困ったときの「鍋」レシピ!この冬はこんなアイディア鍋はいかが?
ごはんをつくって子どもをお風呂に入れて⋯、働く母親の帰宅後は、まさに分刻みで動き続ける戦場ですよね。そんなお母さんたちを救ってくれる冬のレシピの定番と言えば、そうです「鍋」です!
とはいえ、鍋のレシピって意外とワンパターンになりがちなのが悩みの種。
そこで、ふたりの子どもをもちながらフルタイムで働く会社員、ツイッターの大人気アカウント「きょうの140字ごはん」管理人の寿木けいさんに、多数の「いいね!」を獲得した、簡単&おいしい、鍋レシピを教えてもらいました。
「チーズや梅、レモンなど、旨みの深い素材をベースに、好きな具をあわせて自分好みの鍋に仕立てます。食材の味わいを際立たせたいから、具は多くても3種類まで、がコツです」(寿木さん)
レシピ1:さっぱりとあったまる!「梅豚鍋」
鍋に水と梅干し2〜3個(種つきのまま)を入れて火にかける。沸いたらしめじと、薄切り豚をほぐしながら入れ、火が通ったら水菜を加える。薬味は大根おろし。味を見つつ、醤油を少し加える。梅だけで、滋味深い、いい味に。
レシピ2:ナンプラーが隠し味。市販の餃子が大活躍の「餃子鍋」
鍋に水を張り、ひと口大に刻んだ白菜と薄切り大根、すりおろしたにんにくと生姜、鶏ガラの素、ナンプラー、醤油をほんの少し加えて煮る。白菜と大根が柔らかくなったら、市販の冷凍餃子といろんなきのこを加えて、一緒に煮る。
レシピ3:レモンたっぷり!「豚つくねと大根のレモン鍋」
水出しの昆布出汁(※)をつくっておく。鍋に出汁と半月切りにした大根を加え、醤油を垂らして火をつける。その間に豚挽肉に葱、すりおろし人参、塩、溶き卵、片栗粉を加えて練る。沸騰直前に昆布を取り出し、豚肉を丸めて落とす。醤油と塩で味を調え、レモンを加えて火を止める。
※水出しの昆布出汁
水1リットルに対し、昆布は7〜10㎝四方、煮干しは10匹程度。ひと晩漬ければ完成。煮干しは味噌汁の具にしても。
レシピ4:とろーりチーズがあとをひく「白菜と豚のチーズ鍋」
豚バラ薄切りに塩胡椒を振り、白菜に挟んでから、鍋の深さに合わせて切る。隙間なく鍋にぎゅうぎゅうに詰め込み、水を注いで蓋、中火で20分煮る。水の量は、お玉2杯程度の少なめでいい。とろけるチーズを加えて蓋して5分弱火で火を通す。各々の皿で、醤油や柚子胡椒をかけて食べる。
野菜がたっぷり取れるし、洗い物も少ない、汁物も同時に取れるのが嬉しい「鍋」。素材や味付けのアイディアしだいでこんなにバリエーション豊富に楽しめるので、ぜひ挑戦してみてください。
そして、この鍋をご紹介いただいた寿木さんの人気レシピが、本になりました!
「空腹の子どもの忍耐力というのは、30分が限界。だから夕飯の準備に費やす時間は、帰宅後30分と決めています。平日は時間がかる料理には手をださない、そのぶん、30分で作れる料理の幅を自分なりに広げればいい」(寿木さん)
寿木さんだからこその、素材を活かしたシンプルで体に優しい、そして手に入りやすい材料で作れる200レシピが、掲載されています。
「“ただいま”から30分でできる!」レシピの数々、ぜひ忙しく働くお母さんたちに手にとっていただきたい一冊です。
大人気アカウント「きょうの140字ごはん」から、「いいね!」多数の200レシピを掲載した充実の1冊。レシピはもちろん、愛用の調味料や、料理道具、器も多数紹介。毎日料理をつくり、記録し続けている「家庭料理人」ならではの知恵とアイディアがギュッとつまっています。
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寿木けい
すずきけい/2010年からツイッターで「きょうの140字ごはん」(@140words_recipe)を発信。早稲田大学卒業後、出版社勤務。会社員として働きながら、暮らしや女性の生き方に関する連載を持つ。東京で夫とふたりの子どもと暮らす。富山県出身。Twitter
文/田中美保