【目次】
・散財とは
・散財する人の行動的な特徴
・散財する人の性格的な特徴
・お金が貯まる人の特徴は?
・散財癖を直すために
散財とは
散財という言葉には、微妙なニュアンスの違いにより二つの意味があります。類語との比較も確認しましょう。

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不要なことにお金を多く使うこと
散財とは、必要のない物やサービスなどにお金を使い過ぎること。「買うつもりはなかったのに思わずお金を使ってしまった」という、ネガティブな意味合いで使われます。
買い物に出かけた際、目的の物以外の欲しくなった物を買ってしまったり、ネットショッピングサイトを何気なく眺めているうちに、いろいろな物を購入してしまったり…。
また、惜しみなく多額のお金を使う様子も、散財といわれます。
普段は利用しないような高級ホテルに泊まったり、自分の趣味に多額のお金を投じたりするような状態です。この場合は、使う金額が大きいことにフォーカスしています。
浪費や豪遊とは違う?

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散財と似た意味の言葉としては、「浪費」と「豪遊」が挙げられます。どちらもお金を多く使うことを意味しますが、微妙にニュアンスが異なる言葉です。
浪費とは、「金銭・時間・労力・物などを無駄に費やす」こと。散財がお金のみを対象とするのに対し、浪費はお金以外も対象となります。
また、豪遊は「気前よく金銭を使い、豪快に遊ぶ」ことを意味する言葉。楽しむために大金を使う意味合いが強く、ネガティブな意味でも使われる散財とは少し違います。
散財という言葉に最も近い類語としては、「無駄使い」があります。ほかにも、あまり使われない言葉ですが、「冗費(じょうひ)」「徒消(としょう)」も散財に意味が似た言葉です。
散財する人の行動的な特徴

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散財しやすい人には、共通する原因があるものです。散財につながる代表的な行動を紹介します。
お金のかかる趣味がある
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散財する人は、お金を多く使ってしまいがちな趣味を持っている傾向にあります。散財につながりやすい趣味は、パチンコや競馬などの「ギャンブル」が挙げられます。
一攫千金を狙って多額のお金を投入しても、リターンが少なければ散財することになります。負けを取り返そうとギャンブルを繰り返すことで、散財する回数も増えていくことに。
車やバイクなども、散財しやすい趣味です。車両自体の単価が高く、維持費にもお金がかかるだけでなく、カスタマイズに興じればさらに費用がかさみます。
ほかにも、ゲーム・お酒・釣りなどは、お金の使い過ぎにつながりやすい趣味の一つといえます。
衝動買いをしやすい
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つい余計な物を衝動的に買ってしまうことも、散財する人の特徴です。女性が散財しやすい買い物のジャンルとしては、化粧品やブランド品が挙げられます。
化粧品は、最後まで使い切らないうちにほかの物が欲しくなり、つい買い過ぎてしまう定番ジャンルではないでしょうか。ブランド品は、自分へのプレゼントとして買う人も多い傾向にあります。
また、ネットショップで気に入った服を衝動買いすることも、散財につながりやすい行動。サイズが合わなかったり思っていた色と違ったりすれば、無駄な買い物になってしまいます。
ほかにも、テレビショッピングなどでよく見かけるマッサージ機やエクササイズ用品なども、散財しやすい代表的なジャンル。
効果が感じられなかったり、使用することに手間を感じてしまったりして、結局使わなくなる…なんてこともあるあるですよね。
散財する人の性格的な特徴

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お金を使いすぎてしまう人には、性格的な面にも共通点があります。自分にあてはまることはないか確認してみてください。
目先のことしか考えない

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散財する人は、自分が使ったお金が後々の生活にどのような影響を与えるのかを考えません。「ほしい!」という気持ちを最優先し、お金があれば使ってしまいます。
毎月貯金したいと考えても、散財することで貯金に回せるお金がなくなり、その月の貯金はあきらめます。「来月からは貯金しよう」と思うことの繰り返しに…。
計画性がないため、給料日前はいつもお金がない状態になることもありがち。給料日までは質素な生活ができても、給料が入れば再び散財してしまい、次の給料日までお金がもたないことも。
無駄使いしたことに対して後悔しても、それを次に生かせません。目先のことしか考えないため、お金がなくなってから悩むことを繰り返してしまいます。
ミーハーや飽き性
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流行に乗り遅れることを嫌がる「ミーハーな性格」の人も、散財しやすい傾向にあります。大して興味がないにもかかわらずお金を使い、トレンドに乗ることで満足しているのです。
流行はさまざまなジャンルで頻繁に発生し、すぐに変わるものです。多くの流行についていこうとするほど、使うお金も多くなってしまいます。
何でもすぐに飽きてしまう人も、散財しやすい傾向にあります。目移りが激しければ、次から次に欲しい物が出てくるため、つい無駄使いしてしまいます。
「早いうちに飽きるかもしれない」と思いつつ、そのときの欲求を抑えられません。新作や新商品など、新しい物に心を動かされやすい人ほど、飽きやすい性格だといえます。
交友関係が広い

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友達が多い人は、無駄使いが多くなりがちです。毎週のように誰かと遊びに出かけることで、散財につながってしまいます。
外で過ごすだけでも、食事や買い物などで余計な出費がかさんでいってしまいますよね。楽しく過ごそうと思うほどに、お金がかかります。
友達と一緒にいることでコントロールがきかなくなり、周りと合わせてお金を使うことにもなりがちです。見栄を張って無理をすれば、さらにお金の減りは早くなっていき…。
交友関係の広さは、ファッションにお金を使うことが増える原因にもなります。外に出かける機会が多くなれば、より多くのファッションアイテムをそろえようと考えることにつながるからです。
お金が貯まる人の特徴は?

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散財しがちな性格を直すためには、お金が貯まる人の特徴を知ることが重要です。貯蓄上手な人に見られる主な共通点を紹介します。
収入と支出を把握している
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お金のやりくりがうまい人は、収入と支出の管理が上手です。常に頭の中で収入と支出の管理ができているため、衝動買いを抑えられます。
給料などの収入があると、真っ先に貯金へ回すお金を取っておき、残ったお金だけでやりくりできるように行動するのも特徴です。
収入が多い月でも、それだけ多くのお金を使えるとは考えません。貯金額を増やし、毎月予定している支出額は変更せずに生活します。
とはいえ、支出額として極限まで節約した額を設定しているわけではありません。趣味などに使う支出も適度に考慮し、ストレスのかからない範囲で支出額を定めています。
感情のコントロールが上手

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自分の感情や欲望をうまくコントロールできる「自制心」を持っていることも、お金が貯まる人に見られる特徴の一つ。
この場合の自制心とは、極力お金を使わないようにするといったような、ストイックな意識とは限りません。貯蓄上手な人でも、たまには無駄使いをしてしまうものです。
しかし、自制心を持っている人は、贅沢をしてしまった後に不要な出費を抑える努力をします。散財したときの感情をうまくコントロールし、その後の節約につなげます。
この感情を逆手に取って、時々、小さな贅沢をするのも特徴です。節約を続けることによるリバウンドを事前に防ぐ意味でも、定期的なガス抜きを意図的に行います。
無駄をカットしている
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無駄を省くといっても、「我慢して余計な物を買わない」ということではありません。
必ずしも必要ではない物も含めて、「できるだけ少ない出費に抑えようという意識」を持つということです。
例えば、仕事の行き帰りにコーヒーを好んで飲む習慣がある場合、お金のやりくりがうまい人は、コーヒーを買わないようにするのではなく、ドリップバッグに変更して自宅や会社でコーヒーを入れようと考えます。
このような考え方を持つことで、出費を抑えつつも、自分の好きなことを楽しめるのです。貯蓄がうまい人は、決して無理をしない範囲で無駄を省く努力をしているのです。
散財癖を直すために

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ついお金を使い過ぎると感じているなら、自分の考え方や生活習慣を見直してみましょう。散財癖を直すコツを紹介します。
小さな無駄を見つける

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お金が貯まらない人は、「無意識のうちに小さな無駄を積み重ねている」可能性があります。生活の中に省ける無駄がないか、意識して過ごしてみてください。
飲食に関する無駄は、自分の中で無意識に許容している可能性が高い無駄です。朝の缶コーヒーやおやつなどは、必ずしも生活に必要な物ではない場合も。
自動販売機やコンビニで飲み物を買うのではなく、好きな飲み物を家で作り、携帯用のポットやボトルなどに入れて出かければ、出先で買うよりも出費を抑えられます。
車や電車などの使い方も再考してみては。近所への買い物は徒歩で行ったり、普段乗る駅から1駅先へ歩いたりするだけでも、移動にかかるお金を節約できます。
ライフプランを立てる
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ライフプランを立てて、長期的なお金の収支をよく計算しておくことも重要です。
人生における具体的な目標を立てれば、その目標に向かって努力しようというモチベーションが高まり、支出の無駄を省きやすくなります。
将来に対する漠然とした危機感を持っているだけでは、目先の欲求には勝てません。具体的なライフプランを立て、月々に必要な貯蓄額が定まれば、削るべき支出額も見えてきます。
毎月使えるお金の範囲が定まれば、趣味など好きなことに使える金額も決まります。無理のない範囲で楽しめることが分かれば、散財も抑えられるはず。
貯蓄の方法を工夫する
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貯蓄の方法は、単純に自分の銀行口座に積み立てていく以外にも、さまざまな種類があります。毎月の貯蓄の方法を工夫することも、散財癖を直すために大切なことです。
株式や不動産など本格的な投資ではなく、投資信託の長期保有や積み立て投資のような低リスクなものから始めてみるのも◎。
世の中には、普通預金として銀行に預けるよりも利率がよく、お金が増える方法が数多くあります。
貯蓄方法を探す場合は、利子の高さだけでなく、中途解約ができかどうか、元本割れのリスクがないかどうかなど、デメリットについてもよく調べることが重要です。
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