赤ちゃんのペースで進めよう
赤ちゃんは歩き始めるまでに、日々の生活の中で自分の体重を支える筋肉やバランス感覚を鍛えています。体が年齢の割に大きく体重があると、その分筋力のバランスを取ることが難しいため、小柄な赤ちゃんよりも少し時間がかかることがあるのです。
中にはハイハイの動きが気に入っているタイプや、慎重で怖がりなタイプなど、性格が影響していることも考えられます。大人が焦ってしまうと、その気持ちは赤ちゃんにも伝わってしまうものです。赤ちゃんの意思を優先してあげるくらいのつもりで構えて待ってみましょう。
無理なく楽しく! 赤ちゃんの歩く練習方法
赤ちゃんが歩き始めたら、安定して歩けるように大人がお手伝いしてあげましょう。パパやママなど身近な大人との触れ合いは、赤ちゃんにとって大切なコミュニケーションです。大人が側にいて手を貸してあげることで、転倒しないように守ってあげることもできます。赤ちゃんの歩く練習をスムーズかつ安全に手伝うため、おすすめの方法を二つチェックしておきましょう。
手押し車などのおもちゃを使う
赤ちゃんが自立して歩くためにとても役立つのが、手押し車などのおもちゃです。ハンドルにつかまりながら歩けるので赤ちゃんの歩みが安定します。姿勢も整い、歩く速さがアップしやすくなります。
カラフルな色や興味を引く形、音のなる仕掛けなども赤ちゃんにとって楽しいものです。自分から進んでおもちゃを使って歩きたがるようになれば、より練習がはかどります。
パパやママと一緒にペンギン歩き
赤ちゃんに直接触れながら楽しく歩く練習ができるのが「ペンギン歩き」です。赤ちゃんの足を、大人の足の甲に乗せ、両脇を支えながらゆっくり一歩ずつ歩きます。まるでペンギンの親子のようで微笑ましく、赤ちゃんが喜ぶので盛り上がること間違いなしです。
掛け声や音楽に合わせたり、話しかけながら歩いたりすれば、赤ちゃんもますます喜んでくれます。「歩くことは楽しいこと」と認識させることができれば、一人でもすすんで歩くようになるかもしれません。
赤ちゃんの歩き始めの注意点
赤ちゃんが歩き始めると大人はつい浮かれてしまいがちですが、歩き始めたばかりの頃は大人が一番警戒したい時期です。最初はいつ歩き出すか分からず、いつ転ぶかも予想がつきません。
さらに、ハイハイの時期で姿勢が低かった時には問題がなかった家具や置き物も、赤ちゃんが歩き出したことで危険になる可能性があります。赤ちゃんの転倒は後の背骨の発達に影響しますので、注意しておきたい点をきちんと押さえておきましょう。
危ない物、場所に近づけないようにする
赤ちゃんの視点が高くなったことで、今までは届かなかった場所に手を伸ばしたり、頭をぶつけたりするようになります。まずはテーブルや衣装ケースの角などにカバーを付け、浴室やベランダの扉を開けっぱなしにしないことから始めましょう。
さらに、床には固いもの・尖ったものを置かないようにして、滑りやすい床はジョイント式のマットなどを敷くようにすると、転んだ時にも安心です。
赤ちゃんにフィットする服と靴を選ぶ
【ファーストシューズ】のおすすめは?男の子、女の子に人気な商品を紹介
赤ちゃんの服装は歩くことを前提にしたものに変えましょう。伸縮性のある素材で、大きすぎず小さすぎず、赤ちゃんの体にフィットするサイズだと動きやすくなります。
歩行がしっかりしてきて外で歩かせる時期が来たら、ファーストシューズを選びましょう。赤ちゃんの足に負担がかかりにくくて歩きやすいように、サイズや硬さまで細かくチェックしてあげることが大切です。店舗によっては足のサイズを正確に測ってくれるため、依頼してみてはいかがでしょうか。
鍼灸師・柔道整復師
森田 剛
モリタ鍼灸整骨院 院長。TEAM MORITA 代表。1973年生まれ、明治東洋医学院卒業後、カイロプラクティック、キネシオテーピング、バイタルリアクトセラピーを習得。1999年5月モリタ鍼灸整骨院を開院。その後、分院5院を開設。2007年メディカルフィットネスルームTMCCを立ち上げ、(施術・運動・栄養)のクライアント指導体制を樹立。2020年医療人百科(第一線で活躍する医療人の特集)に選出される。バイタルリアクトセラピーによる子どもの背骨や骨盤などの歪みの施術もおこなう。HP:http://www.moritaseikotsu.
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