【目次】
・メリハリの意味って?
・生活にメリハリをつけるメリット
・メリハリをつけられる人の特徴
・どうすればメリハリをつけることができる?
メリハリの意味って?
「メリハリ」は、「メリハリのある生活をしよう」「仕事にメリハリをつける」などのように日常的に使われる言葉です。普段の会話の中でも使うことの多い言葉ですが、どのような意味があるのでしょうか?言葉の意味と由来、メリハリの必要性について、まずは解説します。

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物事をはっきりさせること
メリハリは漢字で「減り張り」と書きます。もともとは邦楽の世界で使われていた「メリカリ(減り上り・減り甲り)」から変化した言葉です。「減り」が低音、「上り・甲り」が高音を表していて、「メリカリ(メリハリ)をつける」というのは演奏中に音の高低差や抑揚をはっきりさせることを意味しています。
その後、「メリハリをつける」は、邦楽の世界に限らず、さまざまなシーンで「物事をはっきりさせる」という意味で使われるようになりました。日常生活においては、集中して頑張る時間と力を抜いて休む時間をはっきり分けることや、仕事とプライベートを混同させない様子などを表します。逆に一日中ダラダラと過ごしたり、休みなく働いたりするのは「メリハリがない」ということです。
生活にはメリハリが必要
生き生きと充実した毎日を送るためには、メリハリが重要ではないでしょうか。人間は意志が弱く、つい楽な方を選んでしまいがちです。メリハリがないと、面倒な仕事や疲れそうな家事は後回しにして、ダラダラと過ごしがちに。何もせずに1日が終わり時間を無駄にするのでは、充実した生活を送っているとはいえないかもしれません。寝る前に後悔するなど、精神的につらくなることも。
逆にやる気を出し過ぎて、一日中働きづめになる人も注意が必要です。知らないうちに疲労がたまり、やがて思うような成果をあげられなくなる可能性も出てきます。仕事と休暇の区別をしっかりとつけて生活することが大切です。
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生活にメリハリをつけるメリット
生活にメリハリをつけると、生産性が上がる、時間を有意義に使える、ストレスが減るなどのメリットがあります。それぞれ、具体的に見ていきましょう。

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生産性や効率がよくなる
同じ仕事でも、何時間もかけてやっと終わる人と、効率よく短時間で終わらせる人がいます。この違いはメリハリのつけ方にもあるといえます。メリハリのない人は仕事中にだらけたり別のことを考えたりして、時間をかけている割に仕事が進みません。1日にできる仕事の量が少ないばかりか、長い時間仕事を続けることで、疲れが抜けず心身に不調をきたすこともあります。
一方、メリハリのある人は仕事に集中し、さっさと終わらせます。1日に多くの仕事をこなしつつ、休憩もしっかり取るので体調も万全。生産性の高さや効率のよさを会社に認められれば、キャリアアップへの道も開けるかもしれません。
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時間を有意義に使える
生活にメリハリをつけると、限られた時間を有効に使えるようになります。例えば朝にだらけてしまうと、家事が終わらないまま家を出て、モヤモヤした気持ちで仕事をすることになってしまう場合も。仕事がはかどらずに残業になってしまえば、ますます時間がなくなります。帰宅後は疲れた体に鞭打って、残った家事を終わらせなくてはなりません。
それよりも、朝のうちに全部終わらせてから出社する方が、仕事に集中できます。仕事に集中できれば無駄な残業が減り早く帰れる上に、帰宅後の時間は自分の好きなことに使えます。家族とゆっくり過ごしたり、キャリアアップのための勉強をしたりすることも可能です。休日も同じで、ダラダラ過ごすよりもメリハリをつけた方が有意義な1日になり、充足感を得られるのではないでしょうか。
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ストレスがたまりにくい
ストレスがたまりにくいのも、生活にメリハリをつけるメリットです。すぐにだらけてしまい、仕事や家事が山積みになる人は、そんな自分が嫌になりストレスがたまってしまうかもしれません。また、休まずに仕事をしてしまう人も、疲労とストレスがたまる一方。メリハリがないと、たまったストレスを発散する時間も確保できず、余計につらくなります。
生活にメリハリをつけると仕事や家事が効率よく終わり、趣味を楽しんだり体を休めたりする時間も取れます。そもそもストレスを感じる暇がなく、もし感じたとしてもすぐに解消することが可能です。
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メリハリをつけられる人の特徴
生活にメリハリをつけられる人は、いつもどのように行動しているのでしょうか?メリハリがある人の特徴を見ていきましょう。

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計画的に行動をする
メリハリがある人は、将来に向けて計画的に行動するのが得意です。将来といっても、その日の夜のこともあれば、数年後のこともあります。例えば「今夜は夫とデートだから早めに仕事を終わらせよう」だったり「家を買いたいから昇給を目指して勉強しよう」だったりと、何でもよいのです。大切なのは将来の目標に向かって計画を立て、着実に実行する姿勢です。こうした姿勢が、毎日の生活にメリハリをつける原動力になります。
自己管理をきちんとしている
メリハリのある生活を送る人は自己管理がきちんとできています。もともと計画的に行動する習慣があるため、怠けたい、さぼりたいという気持ちを自制できるのです。規則正しい生活を送り、夜更かしなどで生活リズムを崩すこともほとんどありません。もしリズムが崩れるようなことがあっても、自己管理ができているのですぐに戻せます。
どうすればメリハリをつけることができる?
生活にメリハリをつけると、仕事や家事がスムーズに進み、ストレスも軽くなってきます。上手にメリハリをつけるコツを紹介します。

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仕事とプライベートを分ける
仕事中に私用のメールをチェックしたり、帰宅後に仕事のことを考えたりすると気が散って、メリハリをつけられません。まずは1日のスケジュールの中で、仕事の時間とプライベートの時間をはっきり区切ってみましょう。仕事とプライベートを分けるには、休日の過ごし方も大切。休日は趣味や休息、家族のために使うと決め、しっかりとリフレッシュすることで、翌日以降の仕事もスムーズに進められます。
ファッションやメイクで、オンとオフを切り替えるのもおすすめです。いつも同じようなファッションやメイクでは、気持ちにメリハリがつきません。仕事中はスーツに地味メイクでも、休日は自分の好きな服装で過ごし、メイクにもこだわるなどすると、私生活との区別がつけやすくなります。
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優先順位などを整理する
生活にメリハリがない人は、自分が何を優先すればいいのかを把握できていません。やるべきことが分からなかったり、全てをやろうとしたりして、中途半端な状態になりがちに。
手帳などにやるべきことを書き出して、優先順位をつけてみましょう。今日中に絶対にやりたいことと、明日以降でもよいことに分け、今日やることには順番を決めます。優先順位が決まったら、あとは順番通りに片付けていくだけです。毎日メリハリのある生活ができ、やるべきことをやったという達成感も得られます。
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体を休めることも大事
仕事にメリハリをつけたいなら、体を休めることも重要です。人間の集中力は、それほど長くは続きません。忙しいからといって休憩も取らずに仕事をしても、予定時間内に終わらないばかりか、質も低下してしまいかねません。疲れたら一旦体を休め、元気な状態で再開する方がよほど効率的です。自分の体力や集中力と相談し、休むときはしっかり休むことを心がけましょう。
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