暑い日はデジタル機器の使用も要注意
うだるような暑さで体内に熱がこもり、体調を崩す「熱中症」対策をしている人は多いでしょう。では、猛暑の中でのパソコン・スマホ利用が故障につながりやすいことはご存じでしょうか。デジタル機器の設定・トラブル解決を行う日本PCサービス株式会社によると、2022年7月は熱や暑さで内部の温度が上昇したことによるものと思われるパソコントラブルの相談総数が、前月比121％増だったのだとか。
具体的には、「パソコンが熱くなり再起動を繰り返す」「パソコンが熱を持ち異音がする」「パソコンが熱くなりカーソル操作ができなくなった」、といった相談。一方、夏のアクティビティ・汗・突然の雨などによるスマホの水没復旧の依頼も、前月比で1.6倍と増加傾向に。そこで、パソコンやスマートフォンの夏場の取り扱いや対処方法を紹介します。
猛暑日の使用で気をつけるべき5つのポイント＜パソコン＞
1：直射日光が当たる位置での使用は避ける
直射日光が当たるとデバイス機器が高温になり、正常に動作しなくなる原因に。日光だけでなく、室温が高すぎる場合にも注意が必要です。作業しているときはもちろん、休日などパソコンを置く場所にも気をつけたいところ。遮光カーテンを設置したり、ノートパソコンは移動して使用したりすることで、熱によるトラブルを防げます。
2：飲み物を機器の近くに置かない
在宅でもオフィスでも、飲み物を近くに置いて作業しているという人は意外と多いのではないでしょうか。うっかりパソコンにこぼしてしまうと、水没による故障につながります。こぼれにくいフタつきのタンブラーの利用や置く位置などを工夫するとよいでしょう。
3：ファンや通気口の掃除ができているか確認する
熱がこもる原因の一つに、パソコン内部にホコリが溜まって空気の流れが悪くなることが挙げられます。また、内部の部品の動作不良を招く可能性も。排熱を行えるよう、日頃のメンテナンスが大切です。
4：バックアップを事前に取っておく
急にデータが破損した…なんて、想像するだけでも恐ろしいことは誰しも避けたいはず。ハードディスクなどの温度の上昇に注意し、いざというときのためにこまめにバックアップを取っておきましょう。
5：異常が発生した際はすぐに使用を止め、専門業者や相談窓口へ連絡
異常に気付きつつ放置して使い続けると、予期せぬ問題が発生する可能性も。記憶媒体が故障してデータが消えることも考えられるため、異常が発生した時点で使用をやめ、専門業者や相談窓口に相談しましょう。
パソコンの熱暴走を防ぐには、節電モードにしたり、画面の明るさを必要最小限に抑えたり、スリープモードを積極的に活用したりすることもおすすめ。またパソコン用の冷却アイテムも展開されているので、ぜひチェックしてみてください。
猛暑日の使用で気をつけるべき3つのポイント＜スマホ＞
1：直射日光に注意
パソコンと同様、直射日光により機器が高温になり正常に動作しなくなります。スマートフォンの場合は高温になると電源が落ちる保護機能が作動する可能性がありますが、使えなくなる可能性がゼロではないことを頭に入れておきましょう。車のダッシュボードなどに置いている人もたまに見かけますが、かなりの高温になることで端末が変形したり、最悪の場合は発火につながる危険があります。
2：保冷剤で冷却は逆効果
スマホを使い続けると熱をもっていると感じることもありますが、保冷剤などを本体に当てて冷やすといった対応はNG。激しい温度差が生じることで端末の中で結露ができ、水没したり水没とみなされて修理不可となる場合があります。スマホ用の冷却グッズなども販売されているので、上手に活用して対処しましょう。
3：思わぬところに水没の危険性がある
夏場になると、水場や屋外などでのアクティビティが増えます。対策しているつもりでも、海水につけてしまったり、防水ケースの中に浸水したり、突然の雨に濡れたりするケースが多く発生。さらに、ポケットにスマホを入れた状態で、汗による端末の水没もあるのだとか！
スマホが熱い！と思ったら試したいこと
スマホが熱くなる原因として考えられるのは、以下の通り。
・充電の仕方…充電を頻繁に繰り返す、ケーブルにつないだまま置き続ける
・バッテリーの劣化
・負荷の高いアプリの使用
・スマホの置き場所…直射日光、車内などの高温多湿な場所に置きっぱなしにする
・長時間の使用
対処法としては、「スマホを冷やす」「不要な写真や動画を削除」「アプリやシステムのアップデート」「スマホの使用を中断する、電源を切る」といったことが挙げられます。スマホを冷やす方法は、前述したように急激に温度差が生じる方法はNG。また、スマホ内部の熱を放熱しやすくするためにスマホのケースやカバーを外すのも一つの方法です。
今や切り離せない存在となりつつあるパソコンやスマホだからこそ、不具合対策はしっかりしておきたい。これまで問題なかったのだからと気を抜かず、熱暴走を予防するポイントをぜひ押さえてみてください。異常を感じた場合は、早めに修理業者などに確認してもらうことをおすすめします。
情報提供：日本ＰＣサービス
