も幅広く含まれており、煮物や炒め物を味付けする調味料としては最適です。
みりんが含まれている麺つゆなら、みりんの代用としても使いやすいでしょう。甘みを付けたいだけなら、みりんが入っているかは気にしなくても問題ありません。
アルコールが含まれていない麺つゆの場合、照りや臭み消しの効果はありませんが、味付けをしたいだけなら十分代用として使えます。