【目次】
・シャイな人の特徴
・シャイな人の心理
・シャイな性格の長所・短所
・シャイな性格の改善方法
・シャイな人とうまく付き合う方法
シャイな人の特徴
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「シャイ」とは内気で恥ずかしがり屋な性格を指します。では、シャイな人の言動にはどんな特徴があるのでしょうか?
口数が少なめ
シャイな人は、自分から相手に話しかけたり、思っていることを相手に伝えたりするのが苦手です。とりわけ、グループのなかでは自然と口数が少なくなり「聞き役」に回る傾向があります。
シャイとは真逆の「明るく開放的な人」は、自分が話題の中心になるのが好きです。会話を盛り上げ、仲間と活発に意見を交わしますが、シャイな人は自分が話題の対象になるのが耐えられません。自分のプライベートを根掘り葉掘り聞かれたり、「どう思う?」と意見を求められたりするのに苦手意識があるともいえます。大勢の前では自分の情報を開示せず、当たり障りなく相づちを打っているケースが多いかもしれません。
感情がわかりにくい
シャイな人の多くは感受性が強く、豊かな内面世界を持っています。しかし、他人の目には「何を考えているのかわからない人」に映ります。口数が少ないうえに自分の気持ちをはっきり伝えないため、喜怒哀楽がわかりにくいのです。
普通なら、面白いときは思いきり笑い、感動する場面では自分が感じたことを他人と分かち合おうとするはずです。シャイな人は感情を表に出さず、他人の意見に同調する傾向も。会話中は緊張感や気恥ずかしさから表情がこわばります。その結果、周囲からは「無表情で話しかけにくい人」のレッテルを貼られてしまうことが少なくありません。
シャイな人の心理
シャイな人が内気で口数が少ないのには理由があります。生まれつきの性格もありますが、過去の経験がその人の心に影響を与えている場合もあるようです。
ついネガティブに
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シャイな人は何事もネガティブに捉えてしまいがちです。「相手から拒否されるかもしれない」とマイナスに考える思考の癖があり、それが「会話になかなか参加できない」「感情を思いっきり表現できない」などの言動につながっているのです。
ネガティブ思考は「自己肯定感の低さ」とも無関係ではありません。自己肯定とは、ありのままの自分を無条件に受け入れることを意味します。シャイな人の多くは「私なんて無理…」と素直に自分が受け入れられません。行動はおのずと消極的になり、自分軸ではなく他人軸で行動するようになります。
トラウマがある
過去のつらい経験のせいで、性格が内気になってしまったケースもあります。もとは無邪気で明るい性格でも、集団のなかで仲間外れにされたり、人前で恥をかいたりすると、心に大きなダメージを受けます。たとえ時が過ぎても、人と付き合うたびに「もうこんな思いはしたくない」という自己保身の気持ちが働くため、他人と深く関わることを無意識に避けてしまうのです。
生まれつきの性格が引っ込み思案な人もいますが、幼少期と性格が大きく違うという人は、このパターンが多いかもしれません。
周りの反応が気になる
シャイな人は周りの反応を気にせずにはいられません。自分がどうしたいかよりも他人からどう思われるかのほうが重要なのです。シャイな人は会話中でも「自分がどう見られているか」が気になってしまい、会話自体が楽しめません。まさに「自意識過剰」の状態です。
人の目が気になる理由はさまざまですが、一つは自己肯定感が低く、他人から評価を得ることでしか自分の価値を見いだせないことが関係しています。また、過去につらい経験をした人は「嫌われないようにしなければ…」という心理が働き、常に人の反応を気にして生きるようになります。
シャイな性格の長所・短所
シャイな人は相手を意識しすぎるあまり、自分を上手に表現できないところがありますが、見方を変えれば相手の視点で物事が考えられるともいえます。シャイな性格の長所と短所を知りましょう。
相手の話をよく聞くことができる
シャイな人は自分が話すよりも、聞き役になるほうを好みます。相手の話に注意深く耳を傾け、話を途中で遮ったり、反論したりすることはありません。とりわけ「誰かに話を聞いてもらいたい」という人にとって、シャイな人は貴重な存在です。他人の噂話を広げるタイプではないため、相手も安心して自分の本心がさらけ出せるはずです。「この人は何でも受け止めてくれる」と好意的に思う人も少なくありません。
相手の話にしっかり耳を傾けられる人は、仕事面においても信頼されます。ビジネスではトークが上手な人だけが好成績を挙げられるとは限らないのです。
思いやりがある
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シャイな人は「相手にどう思われているか」を極端に気にしますが、見方を変えれば「相手の立場になって物事が考えられる」ともいえます。思いやりがあり、相手に合った気配りができる人とも捉えられます。
人の声色や表情から内面を察するのに長けており、大勢がいる前で人の面目を潰すような言動はとりません。意見を求められたときは「相手を傷つけないか」「誤解を生んでしまわないか」をよく考えてから発言します。シャイな人は「自分の気持ちをはっきり言わない人」と思われがちですが、実は相手のことを考えてこその結果なのです。
人付き合いが苦手
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シャイな人は、初対面の人とすぐに打ち解けるのが苦手です。人付き合いは基本的に不得意で、自分から積極的に友だちをつくろうとするタイプではありません。話しかけられたら応じるという受け身のスタンスで、場合によっては友だちがなかなかできないケースもあります。
気恥ずかしさや緊張から相手の目が真っすぐに見られず、こわばった表情になるのもシャイな人の特徴です。「この人は自分と話がしたくないのかも…」と相手に勘違いされることもしばしばで、人付き合いでは苦労が絶えません。打ち解けるまでに時間はかかりますが、一度心を許した相手とは深い信頼関係を築こうとするのもシャイな人によくあるパターンです。
人前に立つことがストレス
シャイな人は、人前に立つことが得意ではありません。大勢の前で話すのはもちろんのこと、4~5人のグループで意見を交換したり、議論をしたりするだけでもプレッシャーで押しつぶされそうになってしまいます。いくら苦手といっても、職場やコミュニティのなかでは、自分の意見を述べなければならない場面はたくさんあります。
シャイな人は人前で話すのが苦手なばかりか「人からよく見られたい」「完璧にこなしたい」という気持ちが人一倍強いのが特徴です。そのため、人前に出なければならないときは、話す内容をすべて用意しておき、準備万端で臨みます。
シャイな性格の改善方法
職場やコミュニティにおいて、内気すぎる性格は損をすることも。もしシャイな性格を改善したいと考えているのであれば、ちょっとした心がけ次第で相手に与える印象は大きく変わります。
笑顔で挨拶をする
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相手とすれ違ったときに、笑顔で「おはようございます」「お疲れ様です」と挨拶をしてみましょう。初対面の相手と仲良くおしゃべりするのはハードルが高いですが、すれ違いざまに挨拶をする程度なら、シャイな人でもクリアできるのではないでしょうか。
ポイントは「相手の目を見て、笑顔で挨拶すること」です。明るくはっきりとした声で挨拶をすれば、相手も同じように挨拶を返してくれるはずです。挨拶を繰り返しているうちに、相手との距離が縮まり、自然と会話ができるようになるかもしれません。この小さな成功体験は「自分は人見知りでうまく話せない」という思い込みを外すきっかけにもなります。
1人で行動をする
シャイな人は、自分の家族や親しい友人など「気心の知れた相手」とだけ付き合おうとする傾向があります。居心地はよいですが、限られた小さな人間関係のなかだけで過ごしていると視野が狭くなります。内気さや人見知りがますますエスカレートし、彼らなしではいられない状態になってしまうかもしれません。
シャイな性格を克服する秘訣は「1人で行動をすること」です。慣れ親しんだ環境を離れ、新たな世界に足を踏み出してみましょう。ランチをするのもよし、新しい趣味を探すのもよし、自分ができる範囲でかまいません。1人で行動をすると新たな人と出会うチャンスが増えます。ちょっとした言葉を交わしているうちに徐々に人に慣れていき、シャイな性格も改善されるはずです。
シャイな人とうまく付き合う方法
ママ友のメンバーや職場の同僚にシャイな人がいた場合、相手とどう付き合えばよいのでしょうか?シャイな人は精神が細やかでストレスに弱いため、ほどよい距離感とペースを保ちましょう。
自分から話しかける
シャイな人は基本的に受け身なので、人が話しかけてくれるのを待っています。相手と仲良くなりたいのなら、こちらから話かけるようにしましょう。ポイントは急になれなれしくせずに、段階的に距離を縮めていくことです。急に話しかけられると顔がこわばり、口ごもるケースが考えられます。
最初は軽い挨拶程度にとどめ、顔見知りになったところで、相手が答えやすい話題を出してみるのがおすすめです。距離が縮まってきたと感じたら、趣味や普段の過ごし方など「プライベートの話題」にも触れてみましょう。
相手のペースに合わせる
シャイな人と接するときは、終始相手のペースに合わせるように心がけましょう。ここでいうペースとは、話しかける頻度・話の内容・声のトーン・間のとり方などを含みます。シャイな人は小声でぼそぼそと話す人が多いです。こちらも同じように話す必要はありませんが、できるだけ優しく落ち着いた話し方をするほうが相手は親しみやすさを感じます。逆に、ハイテンションな話し方や大声でまくし立てるような話し方は相手を遠ざける可能性があります。
また、「相手にどう思われるか」を気にしながら、慎重に言葉を選んで話す人が多いため、会話は必然的にゆっくりとしたペースになります。くれぐれもイライラしたそぶりを見せないようにしましょう。
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