時間を無駄にしてしまう
決断までに時間がかかると、次のアクションに使えるはずだった時間が削られてきます。迷えば迷うだけ時間を無駄にしてしまうこともあるでしょう。例えば買うか迷ったワンピースがあり、何日も悩んだ結果、購入しに行こうとしたら売り切れていたなんていう経験はありませんか?
買い物であれば「仕方なかった」と自分を納得させることができるかもしれません。しかし、仕事のような重要なシーンで迷い続けてしまうと、その次のアクションに支障が出る・大きなリスクが生まれる可能性もあります。
何事も早ければよいというものではありませんが、早く取り掛かることで成果も早く出やすくなるのではないでしょうか。結果的に周囲を安心・満足させられることが増えるかもしれません。
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優柔不断な性格を改善方法
もしも優柔不断を改善したいと思うのであれば、普段の生活から意識的に改善に努めましょう。では、どのようなことを意識するとよいのでしょうか? 優柔不断を改善するためのヒントをお届けします。
自分の気持ちに素直になる
悩んだときは、自分の気持ちに素直になってみては。決断の先送りや他人に決断を委ねることは、その場の自分にとっては楽なことかもしれません。しかし、決断する機会を失うことで、自分の自信を築く機会まで失ってしまう可能性も。その場では楽なことでも、回りまわって自分の負担になってしまうことも考えられます。
自分の気持ちに素直になって選択をすれば、たとえその選択が失敗だったとしても、自分の自信につながるかもしれません。自信は自分の選択を信じる気持ちになり、やがて優柔不断の改善へとつながる可能性があります。
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完璧主義をやめる
完璧主義をやめるだけでも、優柔不断は改善に近づくかもしれません。完璧主義な考え方をやめるためには、加点方式で考えるのがおすすめです。「ここがダメ」という減点方式ではなく、「ここはよい」という加点方式で考えることで、物事に対してポジティブな面を見つけることができます。
そうすると決断すべきことのメリットを見られるようになり、決断のスピード感が高まることにつながります。また、決断を誤ったときは「まぁ、いいか」と柔軟に受け止める癖をつけましょう。失敗を受け入れられる気持ちが生まれると、肩の力を抜いて考えられるようになるはずです。
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期限を明確にする
決断するまでの期限を明確に設定することも、優柔不断を改善する方法の一つです。「何日までに答えを出す」「何分以内に決める」とタイムリミットを設けることで、素早く決断する癖がつきます。締め切りが設定されているものでも、悩む可能性を加味して、自分のなかで少し早めに締め切りを設定しておきましょう。
期限を明確にすることで、ダラダラ考えることを避けられるため、的確な判断力も身に付けやすくなります。判断を誤ったとしても、次に生かせばよいのです。クイズ番組に出演している気分で、素早く決断してみましょう。
優柔不断の短所以外にも目を向けて
優柔不断は短所ばかりのように感じるかもしれませんが、ときには長所にもなるものです。優柔不断な性格の長所はどのようなところでしょうか? 自分の長所を知ることで、より魅力を高めましょう。
リスクを回避できることが長所
優柔不断な人は「石橋を叩いて渡る」という言葉がぴったりなほど、物事を慎重に考える傾向があります。用心に用心を重ね決断を急がないことで、リスクを回避できる力が高いのです。
リスクを回避する力があると、リスクと遭遇しにくいだけでなく、リスクが発生したときに被害を最小限に留められるというメリットも。リスクを回避する力は、仕事で大きく役立ちます。決断する力が高まればさらに活躍の機会は増えるはずです。
相手を尊重できることが魅力
優柔不断な人の相手を尊重する姿勢は、長所であり魅力といえます。自分の意見を主張することが苦手だからこそ、相手の意見をしっかりと聞き、柔軟に受け止められるでしょう。真摯に話を聞き入れることで、周囲からは「話をしっかり聞いてくれる人」と好意的な印象を持たれることも。
また、話し合いのまとめ役にも向いています。人間同士が集まると意見がぶつかることもありますが、優柔不断な人は皆の意見を聞き入れて話をまとめることができるかもしれません。加えて自分の意見を主張できるようになると、話し合いの幅が広がる・周囲からの信頼が高まる・伝える力が伸びるなどメリットが増えます。
最後に
優柔不断の意味や性格の特徴などをみていきました。優柔不断というとネガティブな印象がありますが、本記事で紹介したような長所もあります。ただし、大事なときに決断を下すことができないと、仕事面で大きなチャンスを逃したり、恋愛面で交際に発展する機会を逃してしまうこともあるでしょう。
やらなくて後悔することが多い人は、ここぞというときだけでも思い切った決断をすることで、人生がいい方向に変わるかもしれませんね。
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