手八丁口八丁の意味は？例文や正しい使い方を解説

手八丁口八丁の意味とは

手は技術を、口は話術を、八丁は「さまざまなことに長けていること」を意味しています。このことから、手八丁口八丁は技術や話術に優れており、やることも話すことも達者な様子を示す言葉です。

また「口八丁手八丁」や「口も八丁手も八丁」も同じ意味で使われます。

手八丁口八丁は褒め言葉？

技術や話術に優れているというと褒め言葉のように見えますが、どちらかといえば皮肉や軽い悪意を含んでいるともとれる言葉です。

たとえば「手八丁口八丁で乗り切った」というと、実力が伴っていないにもかかわらず、うまく切り抜けただけ、という意味合いが含まれることも。目上の人や仕事関係の相手に対して使うのは避けた方が賢明でしょう。

くちはっちょう‐てはっちょう〔くちハツチヤウてハツチヤウ〕【口八丁手八丁】
［名・形動］しゃべることもやることも達者なこと。また、そのさま。口も八丁手も八丁。手八丁口八丁。「口八丁手八丁な男だけに世渡りがうまい」
引用：小学館 デジタル大辞泉

手八丁口八丁の例文

手八丁口八丁には、相手の技術や話術を高く評価する意味合いとともに、皮肉を込めた意味合いも含まれることがあります。それぞれの例文をチェックしましょう。

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手八丁口八丁の言い換え表現

手八丁口八丁と同じように、能力が高いことを表す言葉はいくつかあります。皮肉や嫌味と受け取られないように、相手の能力を素直に称賛できる言い換え表現をチェックしましょう。

達者

達者とは、学問や芸術などに熟練していて、腕前が優れている様子を表す言葉です。「読み書きが達者だ」といえば、自在に読んだり書いたりできることを、「計算が達者だ」といえば計算が得意なことを表します。

敏腕

的確かつ効率的に素早く物事を処理する能力があることを、敏腕といいます。「敏腕な弁護士」といえば優秀な弁護士のこと、「敏腕な経営者」といえば優れた手腕を持つ経営者のことです。

腕が立つ

腕前や技術が優れていることを、腕が立つと表現します。たとえば「腕が立つ職人」というと、技術力の高い職人のことです。

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できる

「できる」は、さまざまな意味を持つ言葉です。その中には、能力・技術・成績などが優れている、という意味もあります。

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手八丁口八丁の英語での表現

英語で「手八丁口八丁」を表すには、「雄弁で熟練した」という意味の「eloquent and skilled」が使えるといえます。「eloquent and skilled」を使い、手八丁口八丁のニュアンスを伝えられる英語の例文を見ていきましょう。

・She’s both eloquent and skilled at closing deals—she can talk her way through any negotiation and deliver results.
（彼女は話術が優れていて仕事もできる。どんな交渉も上手にまとめて成果を出す）
・He’s eloquent and skilled at getting what he wants, but I’m not sure if he has the substance to back it up.
（彼は口が達者で要領もいいが、実力が伴っているかは疑問だ）
・Tom is eloquent and skilled at navigating office politics—he always knows the right thing to say and how to get things done.
（トムは話がうまく要領もいい。社内政治を見事に立ち回り、適切な言葉で物事を進める術を知っている）

まとめ

手八丁口八丁は技術や話術が優れていることを示す言葉ですが、皮肉や嫌みとして使われることもあるため、誤解を招かないよう注意が必要です。言葉の意味やニュアンスを知り、正しく使えるようにしましょう。

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