かわいいと思ってる⁉ 本気感が伝わらない「コラッ」は無意味です
たとえば子どもを注意するとき。ほっぺをプーッと軽く膨らませて、軽く手を振り上げながら「コラッ」とポーズを取る人、いますよね。本気で怒っているわけではなさそうだし、そのポーズが昭和っぽい。口を膨らませる仕草に、ぶりっ子感も出ています。もちろん、平成・令和生まれにはその程度の注意では言うことを聞かないどころか「何やってるの?」とポカーン状態。そんな怒り方はハッキリ言って無意味と言えるでしょう。 子どもに限らず、後輩などを注意するときにこのポーズを取る人もいますが、周りからは「古っ!」と思われているかもしれません。
怒るふりより、子どもと視線を合わせてしっかり伝えるほうが効果的
子どもを注意したいとき実際にどうされていたか、中学生の娘を育てるママでもあり、マナーにも詳しい人気スタイリスト霜鳥まき子さんに聞きました。「今のご時世、ポーズであったとしても手を振りかざすのは暴力的かもしれません。私は、娘が幼いとき、子どもの手を握ってしっかり視線を合わせ、目で意図を伝えていました。自分の手の甲を反対の手で叩く・・・という方法も懐かしすぎますね。今、どのように子どもを指導しているのかは、幼稚園や保育園など、今の学校の先生が子どもを注意するときどうしているかを見ると、参考になるかもしれません」(霜鳥まき子さん)
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教えてくれたのは・・・
世直しスタイリスト
霜鳥まき子
パーソナルスタイリスト。青山学院大学英米文学科卒業後、日本航空国際線CAとして10年間務める。海外で経験したパーソナルショッパーという職業に感化され、ファッションを通して女性のライフスタイルに寄り添いたいと思うように。その後、パーソナルスタイリストの創始者、政近準子氏に師事。独立後は、1万人を超える女性のパーソナルスタイリングを行ってきた。伊勢丹 新宿店や銀座三越にて、スタイリングアドバイスやファッションセミナーを多数開催。
▶株式会社SPSO HP
イラスト/村澤綾香 構成/木戸恵子