スマホ充電のNG行動
スマホの充電の仕方はバッテリーの寿命に影響するといわれています。ここではバッテリーの寿命が短くなりやすいとされるNG行動をチェックしましょう。

0%になってから充電する
充電が0%の状態が続くと、スマホのバッテリーとして使われていることの多いリチウムイオン電池には、保存劣化というバッテリーの劣化が進みやすくなる現象が起こるとされています。
また充電が0%になると、充電に電力と時間がより多く必要になるため、バッテリーに負担がかかるNG行動といえるのです。
100%まで充電する
スマホのバッテリーは充電が100%の状態にもあまり強くありません。バッテリーに負荷がかかり、劣化につながる可能性があるようです。
また「自宅ではスマホを充電器に常につないでいる」「就寝前にスマホを充電器につないでいる」という場合には、充電が100%を超えても充電し続ける過充電が起こる可能性も。
過充電で電池内の状態が不安定になると、バッテリーが劣化して発火する場合もあるため、つないだままにしないことも重要です。
スマホを充電する適切なタイミングは?
バッテリーの平均寿命は、300~500回の充電サイクルが目安といわれています。充電サイクルとは、100%充電した後、完全に使い切るまでを1サイクルと考える数え方のことです。
バッテリーの劣化を防ぎ、長持ちさせるための充電の仕方を見ていきましょう。

バッテリーの残量が20%になったら充電する
スマホのバッテリーを長持ちさせるには、残量が20%になったタイミングで充電するのがいいそう。スマホに使われていることの多いリチウムイオン電池は、充電が0%でも100%でも劣化しやすくなるとされているためです。
完全に充電がなくなる前に充電すれば、バッテリーへの負荷を抑え、寿命を迎えるまでの充電サイクルを増やせるかもしれません。
バッテリーが80%になったら充電をやめる
充電が100%になる前に充電をやめるのも、スマホのバッテリーを長持ちさせるポイントの一つ。目安として、80%まで充電したら充電をやめるとよいでしょう。100%を超えて充電し続けると、バッテリーに負荷がかかって劣化につながりかねません。
新しいスマホであれば充電が100%を超えても負荷がかかりにくい機種もあるようですが、古いスマホを使っている場合には注意が必要です。
スマホ充電ではここも注意!
スマホのバッテリーに負荷を与えないようにするには、充電中の注意点もチェックしておきましょう。少しの注意で、バッテリーの寿命が短くなるのを防ぐことにつながります。

充電中にスマホを操作しない
バッテリーを長持ちさせるには、充電中にスマホを操作しないようにしましょう。使用するアプリによっては、スマホが熱を持つことがあります。リチウムイオン電池は熱に弱いため、劣化につながる可能性があるのです。
また充電しながらスマホを操作していると、充電が少し減り、減った分を充電する、という状態になってしまいます。この細切れの充電1回が充電サイクル1回とカウントされることで、バッテリーの劣化が進みやすくなるかもしれません。
直射日光が当たる場所で充電しない
直射日光が当たる場所や、高温になりやすい場所で充電をしないことも重要です。リチウムイオン電池は熱に弱いため、劣化につながりやすくなります。
充電中以外でも、直射日光の当たる場所での放置は避けましょう。特に夏は高温になりやすく、熱せられたバッテリーが膨張して爆発し、火災につながる恐れもあります。
非正規品や古い充電器を使わない
スマホの充電器が純正品や認証品以外の場合には、充電するたびにスマホのバッテリーに負荷がかかりすぎている可能性も。使っているスマホと相性の良い充電器を使うのがポイントです。
また、古い充電器を使っていると、充電に時間がかかり、バッテリーへの負荷が大きくなることもあります。古い充電器を使い続けている場合には、買い替えを検討するのも一つの方法といえるでしょう。
充電の最適化機能の活用も有効
スマホにはバッテリーの寿命を延ばすための最適化機能が搭載されています。充電したままにしても、100%を超えて充電し続けることがないようゆっくり充電したり、一定まで充電したらその後は充電のスピードを抑えたりする仕組みです。
初期設定では機能がオフになっていることが多いため、活用するには設定する必要があります。ここではiPhone・AQUOS・Xperiaで最適化機能を有効にする方法を確認しましょう。

iPhoneの設定方法
iPhoneでは「バッテリー充電の最適化」を有効にすると、80%まで充電した後の充電スピードを遅くできます。これにより充電が100%の状態が続く時間を短くして、バッテリーの劣化を防ぐ機能です。
毎日の充電パターンをiPhoneが学習することで、長い時間充電器に接続されるだろうと予測されたタイミングで働きます。
「バッテリー充電の最適化」はオンになっているのがデフォルトです。オフになっている場合には、以下の手順でオンにしましょう。
AQUOSの設定方法
AQUOSは「インテリジェントチャージ」という機能を使うことで、充電中の発熱を抑えてバッテリーを長持ちさせることに期待できます。
併せて「ダイレクト給電」を有効にすると、充電中にバッテリーを経由せずにスマホへ直接電力を供給可能です。充電しながらスマホを使ってもバッテリーに負荷がかかりません。
設定は以下の手順で行います。
手順通りに設定すると、最大充電量を超えて充電がされなくなるため、過充電の心配が抑えられます。また画面が付いているときにはダイレクト給電に切り替わるため、充電しながらスマホを使用してもバッテリーが熱によるダメージを受けにくくなるのも特徴です。
Xperiaの設定方法
Xperiaでバッテリーの寿命を延ばすには、充電時の負荷を抑える「いたわり充電」が役立ちます。
いたわり充電を「自動」にすると、スマホが長時間充電器に接続されるパターンを学習し、自動的にいたわり充電を設定します。「手動」は充電器に長く接続する時間帯を自分で設定する方法です。「常時」にすれば常に充電量を80%か90%に抑えられます。
以下でいたわり充電の設定方法を見ていきましょう。
まとめ
スマホは充電が20%以下になったときに充電し、80%になったときに充電をやめると、バッテリーに負荷がかかりにくくなり、長持ちすることにつながります。
より寿命を延ばすには、充電が0%や100%になること、充電中のスマホ操作、直射日光が当たる場所での充電、非正規品や古い充電器の使用を避けるのもポイントです。
併せてスマホに搭載されている充電の最適化機能も活用しましょう。紹介した設定方法を参考にすれば、バッテリーへの負荷を抑えてスマホを長持ちさせられるはずです。
メイン・アイキャッチ画像:(c)AdobeStock
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Domani編集部
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