そもそも電動自転車とは
移動に便利な電動自転車には、どのような特徴があるのでしょうか?電動自転車の特徴と注意点を知り、自分にあった製品を選びましょう。
モーターにより走行をアシストする自転車
自転車は、ペダルを踏み込むときの力を動力にして前進します。このとき、踏み込む力をモーターでサポートするのが、電動自転車です。電動自転車は通常の自転車よりも踏み込む力が少なく済み、通常の半分の力で走れます。また、時速24kmまではモーターのサポートがありますが、それを超えると踏み込む力のみで走る仕組みです。このサポートする力は、道路交通法によって上限が決められています。日本国内で購入できるのは、基準を満たしたもののみです。
注意点は、こぎ出しとバッテリー切れ
形は普通の自転車とよく似ている電動自転車ですが、同じようなイメージでこぎ出そうとすると、思わぬ事故につながる可能性があります。モーターによるサポートを考慮せずにこぎ出すと、「思ったよりも速いスピードで走り出した」なんてことになりかねません。まずはゆっくりこぎ出して、電動自転車のパワーに慣れましょう。
両足を地面につけた状態で電源を入れることも大切です。ペダルに足をかけていると、踏み込みと感知されて急発進する可能性があります。また、充電忘れにはくれぐれも注意しましょう。出かけた先で充電が切れてしまうと、重い自転車になってしまいます。
電動自転車選びの3つのポイント
各メーカーからは、さまざまな電動自転車が販売されています。その中で、ぴったりのものを選ぶにはポイントがあります。紹介する3つのポイントを参考に、用途に合ったものを購入しましょう。
バッテリー容量や充電時間
まずチェックすべきなのは「バッテリー容量」と「充電時間」です。
バッテリー容量が大きくなるほど1回の充電で走れる距離は長くなりますが、その分充電時間は長くなります。中にはフル充電まで5~6時間かかるものもあるため、使用イメージを考慮して充電時間も確認しておきましょう。
坂道が多い地域にお住まいであれば、バッテリーの減りが早いことが予想されるため、容量は余裕を持ったものを選ぶのがおすすめです。1日の走行距離が2~3kmほどの場合は、8Ahあれば良いでしょう。1日の走行距離が5km以下でバッテリー切れの心配なく走りたいなら、12Ahが目安になります。また、5km以上移動する場合には、14~16Ahのバッテリーを選べば、充電頻度は週1回ほどです。ただし、バッテリーの消費は走る場所や荷物の量に左右されることを覚えておきましょう。
タイヤサイズと重量
電動自転車選びでは、「タイヤサイズ」と「重量」も考慮して選びましょう。使用目的に合わせて選ぶことで、安全な走行ができます。
スピードの出しやすさとラクな長時間走行を重視するなら、タイヤサイズは大きめがおすすめです。しかし、大きいほど適正身長が高くなるため、身長が低めの方には合わなくなる可能性があります。低重心で安定しやすいのは、タイヤサイズが小さなタイプです。とくに子ども乗せ自転車の場合、チャイルドシートの乗せ降ろしがしやすくぴったりです。
また、電動自転車は、バッテリーや電動アシスト装置がある分、普通の自転車よりも重さがあります。太めのタイヤを採用している子ども乗せ自転車は30kg超、軽いタイプでも20kg台はあります。中にはバッテリー容量を小さくすることで10kg台の電動自転車もありますが、どれも普通の自転車と比較すると重いものばかりです。