日常会話での例
例文:試験に落ちたことを友達に話したら、「やっぱり勉強不足だったね」と言われて、傷口に塩を塗られたような思いになった。
本人にとってすでにつらい出来事に、さらに言葉が追い討ちをかけられる場面。言われた方にしてみたら、冗談では済まないケースでもあります。
ニュースや記事での例
例文:災害で被害を受けた地域に追い打ちをかけるように大雨が降り、まさに傷口に塩を塗るような状況となった。
比喩表現としてニュース記事などにも使える用法。不幸が重なる事態をわかりやすく伝えられます。

【目次】
場面に応じた言葉選び
相手の気持ちに配慮せず、感情のままに言葉を投げかけてしまうと、思わぬ形で相手を深く傷つけてしまうことがあります。特に「傷口に塩」のように強いニュアンスを持つ表現は、場面や相手との関係性に応じた「言い換え」の工夫が大切です。ここでは、適切な言葉選びについて考えていきましょう。
伝えたいことをどう言い換えるか?
状況を理解しつつ思いやりを伝えるためには、表現を少し和らげることが効果的です。
例えば「傷口に塩」と言う代わりに、
・「色々重なってつらかったね」
・「大変な状況が続いているね」
・「苦しいことが立て続けにあったね」
といった共感を基調にした言葉を選べば、相手を責めることなく、気持ちに寄り添うニュアンスを伝えることができます。
強い表現を避けたい時は「つらい状況が続いているね」など共感を示す言い換えが有効。
最後に
POINT
- 「傷口に塩」とは、困難な状況にさらに追い打ちをかけることを表します。
- 類語には「泣き面に蜂」「切り身に塩」「追い打ち」などがあります。
- 相手に寄り添う配慮を忘れず、柔らかい言葉に言い換える姿勢も重要。
相手への配慮が求められる時代だからこそ、言葉の持つ重みを理解し、場面に合った表現を選ぶことが大切です。「傷口に塩」という言葉を「使う」だけでなく、「使いこなす」視点で、自分らしい言葉選びを意識してみてください。
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Domani編集部
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