人付き合いが苦手
シャイな人は、初対面の人とすぐに打ち解けるのが苦手です。人付き合いは基本的に不得意で、自分から積極的に友だちをつくろうとするタイプではありません。話しかけられたら応じるという受け身のスタンスで、場合によっては友だちがなかなかできないケースもあります。
気恥ずかしさや緊張から相手の目が真っすぐに見られず、こわばった表情になるのもシャイな人の特徴です。「この人は自分と話がしたくないのかも…」と相手に勘違いされることもしばしばで、人付き合いでは苦労が絶えません。打ち解けるまでに時間はかかりますが、一度心を許した相手とは深い信頼関係を築こうとするのもシャイな人によくあるパターンです。
人前に立つことがストレス
シャイな人は、人前に立つことが得意ではありません。大勢の前で話すのはもちろんのこと、4~5人のグループで意見を交換したり、議論をしたりするだけでもプレッシャーで押しつぶされそうになってしまいます。いくら苦手といっても、職場やコミュニティのなかでは、自分の意見を述べなければならない場面はたくさんあります。
シャイな人は人前で話すのが苦手なばかりか「人からよく見られたい」「完璧にこなしたい」という気持ちが人一倍強いのが特徴です。そのため、人前に出なければならないときは、話す内容をすべて用意しておき、準備万端で臨みます。
【100人に聞いた】シャイな性格の短所についてこんな意見も
チャンスを逃す
「限られたチャンスを逃してしまいがちなこと」(40代・東京都)
「簡単に人を信用しないところは長所だが、自分をアピールできないのは短所」(40代・三重県)
緊張しやすい
「人前で喋ったりは苦手。だがその分発言に真実味があり信用される」(40代・兵庫県)
「接客業は難しい」(30代・兵庫県)
誤解されやすい
「気持ちを誤解されやすい」(30代・熊本県)
「良くも悪くも、感情の起伏があまりなさそう」(30代・静岡県)
繊細過ぎる
「控えめなところは長所でもあるけれど、臆病なところは短所になる」(40代・兵庫県)
「繊細そう、人見知りする」(40代・大分県)
シャイな性格の改善方法
職場やコミュニティにおいて、内気すぎる性格は損をすることも。もしシャイな性格を改善したいと考えているのであれば、ちょっとした心がけ次第で相手に与える印象は大きく変わります。
笑顔で挨拶をする
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相手とすれ違ったときに、笑顔で「おはようございます」「お疲れ様です」と挨拶をしてみましょう。初対面の相手と仲良くおしゃべりするのはハードルが高いですが、すれ違いざまに挨拶をする程度なら、シャイな人でもクリアできるのではないでしょうか。
ポイントは「相手の目を見て、笑顔で挨拶すること」です。明るくはっきりとした声で挨拶をすれば、相手も同じように挨拶を返してくれるはずです。挨拶を繰り返しているうちに、相手との距離が縮まり、自然と会話ができるようになるかもしれません。この小さな成功体験は「自分は人見知りでうまく話せない」という思い込みを外すきっかけにもなります。
ひとりで行動をする
シャイな人は、自分の家族や親しい友人など「気心の知れた相手」とだけ付き合おうとする傾向があります。居心地はよいですが、限られた小さな人間関係のなかだけで過ごしていると視野が狭くなります。内気さや人見知りがますますエスカレートし、彼らなしではいられない状態になってしまうかもしれません。
シャイな性格を克服する秘訣は「ひとりで行動をすること」です。慣れ親しんだ環境を離れ、新たな世界に足を踏み出してみましょう。ランチをするのもよし、新しい趣味を探すのもよし、自分ができる範囲でかまいません。ひとりで行動をすると新たな人と出会うチャンスが増えます。ちょっとした言葉を交わしているうちに徐々に人に慣れていき、シャイな性格も改善されるはずです。
【100人に聞いた】シャイな性格の改善方法にはこんな意見も
場数をこなす
「どんどん人前に出ていく」(40代・埼玉県)
「場数を踏む」(30代・宮城県)
「発表慣れすること。人とたくさん話して場慣れするしかないと思う。自分も昔はシャイで、クラスで発表する時には必ず声が小さくて聞こえないと言われてきた。今は年を取ったのもあるが、人と話すことが好き。仕事柄人前で話すことがかなり多かった時に、だいぶ改善された」(40代・神奈川県)
練習する
「人と喋る練習をする」(40代・兵庫県)
「人前で話す練習をする」(40代・神奈川県)
気にしすぎない
「気にしない」(40代・神奈川県)
「他人の目を気にしないこと」(40代・兵庫県)
シャイな人とうまく付き合う方法
ママ友や職場にシャイな人がいた場合、相手とどう付き合えばよいのでしょうか。シャイな人は精神が細やかでストレスに弱いため、ほどよい距離感とペースを保ちましょう。
自分から話しかける
シャイな人は基本的に受け身なので、人が話しかけてくれるのを待っています。相手と仲良くなりたいのなら、こちらから話かけるようにしましょう。ポイントは急になれなれしくせずに、段階的に距離を縮めていくことです。急に話しかけられると顔がこわばり、口ごもるケースが考えられます。
最初は軽い挨拶程度にとどめ、顔見知りになったところで、相手が答えやすい話題を出してみるのがおすすめです。距離が縮まってきたと感じたら、趣味や普段の過ごし方など「プライベートの話題」にも触れてみましょう。
相手のペースに合わせる
シャイな人と接するときは、終始相手のペースに合わせるように心がけましょう。ここでいうペースとは、話しかける頻度・話の内容・声のトーン・間のとり方などを含みます。シャイな人は小声でぼそぼそと話す人が多いです。こちらも同じように話す必要はありませんが、できるだけ優しく落ち着いた話し方をするほうが相手は親しみやすさを感じます。逆に、ハイテンションな話し方や大声でまくし立てるような話し方は相手を遠ざける可能性があります。
また、「相手にどう思われるか」を気にしながら、慎重に言葉を選んで話す人が多いため、会話は必然的にゆっくりとしたペースになります。くれぐれもイライラしたそぶりを見せないようにしましょう。
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