Domani

働く40代は、明日も楽しい!

 

LIFESTYLE 雑学

2019.03.24

「花粉よ、止まれ!」 “マスク研究家”が伝授する【花粉の季節の正しいマスクのつけ方、外し方】

 

花粉症がしんどいこの季節、マスクは必須!でもそのマスクのつけ方で花粉の吸い込む量に違いが出てくるそうなんです。マスク研究家の飯田裕貴子さんに、「正しいマスクのつけ方」を伝授していただきました。

Text:
谷畑まゆみ
Tags:

吸い込む花粉の量を減らす効果がある!?マスクの正しいつけ方をチェック!

花粉症の人にとってつらい日々が続くこの季節。人によっては“寝る前や、朝起きた瞬間からくしゃみが止まらない”日もあるのではないでしょうか。環境省の花粉症環境保護マニュアル」(2014年版によれば、正しいつけ方をしたマスクには、吸い込む花粉の量をおよそ1/3から1/6に減らす効果があると報告されています。

そこで東京工業大学大学院でマスク研究を行う飯田裕貴子さんに、顔へのフィット具合いを調節しやすい「プリーツマスク」を用いた「正しいマスクのつけ方」をうかがいました。

マスクの正しいつけ方

1: マスクの表(おもて)を確認
「まずは、マスクの表と裏を確認します。表にメーカー名が入っているマスクもありますが、そうでない場合はパッケージのイラストなどを見ながら確認しましょう。正しい面で装着したプリーツマスクは、つけたときに自然な丸みで広がってくれます」

2:左右両側から半分に中折りしてから、プリーツを広げる
「マスクの正しい向きがわかったら、裏面を内側にして左右から半分に折り畳み、その状態でプリーツを上下にしっかりと広げます。このとき鼻にあたる部分に入っている樹脂(ノーズクリップ)にも軽くくせをつけておくとよいでしょう」

3:鼻をすっぽり覆うようにマスクを装着
「マスクの上の部分を鼻のつけ根のあたりに置き、ひもを耳にかけて装着します。花粉症対策のポイントとしては、鼻のまわりにすきまをつくらないこと。ノーズクリップが入っているマスクの縁を、指でしっかり抑えて顔の形に沿わせましょう」

4:あごの下までマスクで包む
「片手で鼻のあたりを押さえながら、プリーツを十分に伸ばしてあご下まで包み込みます。あごが完全にマスクで覆われたら、マスクがすきまなく顔に沿うように両手を使ってなじませます。顔の側面である頬のあたりは特に横アキしやすいので、鏡を見て確認を」

5:最後に深呼吸して、息がもれないかどうかをチェック
「マスクをつけ終わったら、ちょっと深い呼吸をしてみましょう。すきまが残っている場合は、そこから息がもれるので微調整をしてください。ちょっとした心がけで、いつものプリーツマスクの効果が違ってくるはずです」

これでひと安心!と思いきや、飯田さんによれば“実は花粉症シーズンこそ、マスクの外し方や捨て方が重要”なのだとか。

マスクの正しい外し方・捨て方のポイント

■外すときは必ず耳ひもをもつ
■マスクの表側はなるべく触れない
■ビニール袋などに入れ、口をしばってからゴミ箱へ

「いくら正しいマスクのつけ方をしても、家に帰ってからのマスクの捨て方次第で、“持ち込み花粉”による、2次被害を受けてしまう可能性があります。プリーツの間には花粉がいっぱいたまっているので、なるべく表面は手で触らず、ついている花粉を室内に飛ばさないように気をつけながら処理してください」

あわせて読みたい
花粉を引き寄せる原因の“静電気„を防止!お出かけ前にシュッシュするだけのアイテムって?
花粉症真っ只中…ドラッグストアで買えるマスクを比べてみた!!【9頭身貧乏女優は年がら年中マスクが必須】

教えてくれたのは

マスク研究家

飯田裕貴子

東京工業大学 総合理工学研究科 衛生工学衛生管理者
日本でも数少ない“マスク研究家”。大阪府立大学大学院修了後、医療食品会社の衛生管理員や労働科学研究所を経て、東京工業大学大学院に再就学。社会人時代からマスク研究に携り、産業用から感染症予防までさまざまなタイプのマスクに精通。2015年にはバラエティ番組『マツコの知らない世界』(TBS系)にマスクの専門家として出演。

取材・文

谷畑まゆみ

フリーエディター・ライター。『Domani』「女の時間割。」連載担当。パラリンピックサポートセンターWEBマガジン連載「パラアスリートを支える女性たち」では「日本ブラインドサッカー協会」で働く高橋さんの記事が公開中。

 

Domaniオンラインサロンへのご入会はこちら


Read Moreおすすめの関連記事







スマートフォンプレビュー

【登録無料】
Domaniメルマガ会員募集中

管理職世代の通勤コーデ、明日は何を着る?子供の受験や習い事、
どうする?人気モデル、ハイセンスなDomani読者モデル、教育のプロたちから
発信されるタイムリーなテーマをピックアップしてお届けします。
プレゼント企画やイベント参加のスペシャルなお知らせも!