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2025.11.06

「頂戴いたします」は二重敬語?正しい使い方と言い換えを解説

過剰な敬語〝二重敬語〟だといわれている「頂戴いたします」ですが、実は正しい敬語表現であることをご存じでしたか? 本記事では「頂戴いたします」が、なぜ間違いでないのかについて解説します。あわせて、この言い回しが使えるシチュエーションや言い換えられる言葉などもチェックしましょう。

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「頂戴いたします」は間違い?

風呂敷に包まれた品物に手を添えている写真
(c)Adobe Stock

「頂戴いたします」は、過剰な敬語表現とされることもある二重敬語の一つといわれています。ただし文化庁の「敬語の指針」によると、「頂戴いたします」は間違いではないとされています。

ここではなぜ「頂戴いたします」が間違いでないのかを解説した上で、不適切な敬語といわれている二重敬語について見ていきましょう。

謙譲語1「頂戴」と謙譲語2「いたす」の組み合わせ

「頂戴いたします」は、「もらう」の謙譲語である「頂戴」と、「する」の謙譲語「いたす」に分解できるのですが…この2つ、同じに見えて「頂戴」は謙譲語1・「いたす」は謙譲語2と、実はカテゴリーが違うのです。

謙譲語1とは、自分側の動作などをへりくだって表現し、相手や第三者を立てる敬語のこと。上司や取引先など目上の人に対して、自分よりも高く位置付ける言葉を使って、相手を立てるときなどに使います。

謙譲語2は、自分の動作や行為を丁寧に表現し、相手に対して敬意を示すための敬語です。

つまり、対象の異なる2種類の謙譲語を組み合わせているため、「頂戴いたします」は誤った用法ではないことになるのです。

二重敬語は同じ種類の敬語を重ねる表現

間違った敬語といわれているのは、同じ種類の敬語を重ねる二重敬語です。たとえば「お読みになられる」は、「読む」を尊敬語の「お読みになる」とした上で、尊敬語の「れる」を重ねているため二重敬語といえます。

敬語を過剰に重ねた二重敬語は、不自然な印象を与える場合があります。ときには相手に「見下されている」という感覚を与えてしまうこともあるでしょう。

敬意を示したいシーンで、失礼な言い回しと捉えられることのないよう注意が必要です。

「頂戴します」も正しい敬語表現

「頂戴します」は「頂戴いたします」と比べると、やや丁寧さが抑えられた印象がありますが、謙譲語1の「頂戴」を用いた正しい敬語です。

「頂戴いたします」は二重敬語と受け取られるケースもあるため、相手との関係性によっては「頂戴します」を使ってもよいでしょう。

「頂戴いたします」を使えるシーン

レジで買い物する様子の3dイラスト
(c)Adobe Stock

「もらいます」という意味の「頂戴いたします」は、どのようなシーンで使えるのでしょうか? 仕事で使えるシーンに加えて、使うと失礼にあたるシーンについても解説します。

名刺交換をするとき

ビジネスで「頂戴いたします」を使える代表的なシーンは、名刺交換をするときです。取引先の担当者と名刺交換をするときには「頂戴いたします」と言いながら受け取って構いません。

ただし、受付担当として名刺を受け取るときには、一時的に名刺を預かっているという扱いになります。このような場合は「お預かりします」と受け取りましょう。

代金をちょうど受け取ったとき

たとえば商品を購入するお客様から、代金ちょうどを受け取ったときには「頂戴いたします」と言ってお金を受け取るといいでしょう。

なお、お釣りがあるときには、渡すまでお金を預かる状態ですので「お預かりします」を使います。また、クレジットカードで支払うときにも、手続きが終わるまで一時的に預かっている状態なので「お預かりします」が正解です。

物や言葉を受け取る場面以外での使用はNG

「頂戴いたします」を使えるのは、相手の持っているものや発する言葉をもらうときのみです。名刺交換であれば相手の名刺をもらいますし、ちょうどぴったりの代金を受け取るときも現金をもらいますよね。

しかし、相手の持っているものや発する言葉をもらわないときに「頂戴いたします」を使うのは誤用です。

たとえば名前を聞く、もしくは書いてもらう際に「お名前を頂戴いたします」と言うと、あたかも相手の名前を所有するかのような印象を与えて失礼にあたる可能性があります。

「頂戴いたします」以外の言い換え表現

緑茶が入った湯飲みに手を添えている写真
(c)Adobe Stock

「頂戴いたします」と同じように、何かをもらうときに使える表現はほかにもあります。代表的な言い換え表現をチェックしましょう。

「頂戴いたします」以外の言い換え表現
  1. いただきます
  2. 拝受いたしました

いただきます

「いただきます」は「頂戴いたします」よりもカジュアルな印象の表現で、使えるシーンが多いのが特徴です。

【例文】
・こちらの資料、確かにいただきます。
・本日の会議では、まず私からご説明の時間をいただきます。
・ありがたくいただきます。

拝受いたしました

「拝受いたしました」は、「受け取る」の謙譲語1である「拝受」と、「する」の謙譲語2「いたす」からなる表現です。目上の人に対して敬意を込めて丁寧に「受け取りました」と伝えるときに使えます。

【例文】
・ご送付いただきました資料、拝受いたしました。
・契約書を拝受いたしましたのでご報告申し上げます。
・本件に関するご連絡を拝受いたしました。速やかに対応させていただきます。

まとめ

  1. 「頂戴いたします」は謙譲語1の「頂戴」と謙譲語2の「いたす」を組み合わせた正しい敬語

  2. 「もらいます」という意味を、相手を立てつつ伝えられる表現

  3. 「いただきます」「拝受いたしました」に言い換え可能

「頂戴いたします」を使えるのは、ものや言葉をもらったときのみです。一時的に預かっているときや、ものまたは言葉をもらっていないときに使うのは誤用にあたります。意味や使い方を正しく理解し、適切な場面で使いましょう。

メイン・アイキャッチ画像/(c)Adobe Stock

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Domani編集部

Domaniは1997年に小学館から創刊された30代・40代キャリア女性に向けたファッション雑誌。タイトルはイタリア語で「明日」を意味し、同じくイタリア語で「今日」を表す姉妹誌『Oggi』とともに働く女性を応援するコンテンツを発信している。現在Domaniはデジタルメディアに特化し、「働くママ」に向けた「明日」も楽しむライフスタイルをWEBサイトとSNSで展開。働く自分、家族と過ごす自分、その境目がないほどに忙しい毎日を送るワーキングマザーたちが、効率良くおしゃれも美容も仕事も楽しみ、子供との時間をハッピーに過ごすための多様な情報を、発信力のある個性豊かな人気ママモデルや読者モデル、ファッションのみならずライフスタイルやビジネス・デジタルスキルにも関心が高いエディターたちを通して発信中。
https://domani.shogakukan.co.jp/

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