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BEAUTY ベースメイク

2018.11.15

肌が呼吸できない? 毛穴を埋める?「ファンデーションは肌に悪い」説を徹底検証

「ファンデーションって、仕方なく使っているけど肌に悪そう……」そんなふうに思っていませんか?実はそれ、あなたの勘違いかも!ファンデーションの本当のところ、教えます。

Text:
竹村史菜
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「ファンデーション=肌に悪い」は都市伝説だった!?

日々のメイクに欠かせないファンデーション。毎朝使いながら、「でもファンデって肌に悪そう……」そんなふうに考えたことありませんか?でも素肌に自信がないから仕方ないじゃん!なんて思ったりして。隠したいけど肌に悪そう、ファンデを使ううえで悩むポイントの1つですよね。今回、資生堂がファンデに関する意識調査を行ったところ、そんな女性たちのファンデに対する印象が明らかに。さらに、「ファンデは肌に悪い」というイメージが覆される実験結果も!あなたもずっとファンデーションを誤解していたかも?

「ファンデは肌に悪い」と思っている女性は約70%!

ファンデーションは肌に悪い気がするかどうかを聞いたところ、「そう思う」「ややそう思う」「どちらかというとそう思う」と答えた人は合わせて70%以上に。大部分の人がファンデに対して良いイメージを持っていないということがわかりました。

さらに、ファンデーションは肌に悪い、使いたくないと思う理由については、「毛穴が詰まりそう」「肌呼吸しづらくなりそう」と答えた人が多くいました。ファンデーションを使うことが肌に悪影響を与えていると考える人が多いようです。わかるわかる、できればファンデを塗らないまま素肌のほうが肌のためにはいいんじゃないか、と思っていました。

「ファンデが毛穴を埋める」というのは嘘!?

そこで、今回資生堂ではファンデーションが本当に毛穴を埋めてしまうのかを検証。ファンデーション無塗布の肌と塗布した肌で、1時間後の皮脂の分泌を観察しました。その結果、ファンデーションを塗布して1時間後の肌には毛穴から皮脂がにじみ出ていることが判明。ファンデを塗布しても毛穴から皮脂が出てくる、つまりファンデは毛穴を埋めていないということがわかりました。毛穴を隠したくて塗るけれどそれって毛穴にとって悪循環なんじゃ……勝手にそんなジレンマに陥っていましたが、ファンデは毛穴を埋めてしまうわけではなかったよう。

(テスト条件:男性の鼻部位にテスト用のリキッドファンデーション※を塗布し経時での状態を観察 ※資生堂のファンデーションは、皮脂による崩れ予防の対応をしています)

ファンデを塗っても、肌呼吸はできる?

続いて、2つの実験でファンデが肌呼吸を止めてしまうというのは本当なのかを検証しました。

【植物を用いた通気性実験】以下の条件のベビーリーフの種を暗室で水を与え3日後の発芽状態を観察


A:無塗布(種そのまま) B:種にパウダーファンデーション塗布
C:種にリキッドファンデーション塗布 D:種に透明ラッカー塗布(種に覆う事で空気を遮断)

何も塗っていない種、パウダーファンデーション、リキッドファンデーションを塗った種、空気を遮断した種を用意。その結果、写真からもわかるように、パウダーファンデーション、リキッドファンデーション、どちらを塗った種も無塗布のものと同じように発芽しました。空気がなければ種は発芽しないので、ファンデーションは空気を通しているということがわかります。

【水分蒸散実験】 以下の条件で一定時間経過後の水蒸気の発生状況を観察


A:ゴム手袋をしてビニール袋で密閉した手 / B:ファンデーションを塗布してからビニール袋で密閉した手

ゴム手袋をした手と、ファンデーションを塗った手をそれぞれビニール袋で密閉。そのまま観察した結果、ゴム手袋をした手のビニール袋は透明のままでしたが、ファンデを塗った手のビニール袋は水分で曇っていました。ビニール袋が曇るということは、ファンデを塗った手は水分を蒸発しているということ。「肌呼吸=水分蒸散をしていること」なので、ファンデを塗っても肌呼吸を止めないということがわかりました。ファンデは肌を密閉してしまっているような気がしていたけれど、そうじゃなかったんですね。

このように多くの女性に誤解されていたファンデーション。しかし実験結果からもわかるように、肌に悪いことはないと判明しました。むしろ紫外線や空気中のチリ・ほこり、乾燥といった肌トラブルの原因となる様々な外的環境から肌を守ってくれる「 人工のバリア」と言えるそうです。それでは、なぜ多くの女性がファンデーションといえば肌に悪いという印象を抱いてしまっているのでしょうか?

なぜ「ファンデ=肌に悪い」という都市伝説が広まったの?

化粧文化を研究している資生堂客員研究員の石田かおりさんによると、日本のファンデーション(白粉)の歴史はなんと8世紀にまでさかのぼるとのこと!当時成立した『日本書紀』に、日本で初めて「鉛白粉(なまりおしろい)」が作られたという記述があるようです。しかしまだこの頃の白粉にはネガティブなイメージはなかったよう。江戸時代になると当時のファッションリーダーであった歌舞伎役者や遊女をまねた化粧が流行り、一部の身分の高い人しか使えないものであった白粉が大衆に普及。その後明治維新を経て、白粉は全国的にすべての階級の女性に広まりました。そんな中、明治20年に歌舞伎役者・中村福助の足の震えが白粉による鉛中毒のためであったことがわかり、「女学生白粉論争」が勃発。当時は小学校卒業とともに成人と考えられていたので、成人である女学生たちが化粧をしないことは礼儀知らずとされていましたが、白粉によって良家の子女である女学生たちが鉛中毒になっては問題だという問題提起が。このようなことが現代になってもファンデーションのイメージに影響しているのではないかとのこと。その後開発が進み、明治37年には無鉛白粉が商品化されたそうです。当たり前のように使っているファンデーションですが、こんな歴史があったんですね。

ファンデーションを楽しく学ぼう♡「ファンデ100問100答」

多くの女性にとって身近な化粧品であるファンデーションですが、今回の調査結果からもわかるようにきちんと正しい情報が知られていないよう。そんなファンデーションのことを楽しく知れる専門サイト「ファンデ100問100答」が、この秋資生堂から登場!「自分に合うファンデはどうやって探せばいい?」「肌荒れの原因はファンデってホント?」など、ファンデーションを使っている人なら誰もが気になる情報満載です。ぜひチェックしてみてくださいね。

「ファンデーションは肌に悪い」まるで当たり前のようにそう思っていましたが、誤解だったとは……。むしろファンデーションは肌トラブルの原因から肌を守ってくれるものでもあったんですね。多くの女性たちが毎日のように使うファンデーション、改めて自分の知識が正しいかどうか見直してみては?

意識調査概要
■調査主体:資生堂ジャパン株式会社
■調査方法:インターネット調査
■調査期間:2018年6月1日〜6月5日
■調査対象:女性5,000名
■対象地域:全国

情報提供:資生堂

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