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2022.05.16

【全身全霊】はどんな時に使う? 正しい意味、類語や対義語などをしっかり理解しよう

「全身全霊」とは体力と精神力のすべてを意味する言葉です。「霊」は魂のことで、心や精神をあらわしています。ひたむきに頑張る様子を表現する際に使われることが多いでしょう。今回は「全身全霊」の意味や由来、使い方について解説していきます。

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「全身全霊」とは体力と精神力のすべてをあらわす言葉

「全身全霊」は「ぜんしんぜんれい」と読み、持っている体力や精神力のすべてを意味する言葉です。体力や精神力のすべてを注ぎ込み、一生懸命取り組むさまをあらわします。仕事や研究などに全力で取り組むことを宣言する場面で「全身全霊で取り組む所存です」あるいは「全身全霊をささげて頑張ります」などというように使います。

全身全霊

さっそく、「全身全霊」の意味が辞書にどのように記載されているかを確認してみましょう。

【全身全霊:ぜんしんぜんれい】からだと心のすべて。体力と精神力のすべて。「研究に全身全霊をささげる」

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「霊」は魂を意味する

「全身全霊」の言葉のなかの「霊」とは、魂や精神を意味します。一般的に霊というと、幽霊やおばけといったオカルト的なものを意味するケースが多いですが、ここでは生きている人に宿る魂、精神という意味だと理解しましょう。

「全」はすべてという意味であり、「身」すなわち体と、精神の両方にかかっています。そのためストレートに解釈すると「全部の体と全部の精神」となり、そこからその人が持っている体力や気力のすべてという意味で使われるようになりました。

和製四字熟語といわれている

「全身全霊」は、ほかのことわざや四字熟語にみられるような、語源となる故事成語は存在しません。日本で生まれた和製四字熟語だといわれています。

現在わかっているなかで、「全身全霊」という言葉がはじめて使用されたのは1919年に書かれた有島武郎(ありしまたけお)の小説「或る女」であるという説が有力です。「或る女」には「木部の全身全霊を爪の先き想ひの果てまで自分のものにしなければ」という一節があります。

【例文付き】「全身全霊」の使い方

「全身全霊」は、その人が持つ体力と精神力をすべてかけて何かに取り組む際に使われる言葉です。全力で頑張らなければならない仕事や研究、スポーツの試合などにおいて用いられる頻度が高いといえるでしょう。

全身全霊

「全身全霊をかける」「全身全霊を注ぐ」「全身全霊を傾ける」といった言い回しが一般的です。また、「全身全霊で」「全身全霊をもって」というように副詞的な活用をすることも多いといえます。ここからは、実際に「全身全霊」を使った例文を確認してみましょう。

・夢を実現するために、【全身全霊】をかけて勉学に励んだ
・彼女はそのプロジェクトを【全身全霊】を注いで成功させた
・彼は何事も一生懸命な人だ。たとえゲームであっても【全身全霊】を傾けるだろう
・ライバルとの昇進争いに勝利するよう、【全身全霊】で仕事に取り組んだ
私の【全身全霊】をもって、戦わせていただきましょう

「全身全霊」の類語3つ

その人の心血すべてを注ぎ込んで取り組む意味をもつ「全身全霊」という言葉には、同じような意味を持つ言葉がいくつかあります。ここでは、次の3つの言葉を解説します。

全身全霊

1.粉骨砕身
2.全力投球
3.心血を注ぐ

いずれも全力で一生懸命に取り組むさまをあらわす言葉です。それぞれの意味や使い方を、簡単にご説明していきます。

【類語1】粉骨砕身(ふんこつさいしん)

「粉骨砕身」は「ふんこつさいしん」と読み、骨を粉にし身を砕くほど力を惜しまずに賢明に努力することをあらわす言葉です。

体力や気力をすべてかけて頑張るという意味の「全身全霊」と似たような意味であり、同じように決意表明や就任挨拶などで使われることが多い言葉です。「粉骨砕身の思いで努力する」というように使います。

【類語2】全力投球(ぜんりょくとうきゅう)

「全力投球」は「ぜんりょくとうきゅう」と読み、全部の力をかけて物事に対処することを意味する言葉です。野球で、投手が全力を尽くしてボールを投げることが由来といわれています。

彼はどんな些細なことでも全力投球で取り組む」というように、ポジティブな意味で使われることが多い言葉です。「全身全霊」と似たような意味の類語の一つといえるでしょう。

【類語3】心血を注ぐ(しんけつをそそぐ)

「心血を注ぐ」は「しんけつをそそぐ」と読み、心身のありったけを尽くしておこなう様子をあらわします。文字通り、心や血をすべて注ぎ込むように全力で取り組むという意味であり、「全身全霊」と同じようなニュアンスを持つ言葉です。

心血を注いだ作品」というような使い方をします。なお、心血を傾けるという使い方は誤用であるため、間違えないように注意しましょう。

「全身全霊」の対義語3つ

ここまで「全身全霊」と同じような意味を持つ類語を解説してきましたが、反対の意味である対義語もご紹介していきましょう。対義語は、体力や魂をかけて真摯に取り組むことを意味する「全身全霊」とは対照的な意味を持つ次の3つの言葉です。

全身全霊

1.手抜き
2.手心を加える
3.怠慢

それでは、一つずつ意味や使い方を確認していきましょう。

【対義語1】手抜き

「手抜き」とは、本来ならしなければならない手間や手続きなどを意図的に省いておこなわないことです。「手抜き工事」「仕事を手抜きする」など、それによって何らかのトラブルなどが発生している場面で使われることも多いといえます。

心血を注いで全力で取り組むというニュアンスの「全身全霊」とは反対の、ネガティブな意味で使われるケースがほとんどです。

【対義語2】手心を加える

手心を加えるとは「てごころをくわえる」と読み、手加減をする、寛大に扱うという意味です。「手心」は、経験を通して得た感触が手先などに残っていることや身についた技をあらわします。

そこから転じて、事情を考慮して物事をほどよく取りはからうという意味で使われるようになりました。「試験の結果に手心を加えることはない」というように使います。

【対義語3】怠慢(たいまん)

「怠慢」とは「たいまん」と読み、当然しなければならないことをおろそかにすること、またそのさまをあらわす言葉です。「職務怠慢」という表現を耳にしたことがある人も多いでしょう。仕事や勉強など、本来しなければいけない大切なことを怠ることに対して使われる傾向にあります。

なまけるという意味の「怠」と、心がゆるんでいて締まりがないという意味の「慢」の2つの文字を組みあわせた言葉です。

まとめ

「全身全霊」は、その人がもつ体力や精神力のすべてを意味し、全力で物事に取り組むようなときに使われることが多い言葉です。「霊」は精神、魂などをあらわします。就任挨拶や決意を表明する場面で、「全身全霊をささげます」というように使います。

全身全霊

同じような意味を持つ類語には、「粉骨砕身」、「全力投球」、「心血を注ぐ」などがあります。対義語は「手抜き」、「手心を加える」、「怠慢」などです。簡単にできることではありませんが、ここぞという場面では「全身全霊」で物事に取り組みたいものですね。

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