Q:給料とボーナスからどれだけ貯金すれば安心ですか?
答える人/丸山 晴美(節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナー・消費生活アドバイザー)
A:ボーナスはなかったものとして全額貯蓄に!
まず理想論から言えば、夫婦共働きなら、収入のメインとなる人の収入だけで日常のやりくりをして、もう一方の収入は全て貯蓄することです。とはいえ、実際に収入をどのように管理しているかにもよりますし、夫婦別財布ならば、「妻は最低でも手取り収入の3割は貯蓄にまわしたい」ところです。
そしてボーナスはなかったものとして、まずは全額貯蓄を目指しましょう。ここでびっくりされた方も多いかと思いますが、これには理由があります。
貯蓄は、(目的以外には)「使わない貯蓄」と、目的をもって「使うための貯蓄」の、2つに分けることができます。使わない貯蓄はボーナスの7割が理想で、子どもの教育費や住宅の頭金、老後の資金など将来のために貯めるお金です。使うための貯蓄はボーナスの3割が理想で、旅行などのレジャー、家電の買い替え、といった毎月の給料からは払いきれない出費に備える貯蓄です。それでも、子供が増えればさらにかさみますし、物価が上がれば足りなくなります。そのためにも、ふだんの手取りからも貯蓄に回すことをおすすめします。
貯蓄には目的と計画性を持たせて、しっかりと貯めて行きましょう!
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節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナー・消費生活アドバイザー
丸山 晴美(まるやま はるみ)
22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物取扱主任士(登録)、認定心理士、家庭の省エネエキスパート検定合格、調理師などの資格を持ち、食費や通信費など身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演等で行っている。
著書は「簡単!しっかり貯まる お金の基本」(宝島社)、「定年後に必要なお金「新・基本のキ」」(宝島社)など多数。公式HP「らくらく節約生活。」
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