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LIFESTYLE 雑学

2017.11.09

おしゃれアラフォー的・歌舞伎座の楽しみ方とは!?

 

mailoveのvenus maiが、とある大人女子の目線で、日々のあれこれをつれづれなるままに語ります。

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mailoveのvenus maiです。先日、歌舞伎座にて十月大歌舞伎に行ってまいりました。高校生の時に祖父に連れて行ってもらったのをきっかけに、歌舞伎にハマって早20数年。そんなに頻繁には行けてないですが、100回近くは観劇しているかな?

歌舞伎そのものももちろん面白いですが、特に歌舞伎座という劇場が大好きです!改装されてずいぶんきれいに整えられましたが、それでもおもちゃ箱をひっくり返したみたいな賑やかさがあって、ただ劇を見るだけではない楽しさが。

というわけで、そんな素人ですが歌舞伎好きのわたくしの、「歌舞伎座の楽しみ方」を今回はお伝えしてみようかと思います。いたって個人的な楽しみ方ですが、ご参考になれば幸いです!

1.入口のワクワク感

後ろにビルは建ちましたが、基本的な構えは改装前と変わらない劇場入口。ここだけタイムスリップしたような形に、始まる前からワクワクが。興行内容を紹介する大看板や、舞台の一部分を絵にした看板が並んでいて、まずはここで撮影すると「いかにも歌舞伎座に来た!」という感じがします。

十月は「芸術祭」。月によって色々テーマが決まっていて、五月は「團菊祭」、九月は「秀山祭」、十一月は「顔見世興行」、などなど。それぞれのテーマで出る役者さんの一門もだいたい決まっていたりします。次の月の公演チラシも欠かさずチェック。

東銀座の駅から来ると、地下は「木挽町広場」というお土産店街に。雨の日はほぼ濡れずに上がっていけますし、コンビニやタリーズもあるので、開場前にフラフラするのもオススメです。ちなみに木挽町とは、歌舞伎座のある場所の江戸時代の地名。

2.筋書きを必ずゲット

観劇の解説をしてくれるイヤホンガイドを借りられるのが歌舞伎公演。初心者の方にはもちろんイヤホンガイドをお勧めしますが、個人的にはまず筋書きを買うことが絶対です。筋書きとは、歌舞伎公演のプログラム本のようなもので、その月の公演のあらすじと解説、役者さんの名簿やインタビューなどが書かれています。1,300円。

で、まずはこの筋書きであらすじを全部読んでしまうのです。というのも、歌舞伎は観ているだけでストーリーを追おうとすると、難しい。言葉も聞きなれないですし、多くの場合は長い物語の一部を切り取って上演しているので、前後の話を知らないと意味が通じないことがあるんですね。イヤホンガイドでもちろん解説してくれますが、舞台を見ながらだと、聞きそびれてしまうことも。なので、先に内容をしっかり頭に入れて観るのが私のやり方です。ストーリーを知っていても、面白さが減らない、むしろ増すのが歌舞伎の面白いところ。あらかじめストーリーを頭に入れた方が、見所に集中できるように思います。

イヤホンガイドは劇場の外でも借りられます。筋書きは入口入ってすぐに売り場が。ちなみに筋書きは、千秋楽が近くなると舞台写真入りのものが購入できます。公演開始間もない日程だと、舞台写真が間に合わないんですよね。その場合は、舞台の場面を描いた絵が入っています。必ず入っている役者さんのインタビューページ「花競木挽賑(はなくらべこびきのにぎわい)」を読むのがお気に入り。その公演の役者さんから見た見所や意気込みがわかります。

3.休み時間は”食べる”楽しみ!

歌舞伎公演は1回が長時間!しかも演目も3種類ぐらいあるので、休み時間も長いです。そこで腹ごしらえをしておくのがおすすめ。なんといっても、客席でも飲食できるのが歌舞伎座の楽しさ。観劇後に食事に行くのもいいですが、この劇場ならではの座席食べ、が私は好きです。劇場内にもレストランがあり、あらかじめ予約しておけば入れますが、時間が限られているのでなんともせわしない。個人的に、自分のペースで食べられるお弁当派です。

まずは上演時間が張り出してあるので、チェック。いつお弁当タイムかを見ておきます。だいたい20分か30分の長い休みがあるので、その時に。

お弁当は劇場内でも販売されていますが、お肉が食べられない私は銀座三越で買って持ち込みパターン。だいたい地下の升本のマクロビ弁当か、知床鮨の3色弁当が定番です。

今月は升本。動物性食品を一切使わないのにボリューミイ!

こちらが知床鮨。カニとシャケといくらがぎっしり。一緒に行った人と、先ほど見た公演の感想などを話しながら、お弁当を食べるのはなんともオツな時間です。

そして歌舞伎座は「ご飯」以外の食も充実!

名物の紅白たい焼きは3階に。その場で焼いてくれるたい焼きの中には、あんこと紅白のお餅が入っています。売り切れることが多いので、休み時間になったらダッシュで!

その3階には他にもお店がずらり。いろいろお菓子を売っていて、試食させてもらえるので短めの休み時間はここをフラフラ歩きながら物色したりしています。最中アイスや人形焼もその場で作りたてが食べられますよ!(それは1階)

4.緞帳チェックも忘れずに。

休憩時間に舞台に垂らされる緞帳(どんちょう)。これ、実は月ごとにだったり公演ごとに種類が違うんです。アナウンスで緞帳解説もあるので、聞き逃さないでくださいね!季節に合わせたものはもちろん、襲名や初お目見えなどの特別な公演の時は特別な緞帳が。

こちらは2017年二月の歌舞伎座で中村勘太郎・中村長三郎くん兄弟の初舞台のもの。演目が桃太郎だったので桃!

こちらはもっと前ですね。2012年の市川猿之助さんの襲名舞台の時のもの。福山雅治さんが寄贈されていました!

5.懐かしの名優に会いに行く

3階席の銀座側の通路には、亡くなってしまった歌舞伎俳優さんの写真がずらっと並んでいます。ここ最近、急に増えて悲しい限りですが、過去の名優たちはほとんどが今の歌舞伎俳優さんたちの家系に連なる人たち。「おじいさんに似てるな〜」なんて、今舞台に出ている人と顔や雰囲気を比べてみるのも面白いです。家系図は、インターネットで簡単に出てくるので、今の人が誰とつながっているか是非チェックしてみてください。

おまけ。おすすめお土産

お土産ショップも大変充実している歌舞伎座。個人的にお勧めは一筆箋ですね。ちょっとお礼を書いたりするときに、歌舞伎の絵が描かれていると珍しいし美しい。切らさないように買いためています。

劇場は私にとってパワースポットのようなもの。ご利益重視の念が集まっちゃうヘタなパワースポットよりも、生きている人間が自分の表現を全身全霊で行っている場所の方が、エネルギーを感じます。見て、聞いて、劇場の空気感を五感で受け取る。自分の魂が震えるような感動は、何よりのパワーチャージ!中でも歌舞伎座は、その五感での楽しみ方がたくさんあって、いるだけでワクワクさせてもらえる場所です。

さて、十月は夜の部を観ましたが、最後の玉三郎さんの舞踊がもう圧巻でした。美しい蝶が舞っているような幻想的な序盤と、格調高くキリッと占める後半と。今、この時代に生で彼の舞台を観られることを本当に幸運だと思います。

今月は松本幸四郎さんと市川染五郎さんの、今の名前での最後の歌舞伎座公演。来年は襲名です!見所満載だと思うので、ぜひ劇場に行ってみてください。

歌舞伎についてはまだまだ語りたいことが山ほどありますが、長くなってしまったのでまずはこの辺で…。

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