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LIFESTYLE 子育ての悩み

2019.04.16

「ママ友との話題No.1の早期教育。ぶっちゃけ、どうなんでしょうか!?」【Dr.アグネス・チャンの教育お悩み相談室】

 

ママ友たちと気楽な世間話をしていたはずが、いつの間にやら教育談議に発展して焦ってしまうこと、ありませんか? 特に平日、時間の自由がきかないワーママはお稽古事情についてナーバスになりがち。3人の息子さんを才能豊かに育て、スタンフォード大学に送り出した教育学博士であるアグネス・チャンさんに、アドバイスをいただきました。

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【お悩み】子どもの可能性を広げるには、小さいころからいろいろな習い事をさせるべき?

平日はお教室への送迎ができないし、休日はたまった家事をこなすだけでつぶれてしまうけれど、子どもの才能を引き出すには早いうちに始めたほうがいい? スイミングやピアノ、英会話…プログラミングにも興味があります。(38歳・子ども3歳/女)

【Dr.アグネス・チャンの答え】これからの時代は、早期教育より自由な発想が大事になる

プールに連れて行ったら何時間も水から上がってこないとか、ピアノをずっと飽きずに弾いているとか、「好きで仕方がない!」ということがあれば、その才能は伸ばしてあげるべきです。

楽器は手も目も耳も同時に使うことで脳がとても活性化しますし、本人が楽しめるのならレッスンに通わせるのもよいのでは?語学も、聞き取りがよくできて舌の動きもトレーニングしやすい小さいうちから、聞かせる環境をつくってあげるのはいいと思います。小学生くらいになれば、プログラミングもAIをコントロールできるようになって、いいかもしれません。

ただ、習い事などの早期教育は一般的に、カチッとしたルールを覚えさせること。先生に「これはいい」「これはよくない」と先生に言われて、脳の中に壁をどんどんつくっていくことになります。一方で、AIが台頭して人間らしい発想や感受性が今よりもっと重要になるこれからの時代は、いろいろな場所に連れて行ってたくさん遊ばせて、自由な発想を育てることのほうがよっぽど大事。特に就学前の幼児期などは、ルールを最低限にしておくほうがいいと思うんです。むしろ、人に害を与えない範囲でなら、ルールは破ってもいいくらい、というのが私の考え。

ちなみに、スイミングは、子どもに習わせるんじゃなくて親がスクールでコツを覚えて、子どもに教えてあげるほうが絶対に楽しいと思います。私は決して泳ぐのが得意ではありませんが、息子3人の水泳は私が教えて、私よりずっと上手に泳げるようになりました。人は本能的に溺れまいと案外とすぐに覚えるものですよ。コミュニケーションとしても最高ですし、ママが子どもの命を救ってあげることを目の前で見せることで、私の場合は、ものすごく尊敬されるようになりました(笑)。

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撮影/田中麻以 構成/酒井亜希子(スタッフ・オン)

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『未知に勝つ子育て:AI時代への準備』

アグネス・チャン著
定価:1,400円(税抜) 
発売元:小学館

教えてくれたのは…

アグネス・チャン

歌手・エッセイスト・教育学博士/ 1955年、香港生まれ。1970年代より日本で歌手として活躍し、上智大学国際学部を経て、カナダのトロント大学(社会児童心理学)を卒業。1989年、アメリカのスタンフォード大学教育学部博士課程に留学し、1994年に教育学博士号を取得。長男、次男、三男も母校スタンフォード大学に合格して話題となる。現在、ユニセフ・アジア親善大使、日本対がん協会ほほえみ大使など芸能活動のみならず幅広く活躍。2018年春の叙勲で旭日小授章を受章。2019年4月出版の著書『未知に勝つ子育て:AI時代への準備』(小学館)には、AI時代の家庭教育のヒントが満載!

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